劇場公開日 2024年11月29日

「2023年後度 インド興行収入No1は伊達ではなかった♪  ★4.1」JAWAN ジャワーン レオンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.02023年後度 インド興行収入No1は伊達ではなかった♪  ★4.1

2024年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なんとボリウッドでは2023年に長編800本以上、短編1100本以上の合計2000本の映画が制作されたそうだ! (ハリウッド660本の約3倍!)

「全米No1」との宣伝は、米内の期間限定興収なので年間に何作にも使われるコピーだが、今作は紛れもない2000分の1作だけの栄誉を持つ♪

いや~とにかく多要素を盛り込んで、冒頭からの展開も早い♪
インド片田舎での貧困からの復讐ヒーロー物・・かと思えば、現代のクライムサスペンス風に様変わり・・、したかと思えば、インドお得意の血筋ドラマ・・と思えば、現在の社会悪へのアンチテーゼまで!

そのアンチテーゼが、こりゃまた深い・・。
「農業生活者の貧困」
「汚職による公立病院の資材不足」
「工場公害による健康被害」
「軽率な投票」(これが現在の日本にも当てはまる)
など、目が潤むシーンも多々・・。
何気ない描写が、後にあのシーンがその為だったのか、
と最近多い伏線も自然に見せている。

それらを解決あるいはメッセージを伝えて、尚、強い悪から、善良な一般へ富を配布するのが、ねずみ小僧的でスカッとジャパンならぬ、スカッとインディア♪

作中に豪華なダンスシーンも4度もある♪
初回は数百人(多分CGではない)規模でシーンや衣装を入れ替えての金の掛けように圧倒されるが、さすがに3度目以降は、早く物語を進めようよ♪ と・・。

終盤にはアイディア豊富で、スリリングなカーチェイス団体戦アクションでも魅せて、これでもか~~的に迫り来る!

ただラストが、それを待っているかの演出が、いかにもフィクションで私的にトーンダウンして、やや減点に。

でも、こりゃヒットするわ!と納得の一本でした♪
トータル時間も長く感じず(度々のダンスシーンはご愛敬に)かなり引き込まれます♪
オススメ。

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レオン