「村山槐多」火だるま槐多よ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
村山槐多
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22歳でスペイン風邪で夭逝した大正時代の天才画家・村山槐多の作品を物語のベースにした特殊能力を持つ若者たちのエログロ怪奇映画。
槐多の母は森鴎外家の女中、父は鴎外の弟の家庭教師で鴎外家で結ばれ、槐多の名付け親は森鴎外と言われている。槐(えんじゅ)は古くから魔除け・厄除けの木として知られており心材は赤みを帯びた褐色、槐多が好んで使う色でもあります。
村山槐多は17歳で二科展に入選し横山大観に買い取られた天才画家、また詩や小説も書き、芥川龍之介は最高の詩人、江戸川乱歩は日本のミステリーの元祖と賞賛した、また、高村光太郎は夭逝した村山槐多への追悼の詩の中で「強くて悲しいひだるま槐多」と書いたことから邦題になったのでしょう。賞賛が多い槐多ですが中学時代から同性愛者、毒刃社というグループを立ち上げ、強盗、魔羅、アルカロイド、青色廃園などをテーマに同人誌を発行していたという変わり種、画風はグロから印象派風迄ころころ変わるのですが、有名な「尿する裸僧」や「悪魔の舌」など気味悪くて頂けません、製作陣はファンなのでしょうが映画にまでした意図が今一、理解できませんでした、ごめんなさい。
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