異人たちのレビュー・感想・評価
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満たすことが出来なかった思い
異人たちとの夏の両親とお別れするところまでがとても好きで、特に秋吉久美子さんの「おまえをね、自慢に思ってるよ」と言いながら箸袋をキュッと結び、その時に私の心もキュッとして胸がいっぱいになる。
なのに、その後の展開に置いて行かれてしまってモヤモヤしていた。
先日YouTube期間限定公開で再見した時に、うん、やっぱり今見ても置いて行かれるな!アハハ笑と納得出来てむしろスッキリして
tiff?かなんかの関連動画がおすすめに出てきたので見たら、秋吉久美子さんのあのシーンの見解聞いて吹いてしまった。
あの頃あんな感じのSFが流行っててやりたかったんだと思います!って。
実際は違うらしいけど、私は秋吉久美子さんの気持ちに納得してしまった。
そんなわけでヘイ監督はどんなふうに表現するのかなと興味津々でみた。
これはこれでとても良かった。
人を愛したことがないから愛がわからないと言っていたアダムだけど、死神から君を守りたいと思う気持ちは間違いなく愛。生死を超えた愛
どう受け止めたらいいのかわからない
原作を知らないので結末に衝撃を受けた。主人公の気持ちを考えると心のやり場に困る、あれをどう受け取ったらいいのか、しばらく考え込んでしまう。同時にこの結末に違和感を覚えることもなく、むしろこれが正解だったのではないか、とすら思えるのは監督が作り出した世界観にどっぷり浸っていたからだと思う。とても繊細な映像と音楽、セリフは少ないけどきちんと感情が伝わってくる。好きな人は好きな映画だと思う。
英国ロンドンのタワーマンションでひとり暮らすアダム(アンドリュー・...
英国ロンドンのタワーマンションでひとり暮らすアダム(アンドリュー・スコット)。
40代の彼は脚本家だが、最近はあまり書けていない。
現在、取り組んでいるのは彼が12歳の時に亡くなった両親の物語。
ある日、彼はかつて両親と暮らしていた郊外の家を訪ねることにした。
するとそこには、死んだはずの父(ジェイミー・ベル)と母(クレア・フォイ)が暮らしていた。
ふたりは、自分たちが死んだことを自覚していた・・・
といったところからはじまる物語で、幽霊の両親と交流する生きている中年男性のファンタジックなハナシ。
そこへ同じタワーマンションに暮らす若い男性ハリー(ポール・メスカル)が絡んで来、ひとけのないタワーマンションでの孤独ゆえ、アダムとハリーは恋人関係になる・・・
このふたりの恋愛関係は、アンドリュー・ヘイ監督デビュー作『WEEKEND/ウィークエンド』でも描かれた同性の恋愛で、濃密な描写で描かれます。
さて、異界の両親との関係も続けながら、現実世界でハリーとの関係も続ける。
あの世とこの世は地続き・・・
それを行き来する装置が「列車」という演出なのだが、どことなく落ち着かない。
というのも、先に山田太一の同じ小説を映画化した『異人たちとの夏』(大林宣彦監督)を観ているものだから、最後はああなってこうなってと観る側としては先走っちゃってしまう。
(ああなってこうなって、は名取裕子の大暴れね)
これがゆえに、観ていて、何だかまどろっこしいなぁ、と思ってしまう。
が、ああなってこうなって・・・が・・・!
うーむ、これって、もしかしてアダムも・・・という解釈なのかしらん。
映画の原題は「ALL OF US STRANGERS」。
「わたしたちみな、異人たち」と言っている。
という、もやもやとした感慨が残ったわけです。
いい作品
アンドリュースコット主演
いい役者さんだし、泣けて泣けて仕方がなかった
泣きたかったんだなぁと自問自答
ただいま、この方主演のNetflixでリメイクのリプリーを視聴中、モノクロでいけてない役が恐ろしいくらいピッタリ、こちらもおすすめです
肝心なところが残念
オリジナルは数十年前に一度テレビで視聴しただけなので細かいところは全く覚えていないが、なぜあのタイミングで両親が主人公の前に現れたのか?というこの物語の大きな骨格になる部分が説明されていないというか、そこが全く関係ないストーリーにしてしまったため、ただ寂しかった男が亡霊に慰められるという「だから?」っていうお話になってしまったように思う。
イギリスのノスタルジックな部分が日本人には伝わりにくかったのも残念だった。
レコードから流れる音楽や子供の頃に持っていたノートかチラシみたいなのとか、我々が知っているものだったらもう少し違ったのかもなどと思いながら観ていた。
試写会だったからか話に抑揚が無かったからか、途中で飽きた?真後ろの人はカバンの中を何度もガサゴソし始め、両サイドのサラリーマン風の人達は爆睡。
右隣のお兄ちゃんの頭が自分の肩の上に乗っかってしまったが、お話がお話なので少し気持ち悪くなってしまった。
オリジナルを観たい
美しい音楽と色彩が、怪談風のミステリアスなストーリーを盛り上げます。とても雰囲気の良い作品。ですが、LGBT要素がメインであまり共感&理解できませんでした。主人公のゲイである苦悩がメインでしたが、日本版は何が主題となっているのでしょう?オリジナルを観て観ないと分からないこともありそう。
めっちゃ期待したんですが😭
約35年近く前に日本で上映された「異人たちとの夏」をイギリスでリメイクされたものですが…。
事前に「異人たちとの夏」のレビューを読んで涙した者としては絶対に見ないと、そしてどれだけ、今は亡き父を思い出して泣けるかと、期待して臨みましたが、やはり日本人には日本バージョンの方が数倍感動できると思います。
日本バージョンも未見ながら、目の肥えたレビュアーさんの、素晴らしいレビューを読み、古き良き日本の夏の生き生きとした情景や、日本のお母ちゃんあるあるの懐かしい様子は、イギリスの30年前(ペットショップボーイズがかかってたから、もうちょい前?)とは思い入れが全く違います。
また、恋仲になるのが名取裕子でなく、ゲイという設定に時代を感じました。まぁ、お母さんはそういう反応するよね、というシンパシーは感じましたが。
海外では確かにクリスマスが一家団欒の象徴ですが、やはり日本の何気ない団欒は特別な非日常でなく、ちゃぶ台を拭きながらバタバタ動いてるお母さんが、色々心配してくれる毎日こそが、二度と戻れない貴重な時間だったなと、思うのです。
日本を離れて、やっぱり一番恋しいのは家族で、移民や留学生仲間に聞いても、やっぱり同じ答えです。イベントのたびに家族や親戚が集まる海外はいいなと思いますが、親戚縁者が集まる盆暮れよりも、テレビのチャンネル権を争っていた子供時代の方が、鮮やかに思い出せます。
親孝行できなくてごめんなさいと思いながら涙するのを期待した作品でしたが、やはりイギリスで育ってないので、そこまで思い入れが持てず…。ゲイシーンやら薬でキメちゃうシーンとかあると、なかなか入り込めませんでした。残念😢
原作未読未鑑賞。 主人公はゲイであり12歳の頃に両親を事故で亡くす...
原作未読未鑑賞。 主人公はゲイであり12歳の頃に両親を事故で亡くす。
これまで殻に篭り続けてきた反動か、死んだ両親と再会し12歳まで互いに抱え続けたしこりを取り合ったり(ゲイの告白等)本当はしたかった家族ならごく当たり前の関係を築く。
同時に同じマンションに住み孤独死(結果的に)したゲイの住人にと出会い愛し合う。
三者とも全て霊であり一夏の一種の臨死体験の様な話だが主人公の孤独で生きる切なさがすごく伝わるいい作品だった。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ
2 異人たち
3 ミツバチと私
4 エクスペンダブルズ ニューブラッド
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