「限られた時間の疎外」異人たち berkeleyさんの映画レビュー(感想・評価)
限られた時間の疎外
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All of Us Strangers
単なるクィアの映画ではない。事故が無ければもっと時間も取れて、家族同志分かり合い、その後で(理想的には)周囲にも理解を拡げていけたはずだ。アダムがマイノリティと辛さは別と言うように、本来は互いに分かち合いたいものが他にもたくさんあったはずだが、一つ目のハードルが高いので、それを解くことに大半の人生を費やしてしまう。それだけで終わってしまう。ロンドンから電車で向かう場所はいつも生家で、登場人物は両親を含めて概ね4名と少ない。それなのに和解を遂げた後で、彼らは直ぐに去らなければならなくなる。
解り合える人は遠くに存在する。時間は足りず、時間軸もずれていたようだが。ハリーとは実際のところ実体として出逢えていたのか。わからないが、星の視点からすればそれさえも小さなことで、少しだけ閃光を照らし、消えていく
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berkeleyさんのコメント
2024年5月2日
蚤取りマー様
ご指摘の通り、マンションはロンドンで、生家は郊外でしたね。修正をさせていただきました。正確ですらないレビューになってしまっていました、心より感謝申し上げます。