「斬新に攻めた作風が心に残る」JAWAN ジャワーン パンダさんの映画レビュー(感想・評価)
斬新に攻めた作風が心に残る
何より主人公の設定が斬新だ。全く新しいヒーローだが好感を感じさせ、作品を底上げしている。彼が放つ(意外にも)硬派で社会的メッセージにも共感出来るし、それを支える脚本も緻密で素晴らしい。
それでも、最も心に残るのは女性達の凛とした美しさかもしれない。子役の女の子も恐ろしく上手で、主人公は男性なれど全体的には女性映画の雰囲気もある。
面白いのが主役のシャー・ルク・カーン。髭無しで出てきたときは細面の三枚目顔で「こんなのがインド映画の主人公?」と戸惑ったが、演技は上手いし、声は良いし、そうしているうちに髭面の真打ち登場! これが滅茶苦茶かっこいい。
最後に、他のレビューでは脚本やアクションに対して「あり得ない」という指摘が目立つが、蜘蛛の能力を持つ高校生やイギリスの有名スパイだってあり得ないではないか。この手の映画はあり得ない非日常を楽しむものだと思う。
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