「音楽と共に切なさが伝わってきていただけに...」サイレントラブ Aloha-Kさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽と共に切なさが伝わってきていただけに...
過去を背負い夢を捨て声を失った蒼が突然光を失った美夏のピアニストの夢を叶えようと寄り添い愛を育んでいく。目や仕草だけで心情の変化が伝わってくる山田涼介さんの演技が印象深い。久石譲さんの音楽も効果的だ。残念なのは特に後半の暴力シーンが切なさをかき消してしまった。蒼の環境が招いてしまう更なる苦難を「動」としてもたらしたかったのか。障害を持った二人の静かな愛の展開を丁寧にもっと見たかった。他のキャストやMrs.グリーンアップルの主題歌も良かっただけに...。ガムランボールが物語を繋げているのは良かった。キャストや音楽に思い入れのある人にはお勧めします。
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uzさんのコメント
2024年2月1日
こんばんは。
暴力シーンが蒼の過去に起因していれば、“業”という方向にもできますが…
実際は友人の誤解と北村の素行によるものなので、メイン2人はとばっちりなんですよね。
それを“不条理”や“皮肉”として描いてるようにも見えませんでしたし。
バイオレンス要素を入れるにしても、他にやりようがあったと思います。