私がやりましたのレビュー・感想・評価
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コメディ映画だった。フランスのエスプリは何処にある
私が映画鑑賞選択の目安とする週刊文春の映画評で高評価だったので、鑑賞してみた。
全くの予備知識無しで観たから、最初はどんな内容の映画かもわからなかった。最初は犯人探しのサスペンス映画かと思った。どうも違うなと感じ、コメディ映画だと分かった。
真実を歪め、自分の思惑通り事を運ぼうとする人間の悲喜劇を描いた作品だと思う。しかし、昔のフランス映画にあった粋なセリフや警句は何処にいったのだろう。ストーリーはいいのに、脚本がいまいちだった。私は会員料金で1100円で元は取れているが、一般料金の1800円だと高い。
1935年当時のパリが再現され、それを見る映画にしか思えない。
オシャレ
主演女優が美しく、クラシックな雰囲気が素敵で舞台演劇を観ているよう。ストーリーも、ユペールが登場するあたりから大きく展開して面白かったです。ヨーロッパのオシャレなコメディ&サスペンスが好きな人にはオススメです!
演出家オゾンの力を見せつける傑作。
フランソワ・オゾン監督は天才である。というより、いったい何人いるのだろうか。前作の『苦い涙』とは真逆な作品。オーソドックスなハリウッド古典コメディミステリーをシミュレートしているかのような、堂々たる懐古調で、スタイリッシュに仕上げている。『まぼろし』『8人の女』『スイミング・プール』といった初期の作品権に出資したが、毎作品とも毛色が変わっていた。あたかも何人もの監督たちのプロジェクトネームがフランソワ・オゾンなのでは?と疑うほど、多彩な作品を見せてくれる。本作と前作の映画としての距離感は、類似の世界(映画界)を描きながら、相当なものである。
僕としては、オゾン監督が、ドラマ演出家としての力量を見せつける本作のほうが、圧倒的に好きである。
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