「切ない物語、映像美」異人たち かわさんの映画レビュー(感想・評価)
切ない物語、映像美
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話はとても切なく、アダムの切ない笑顔に胸が締め付けられました。寂しかった、怖かったという気持ちが私にも伝わってきました。
ゲイであることで感じる寂しさと孤独なことの寂しさは違うと言うセリフが刺さりました。寂しいことには違いないと思いますが。
性的マイノリティの話によくある、生きやすい世の中をといったことは全くなく人間的な寂しさの話で共感できました。
抱きしめてやれなくてすまないのシーン、アメリカンダイナーのシーンで号泣。自分の中に寂しい記憶がある人は特にしっかり伝わると思います。アダムの虚しさ。
そして、映像が美しい
色味が美しく、色彩ははっきり鮮やかめでいい映像体験でした。なんといってもピントの浅さ。この要素だけで映画が構成されて没入感につながるという不思議な体験でした。普通ならカットを割るところをピントを移すという方法は新鮮でした。背景がボケていることで見える世界は演出的に最高でした。
とても好きな映画です。あくまで『異人たち』を見ました。
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