「オリジナルとは全く異なる解釈」異人たち Hrshさんの映画レビュー(感想・評価)
オリジナルとは全く異なる解釈
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大林監督の「異人達との夏」と、どうしても比べてしまい、期待もしてましたが、全く異なる世界とテーマになって居て、切り離して観る必要があります。
都会の寂れたマンション、ゲイの中年男性…例え様の無い孤独の中で、クリスマスに故郷に帰り幼い頃に死に別れた両親と出会い、主人公の心が解れていくという展開は、日本の蒸し暑い夏と旧盆、下町というモチーフの持つ意味とは、かけ離れたニュアンスでの設定となり、両親にカミングアウトして、心の重石を取り除く事がテーマとなる。
ミステリアスな邂逅から始まる展開や、心温まる癒しの様なものが無く、伏線も無い上、主人公が魅力的では無いので物語に入り込めず、全体が暗い作品となっている。
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