劇場公開日 2024年4月19日

異人たちのレビュー・感想・評価

全131件中、61~80件目を表示

2.5大林宣彦作品はノスタルジーでも本作は喪失感と孤独感の人間愛作品

2024年4月26日
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ヤマッチ

3.0何処までが

2024年4月25日
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ごっとん

4.0見事なリメイク

2024年4月25日
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泣ける

原作小説は山田太一の『異人たちとの夏』で、1988年に脚本・市川森一、監督・大林宣彦ですでに映画化されている。このリメイク作品を劇場で観てから本家の邦画をアマプラ・ビデオで観比べた。順序が逆になったけど。

先に邦画の話をしてしまうと、当時の主役は風間杜夫、同じマンションの別室の恋人を名取裕子、浅草に住む両親を片岡鶴太郎と秋吉久美子が演じていて、さすがにみんな若いなー。

脱線しますけれど何と言ってもお母さん役の秋吉久美子が素敵すぎる。

確か僕が高校生の頃に『赤ちょうちん』(1974年)でブレークしてて、4歳年上の元祖プッツン系で個性的な女優さんはかなり気になった。

その後の作品は全然観ていなかったけれど、今回、34歳の彼女を観てちょっとクラクラ来ましたねー。
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さてイギリス版の今作では、アンドリュー・ヘイ監督は原作のストーリー展開とエピソードをかなり忠実に辿っていて、原作をとてもリスペクトしていることが良く分かる。

かつ、今作で翻案している重要なところは、主人公アダムをゲイ、恋人は男性という設定とし、性的マイノリティとしての少年時代のつらい過去や両親との複雑な思いを見事なトーン&マナーでストーリーに溶け込ませていて、比較鑑賞してみると今作のほうが良かったのではないか、とも思える。

これは、ヘイ監督自身がゲイであり、実際に自分が体験したであろう両親へのカミングアウトに伴う恐れや、自分は期待されたセクシュアリティとして愛されていなかったのではないか、という不安について繊細なタッチで演出しているからだろう。

そのセクシャリティについての両親への思いと両親からの愛情の確認が、「12歳のときに亡くなって以来断ち切られたまま」だった親子関係に重層的に込められていて、胸を打つ。

その点、原作小説に存在するかどうかまだ確認していないけれど、邦画での恋人・名取裕子との別れのシーンはちょっと安っぽいB級ホラー的な演出になり過ぎていて残念でならない。

この部分は間違いなく今作のイギリス版のほうが良い。
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ただし、『哀れなるものたち』や『オッペンハイマー』とも同じく、今作でも割と激しいセックスシーンが表現されているが、異性であろうが同性であろうが、どうにも僕はこうした映画の流れの中であからさまなものは苦手だし、そこまでの表現が本当に必然なのか疑問に思う。

例えば今年に入って観た作品で言えば、俳優が同じように裸になるシーンだって『ピアノレッスン』ほど綺麗でエロチックで胸がざわざわするものは他にない。

それは「あからさま」とはちょっと違うもので、語られていることの深さが違うからだろう。
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ともあれ、邦画も今作も、両親との最期の食事シーンは泣けてしまった。参った。
ここはやっぱり普遍的なものなんだろう。

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ricky_o

3.0彼と共に向かう先にあるものは、きっと心温かい春の日差しなのだと思います

2024年4月25日
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悲しい

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Dr.Hawk

3.5同性愛者であるが故の孤独

2024年4月25日
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悲しい

難しい

"異人たちとの夏"という古い日本映画は僕にとって気になっている未見の作品の一つである。この映画はその作品のリメイクということである。
自分の人生がうまく回っていないと感じている主人公は、既に亡くなっている両親のことを題材にした話を書き始めた(主人公は脚本家である)。そして両親と一緒に過ごしていた懐かしい家を訪ねてみることにする。
彼は12才の時に交通事故で両親を同時に突然失っていた。また学校でゲイであること(女っぽい男の子だったようだ)が原因で酷い苛めを受けていたが、苛めを親に打ち明けることができなかった(本当は両親に助けてもらいかったに違いない)。同性愛という事実が親との溝をも作っていた。大人になったアダムは両親に自分がゲイであることを打ち明ける。両親はその事実に傷つくが、それ以上に自分達の息子が社会の差別や偏見に晒されるのではないかと心配している。これに対しアダムはLGBTに対する考え方が親が生きていた頃と今は違うんだよと発言している。当時の社会ではゲイであることの孤立感は今よりも深く酷かった。
しかし、同性愛者が生きずらいというのは今も同じである。現代に生きるアダムもまた同性愛者であるために家族との平穏な生活を営むことができず孤独であり、またパートナーになったハリーは孤独のなかで自ら命を断っている。「同性婚も認められるようになり子供も持てる」ともアダムは親に語っているがなかなかハードルは高いのだろう。
セクシャリティが原因ではない孤独な人は世間にはいくらでもいる。だからゲイというセクシャリティを特別視せずに孤独を抱えながら生きる者と死別した親や恋人との交流をテーマにした映画ととらえればいいのかもしれないが、この映画では同性愛というセクシャリティの部分はとても大きい。だから同性愛者が主人公ではない"異人たちとの夏"とこの映画はまったく別の映画だと僕は思っている("異人たちの夏"は未見ですが)。

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ゆみあり

3.5心のうち

2024年4月25日
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アンドリュースコット演じるアダムが
長年クィア性というアイデンティティを抱えてきた様子が、言葉に、行動になって、立ち現れてくる。

母と父との会話、
カミングアウトから、受け入れる姿、
クリスマスの時の歌まで。
すべて宝物のようにみえた。

ポールメスカル、とても愛おしい
どんどん好きになっていく

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JYARI

2.0なぜこんな設定にしてしまったのか?

2024年4月24日
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文化の違いか?
やはり男女で絡んで妻と子供をつれてきました 今は立派にやってますみたいな作品にして欲しかったがこの中身では感動も半減‼️

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ゆたぼー

3.0鑑賞動機:(読んでもいないし観てもないけど)『異人たちとの夏』10割

2024年4月24日
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そんなあっさり受け入れて馴染んじゃうの?という違和感がなくもないが、それだけ会いたかったのだと思えばいいか。
あのマンションなんであんなに人少ないのだろう。
自己肯定感大事
ラストはちょっと戸惑ったが、ゆっくり考えてみたら、別におかしくもないかという結論になった。
ただ、あちらとこちらの境がないというか、あちらがあまりにも普通で親に会えたことの感慨とか特別感がなくて、やっぱり違和感覚える。

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なお

3.0キスシーンは濃厚

2024年4月24日
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原作未読ですが、脚本はたしかに日本ぽいなと感じるところが多かったです。
不思議な物語ですが、こういう映画はカタルシスを得られるかどうかが評価の分かれ目になるのではないでしょうか。たとえば両親を早く亡くされた方などが観ると泣けるのではないかと思います。
キスシーンやベットシーンはなかなか濃厚です。

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光陽

4.5サバイバーの悲しみ

2024年4月24日
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本家を観たのは少年時代にテレビで。これの何処が面白いの?でした。
子供でしたしねー。
秋吉久美子が可愛すぎて母親には見えなかったのと、名取裕子のホラー枠の方が楽しかった記憶。
子供でしたので。

旅立った両親との再会を、インナーチャイルドの癒やしの物語にした脚本を、山田太一なら評価しただろうな。

クイアを散々傷つけてきた歴史をなかったものにしようとしている、昨今の映画界へのアンチテーゼも感じましたね。
ゲイはあの時代を忘れちゃいないぜと。

常に死と隣り合わせで生きて来たあの時代が、葬り去られる事を許さない、監督の静かな怒りを感じました。

映画界で、両親へのカミングアウトはもう時代遅れのドラマ。
でも、実際は今だって。
アダムなんて名付けられた男の子にしてみたら、大変な事でしょ!多分。

これまでのゲイ男性を主人公にした映画で、父親の存在は無に等しかった。
ゲイの作家さんにしてみれば、そう簡単に俺は父親を許しはしないぜ!フィールドオブドリームスじゃあるまいし、みたいな感じでしょうか。

もう少し一緒に生きていられたなら、息子の苦痛に気づいていたはずの母親と、息子の苦悶に気づいていたのに、無関心だった父親。

母親から愛されている事は充分に理解していた。母親の独りよがりを責めるほどの子供じゃない。
でも、理想の息子にはなれない自分から、父親が興味を失っていったのは、癒やされない悲しみだったんだろうな。

とにかくお父さんとのシーンは2回とも泣きました。

そろそろ、お父さんも許してあげないとね、もう大人なんだから。

本家を観てたから、オチは解っていたんだけど
ラストシーンはどう解釈すればいいのー!?

もう一回観よう

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こうた

2.0わたしにはちょっと難しいかも

2024年4月24日
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nyamnyam

3.0同性愛に感情移入できませんでしたし、主人公の妄想と誘導するかのような演出に疑問です。

2024年4月24日
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  昨年亡くなった山田太一の小説「異人たちとの夏」を「さざなみ」「荒野にて」の英国のアンドリュー・ヘイ監督によって、リメイクされたのが本作です。
 日本でも大林宣彦監督が映画にしていますが、今回は舞台を浅草からロンドンに移し、風聞杜夫と名取裕子が演じた役を、男性同士に設定し直したところが特徴です。

●ストーリー
 ロンドンに暮らす売れっ子脚本家のアダム(アンドリュー・スコット)は、ロンドンのマンションに、ひとりで暮らしていました。 12歳を前に両親を交通事故で亡くし、以来、喪失感が消えません。もうひとつ。彼はゲイで、根強い偏見に悩まされてもいます。そのため、彼は誰からも心を閉ざしていたのです。
 ある夜、同じマンションのハリー(ポール・メスカル)という青年が「一緒に飲まないか」とウイスキー持参で部屋をたずねて来ますが、突然だったので彼は断るのでした。
 アダムは両親との思い出を本にしようと思い立ちます。ロンドン郊外の昔の住まいの近くで、彼はひとりの中年男の背中にさそわれて後を追います。なんと、その男は30年前に死んだ父(ジェイミー・ベル)だったのです。父に連れられて行ったのは、ありし日のわが家で、母(クレア・フォイ)がいました。なぜか両親は昔と変わらぬ姿で暮らしていて、アダムと同世代か年下に見えるのです。
 その日から彼の人生の秩序は変わり、新しい輝きを帯びはじめます。彼は実家に足繁く通い、マンションで鉢合わせしたハリーを部屋に招く。ハリーとは息が合い、2人は同棲することになるのです。

●同性愛に感情移入できません。
 同性愛に変更した点を朝日の映画記者は、今風でいいと高く評価していましたが、同性愛の思考がないノーマルな自分にとって、二人が激しく絡もうが、全く感情移入できませんでした。LGBTなどの性的マイノリティが持てはやされて、女子トイレなど女性の特有の安全安心が軽んじられるほどの世の中になってきています。個人の自由な恋愛観までは否定しませんが、こと映画のストーリーとなると別問題です。どうにも共感が持てませんでした。
 また同性愛は、文明の病だと思います。何でも個人の権利や平等が持てはやされた結果、社会全体として同性愛が蔓延したら、出生率は劇的に低下して、人類は滅亡に向かっていくことでしょう。特にマスコミやエンタメで朝日のように同性愛を絶賛したら、今世違和感を覚えつつも、肉体が魂と異なる性別で人生修行しようと生まれてきた人であっても、ついつい世の中の風潮で同性愛に走ってしまうことになりかねません。同性愛が当たり前という風潮は、寝た子を起こすことになりかねないのです。
 但し主演のアンドリュー・スコットは、自身がゲイであることを公式にカミングアウトしている筋金入りのゲイです。なのでハリーとの絡みのシーンも、ホントの恋人に見えるくらい熱が入ってました。本作はオリジナルの不思議さを越えて、同性愛を主張する作品に変わってしまったのかもしれません。

●『異人たちの夏』から夏をとったら意味がなくなる!
 オリジナルの『異人たちの夏』のタイトルにある『夏』という表記には、特別な意味が込められています。なぜ主人公の原田の両親が、静かな夏の日に蘇ってきたのでしょうか。そんな疑問を持つとき、日本人なら誰でもすぐ「お盆」を連想することができます。けれどもイギリス人のヘイ監督には、そんな習慣はありません。そんな監督が『異人たちの夏』から『夏』をとって、ロンドンでリメイクしたとき、大きな問題に遭遇してしまいました。それはなぜ両親が事故の時のままも蘇ってきたのかという理由がなくなったままリメイクしたのです。その結果おこったことは、両親との再会がまるで時を遡ったかのようにリアルに描かれていて、蘇りとは思えなくしたことです。実際に見ていて、昔に戻ったようなシーンにも見えて、また心に問題を抱えるアダムが妄想しているようにも見えました。重ねてそれを助長するかのように、心を病んでいたアダムが、酒に加えて「薬」によって酩酊し、朦朧とするというのは、余計に妄想の方へ見る者を誘導してしまうことにつながってしまったのです。
 これは物語が、ホラーや怪奇現象に振れすぎないようにするための配慮だったのかもしれません。しかし、オリジナルの大林演出で強く感じた、死別した人とまた会える感動、や哀惜の思いは、死んでいるのかどうか分かりにくくし、妄想の方へ誘導してしまう演出で、かき消されてしまったことは間違いありません。
 やはり日本の夏は、昔から「お盆」という風習があるから、余計な説明がなくても、両親が蘇ってくることに違和感が感じられなかったのです。本作でもロンドンでリメイクするのであれば、英国ならではの両親が蘇ってくる理由付けが欲しかったです。
 但し、霊的存在とも、記憶から引き出されたもともはっきりしないけれども、とにかく蘇った両親に、アダムが初めてゲイであることをカミングアウトするところは、チョット感動しました。やはりありのままの自分を肯定してくれるのは親しかいないものです。たとえ幻影であっても、目の前の両親がゲイであることを肯定してくれたことは、社会的な差別で苦しんできたも孤独なアダムの心を大いに癒すことになったのです。これは共感できました。

●オリジナル『異人たちの夏』について
 1988年版のオリジナルは、山田太一の小説を、市川森一の脚色で大林宣彦が演出した異色作。元々、松竹からの大林への発注は夏に観客をぞっとさせるゾンビ映画だったのです。一人の女がいろんな人を惑わせて、都会のマンションでホラーを描くというもの。公開時に物議を醸したエンディングのCGはその名残りです。
《オリジナルのストーリー》
 原田英雄(風間杜夫)は40歳、職業はシナリオライターです。妻子と別れ、今はマンションに一人暮らしをしていました。ある日、原田は幼い頃に住んでいた浅草に出かけ、偶然死んだはずの両親(片岡鶴太郎、秋吉久美子)に会います。二人は原田が12歳の時に交通事故で死亡しましたが、なぜかその時の年齢のまま、浅草に住んでいたのでした。原田は懐かしさのあまり、浅草の両親の家へたびたび通うようになります。一方で、原田は同じマンションに住む桂(名取裕子)という女性と、愛し合うようになっていました。
 桂は英雄を気遣い、もう死んだはずの両親には会うなというのです。異人(幽霊)に近づくと、それだけ自分の体は衰弱し、死に近づいてしまうのでした。原田は桂の言葉で、両親と別れる決心をし、浅草にあるすき焼き屋で親子水いらず別れの宴を開いきました。 暖かい両親の愛情に接し、原田が涙ながらに別れを告げると、両親の姿は消えていきました。しかし、なぜか原田の衰弱は止まりませんでした。実はこれには、桂が関係していたのです。
 体調の回復した原田は両親のもとに花と線香を手向け、静かな夏の日の不思議な体験を回想するのでした。

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流山の小地蔵

4.5切ない物語、映像美

2024年4月23日
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悲しい

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かわ

4.0思ったより上品

2024年4月23日
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3.5かなりダウナー仕上げ

2024年4月23日
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随分前に観たきりですで多少記憶は曖昧ですが、作品として好印象をもっている大林宣彦監督の『異人たちとの夏(88)』のリメイクであり、IMDbやRotten Tomatoesの評価もとても高くとても楽しみにしておりました本作品。ただ、公開1週目のサービスデイ(平日)午前の回、TOHO日本橋Screen1はガラガラとは言わないまでも空いていました。
で、感想ですが、ちょっと期待しすぎたかな。。けして悪い出来てはありませんが、かなりダウナー仕上げとなっており、人によっては塞ぎ気味の時などは避け、心して鑑賞した方が良いかもしれません。
本作における「キーとなるギミック」は概ねにおいて変わりなくリメイクされており、親子再会から少しずつ「当時」の関係性へ不自然さなく戻り、且つ、「現在」の自分より若い両親と対して解り合う様はやはり素晴らしいと思います。特に私、母役のクレア・フォイの豊かな表情と眼差しが好きなのですが、本作でも裏切りません。
ただ、前述したように本作非常に暗く、舞台設定や視覚効果など全体的にホラー味が強め。自分の人生と特性を背景に敢えて「孤独」でいることを選んでいるようなところのあるアダム(アンドリュー・スコット)ですが、とあるきっかけで会う3名との急接近から、自分の人生を顧み、また想いを吐露することができることで解放され、話が進むにつれ「抑えていた感情が溢れる様子」は観ていて辛いものがあります。
また少々残念な点としては、現実と幻想の区別がつかない状況に対し、発熱、酒に加えて「薬」によって酩酊し、朦朧とするというのはやや安易と言うか、ファンタジーな要素を弱めてしまっていて残念な印象です。
とは言え、最後の展開は嫌いではないし、作品としては悪いわけではありません。特にキャスティングは素晴らしくハマっていますし、エミリー・レビネイズ=ファルーシュの音楽が作品を惹きたてています。劇場でなくても構いませんが、精神状態の悪くないときにご覧になることをお勧めします。

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TWDera

2.5「異人たち」のお話

2024年4月23日
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泣ける

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かばこ

4.0アンドリュースコット

2024年4月23日
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初見ながら確かな演技力。写真より魅力的でプラス演技が確かなのでもっと作品見てみたいです。ポールメスカルとの見事な調和は、作品に深みを与えているが、山田太一さんの原作ぽくなかったし、本内容も未見。

日本版はいつもの様に会話がツボか。
両親との会話は印象的、かつ羨ましくもあり。
映画は両親が若いと言うだけで、映画の内容は推測可能、ただ結末がああなるとは思ってもいなかった。ポールとのラブシーンは映画を売る為どうしも必要と思うが、少し安易。
ポールメスカル需要が高い俳優、演技はお墨付き。彼の映画をもっともっと見たい。この映画ポール出てなければ行かなかったかな。
パンフレットの中にサントラ情報あり。

疑問
ポールメスカルが日本製のワインを勧める箇所のシーンは実際に生きていた設定なのか?またはもう既に?

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ken

3.0リメイクではなく、インスパイア系で良いのでは

2024年4月22日
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オリジナルは見ていないが、単体作品として感涙を期待して観に行きました。
残念ながら自分にはウルウルポイントはありませんでしたが、家族愛、クィア(ゲイ)の葛藤や、孤独感などが重なった時にグッとくるのでしょう。

主人公の寝落ちと海外作品に多いドラッグのキメシーンで、結局、現実ともただの妄想とも取れるファンタジー内容なので、信じるか信じないかはあなた次第パターン。主人公は物書きで、今は両親のことを題材に書いているというシーンから、より妄想処理に近い解釈だと思うのだが、どうなんだろう。

そもそも住んでいるマンションもあの大きさで廃墟でもないのに2部屋しか住んでないとか謎すぎるし、結局、仕事ほぼしていないし・・
絡みがリアルな感じがあるが、同性愛者にある程度の理解が無い人は偏見を持たずに観てほしい。
もう少し時間が経てばまた作品の見え方が変わる気がするので、いつか観返します。

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映画感

4.0映画「異人たち」のネタバレ考察・映画感想文

2024年4月22日
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稲浦悠馬 いなうらゆうま

2.0残念としか言いようがない気がします

2024年4月22日
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難しい

山田太一さん原作のリメイクと言うだけで期待倍増でした。
と言って原作を読んでもいないし、映画も見ていません。
原作の有る物を映像化した作品に対して様々な皆さんの意見を見ますが、僕は何も原作に忠実に作る必要は無いと思っています。
原作は原作であれば良いだけで、映像はそれを元にして創っているだけなのですから。同じじゃないのは当然です。
で、その上で思ったのは山田太一さんはこの作品をどう感じるのだろうと。
作品に対しての思いは人それぞれ、称賛もあれば批判も有り、それで良いのですが、今作は僕には合ってなかったようです。
日本人の書いた本を外国人の方が映画にするのだから、時代も違えば解釈も違うだろうけど何を表現したかったのだろう。
親子の絆?同性愛?孤独?
ただ一つ親の子に対する愛は理解出来ましたが、それ以外の描写の方が多かったかな。
この作品は僕には残念だったけど、オリジナルの「異人たちとの夏」を俄然見たくなりました

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たつのこ