「優れたリーダー(何が真実かはわからない)」JFK 新証言 知られざる陰謀 劇場版 Mさんの映画レビュー(感想・評価)
優れたリーダー(何が真実かはわからない)
この映画の主旨としては、「善なるケネディの暗殺を仕組んだCIA」ということでしょうか。
結論に向けて、畳み掛けるように映像を重ねてある。
ケネディの平和と人種差別に関するのスピーチは、聞いているだけで心を動かされる。これらのスピーチを聞くだけでも、この映画を見る価値がある。ケネディがもし今でも生きていれば、と思わずにはいられない。
しかし、ケネディについても、きちんと自分なりに検証することが大切だ。この映画のイメージだけに頼るのではなく、慎重に正しいと思われる情報を選び、しっかりと自分の頭で考えなければならない。
幸い日本は民主的にリーダーを選ぶ仕組みがある。この機能を大切にしなければならない。優れた為政者を選ぶことができるのは、その国の国民だけだ。
追記
レビューを読んでいたら、無条件にオリバー・ストーン監督を信じているレビューが多く、少し怖くなりました。「そうではない。検証することことが大切だ」と思うのですが・・・。(自分で資料を読もうとしている人がいて、これこそ正しい行動だと思いました)
こんな言い方をすると夢を壊すようで恐縮ですが、演説の中味は本人が書くのではなく、歴代大統領には殆ど大半が「演説執筆者」が別途居るんです。
(今の○ランプには居ないでしょうけどw)
そしてケネディのスピーチライターは、歴代中でも飛び切り上手であった「セオドア・C・ソレンセン」と云う著名人だったので、『ケネディスピーチ集』と云う本があるくらいなのです。
当然、中身も見ずに読むバカは居ませんので、ケネディが気に入った文章には成ってますから、彼の思想も含まれてはいますけどね。
確かに全てを「鵜呑み」にするのは、かえって真実から遠ざかってしまうと思います。
米国国内だけでなく、世界中で研究している人が沢山居ますし、「オリヴァー・ストーンは“陰謀有りき”の説で胡散臭い」と云うのが、歴史,政治学者の大半ですからね…。
しかし「魔法の銃弾」一つ取っても、合理的な回答が出ていない訳ですし、NHKが数年前に放送した『JFK暗殺の謎を追う』番組でも、CIAの関与は(関与のレベルは別として)充分に疑いの余地が有る、と纏めていました。
因みにオズワルドは、日本の厚木基地にも居たことが有るんだそうです。