私がやりましたのレビュー・感想・評価
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フレンチクライムコメディだね
1935年頃のパリの建物、風景にファッションが展開され、
正にアール・ヌーヴォーが生き生きと闊歩していて見惚れてしまった。
殺人はミステリではないが、
事件の解釈はフランス的でミステリと言うしかなく、
ラストに至るとこの犯罪はどれが事実であるか分からなくなり、
初期に事件に関係した人達皆んなが悪人か軽薄な人達であったと新聞誌面が紹介されて最後まで笑わせくれる。
女性には痛快で、
男性には耳が痛い?いや寝首を掻き切られる思いがするミステリアスな映画であろう。
それにしても、
ユペールさんは凄い貫禄ですね。
楽しいかった。
( ◠‿◠ )
映画プロデューサー殺人事件の“犯人の座”をめぐって3人の女たちが繰り広げる、
ユーモアたっぷりに描いたクライムミステリー。
パリの大豪邸で有名映画プロデューサーが殺害され、
新人女優マドレーヌが容疑者として連行された。
マドレーヌはプロデューサーに襲われて自分の身を守るために撃ったと供述し、親友である弁護士ポーリーヌとともに法廷に立つ。
正当防衛を訴える鮮やかな弁論と感動的なスピーチは裁判官や大衆の心をつかみ、
マドレーヌは無罪を勝ち取ったのみならず、悲劇のヒロインとしてスターの座を手に入れる。
そんな彼女たちの前にかつての大女優オデットが現れ、プロデューサー殺しの真犯人は自分だと主張する。
「悪なき殺人」のナディア・テレスキウィッツがマドレーヌ、
「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」のレベッカ・マルデールがポーリーヌ、
「エル ELLE」のイザベル・ユペールがオデットを演じた。
面白さが全く理解できなくて完敗です
台詞が多くて疲れた
言ったもん勝ち
映画プロデューサーが殺されて容疑者となった売れない女優が、やってもいない犯罪を告白し有名になる話。
ポンコツ判事の推論に乗っかり実績もない弁護士が主張をしたら、それなら無罪に…という流れになって行く。
判事のポンコツっぷりがちょっとクドいながらも、話しの流れや法廷劇はコミカルだしユニークだしでお伽噺的面白さも。
ただ、あらすじ紹介で先の展開まで示されちゃってるしスリリングさはまるでなくて、そういう意味では盛り上がらずテンポももうちょいに感じてしまう。
そして登場した厚かましくも母親どころか祖母だろ?な姉志望は…まあこれはこれで楽しくはあったけれど、これで終わり?と思ってしまうあっけないお話しで大団円。
ストーリーとして色々な落とし方がある中で、なんか一番冴えない落とし方選んじゃった様な気がする。
イザベル・ユペールまじでイイ女
この殺人だれのもの
1930年代のパリを舞台に、売れない若手女優と駆け出しの女性弁護士の主人公二人が、有罪間違いなしの状況から一発大逆転してしまう奇想天外の犯罪コメディです。やってもいない殺人をやったことにするアイデアが面白いんだけど、ここまでの展開がセリフ中心の説明でややダレ気味。ところが、裁判でのテンポのいいやり取りから、がぜん面白くなってきます。さらに、後半から真犯人が登場して無罪であることをバラすと、これまた逆転の脅迫のしかたがおかし過ぎです。原作は舞台劇だけど、脚本も兼務のフランソワ・オゾン監督らしい、怒涛のがぶり寄り的展開で、最後は一気に楽しめました。ちょっと前に観た『パリタクシー』でも、戦前から戦後にかけてフランス社会での女性の地位の低さが描かれてたけど、この作品ではさらに男性中心社会を徹底的に茶化しているアイロニーがいいですね。役者では、主役のナディア・テレスキウィッツとレベッカ・マルデールがドンピシャの適役でとても魅力的でした。途中から乱入する大御所イザベル・ユペールも強烈でした。
凝った脚本、特に結末の落としどころの急展開が見事!
フランス映画の香り
木槌じゃなくてベル
昔の大女優対新人女優+駆け出し弁護士の策略対決 古典的コメディ風・フランス映画
フランス映画といっても、1930年代?映画でいえば、1960年代までのフランス、パリが華々しくみえていた時代を描いたフランス、ヒューマン、コメディ映画の雰囲気の作りです。
街並み、人々のファッション、人々の日常・・そこに、最近作映画(「パリタクシー」「バービー」)などでも添加され描かれた、時代的社会問題当(男女平等、人権、選挙権、他)を下敷にに、レトロでライトなコメディ映画になっている。
ドラマは、有名なプロデューサ殺人事件をきっかけに、話題となった新人女優が、駆け出しの弁護士と共に危機を切り抜けた所に、サイレントからトーキー映画時代を生き抜いてきた女優ではあるものの、今は一線を退いたと思われる女優が、その殺人事件を使い、昔の名声、報酬をもくろんで、新人女優+駆け出し弁護士に戦いをしかける。
ここより50年代、60年代に作られたフランスやアメリカ映画のオシャレなコメディドラマ映画が、テンポ・アップ。
映画中の女優✖2➕弁護士〓役者3人が揃い、それぞれが画策する戦略を実行、ドラマ進行が面白くなる。
昔の良き時代の映画を彷彿させるコメディドラマ映画の作り。締めくくりも古き良き時代の終演、そして・・さらなる展開へ・・。
それにしても、ドラマ毎の、フランソワ・オゾン監督の絶妙な人のドラマの描き方に感心させられます。
★Digital音響 鑑賞
★重低音 ─
★音圧 ─
★分離度 2
サイド(左右、後、活躍度)─
★サラウンド ─
音響的にはスクリーン側ステレオと、モノラル音源が使われているのが主で、古き良き時代の映画を目指したのかもしれません。
富と名声をかけて○○の座を奪い合うコメディ。
普通は自分が真犯人であることを隠したり、自分が真犯人でないと主張するのだけれど今回は逆。というか、犯人であることが重要な意味を持つから、自分がホンとはがやってないことを隠す設定が面白い。
犯人と間違われたことで思いがけず富と名声を手に入れた2人。舞い上がって浮かれているところにやってきた真犯人オデット。僕はイザベル・ユペールを見に行ったので、ヨッ、まってましたイザベル・ユペールって感じ。
我らがイザベル・ユペールが70才の貫禄で、かつての大女優オデット役を好演。オデットは今の若い人には忘れ去られた元大女優だが、年寄り連中には未だ光り輝くまぶしい存在として描かれるところが良かった。無声映画「魔笛」が代表作。
2人がオデットに、「あんたなんか守る貞操がないから懲役20年で刑務所行きよ」とか失敬なことをズケズケと言うのが笑えた。
オデットも、今度マドレーヌが主演する映画の主演を代われだとか、助演なら母親役じゃなく姉の役にしなさい、妹とは言わないわとか言って負けてはいない。
2人は真実が明るみに出ると富と名声が失われる。オデットは自分が真犯人だと名乗り出ると刑務所行きの可能性がある。だから、ちょっとだけオデットが有利だけど3人は運命共同体の感じだと思った。
だから、マドレーヌの婚約者の父親から30万フラン調達する場面では、3人は共同戦線を張り手を組む。男たちがかなり手玉に取られていておかしい。
3人の、この何ともしたたかで、ふてぶてしい所が小気味良い。
フランソワ・オゾン監督の作品なので鑑賞したと言うレビューがかなりあった。知らなかったけど、これを機に覚えておこうと思った。
オゾン流#me to風刺?
ミステリー風だけど、コメディ。
レトロなフランス映像でお洒落。ミステリーが始まりだしたと思いきやあっという間にコメディに転身(笑)
殺人しても無罪とか称賛とか笑いの設定。
主人公はなんで無罪に?理由が?
裁判中に考えごとしていたら、肝心の場面を見過ごしたらしい(笑)
本当に殺したの?ってずっと気になりながら観ていたらいたら、やっぱりね。スッキリした。
つまらなくはないけどあまり好みではなかった。
それなりにユーモアがあるし、フランスのレトロ映画って感じがお洒落で年配の映画ファンに好まれそう。
私は後半ラスト近くにちょっと飽きてしまった。
エンドロールに流れた曲は、昭和純喫茶で聴きたくなる感じで素敵でした→思わずShazamしてしまった。
TOHOシネマズとか大きい綺麗な劇場じゃなく、昔ながらの映画館で観ると味がある映画だね。
せめて新宿武蔵野館で観たらまた違ったかも。
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