私がやりましたのレビュー・感想・評価
全120件中、81~100件目を表示
1935年当時のの世俗・風俗再現のノスタルジーとエスプリに浸る
「私はモーリーン・カーニー」に続き、まさかのイザベル・ユペール2作連続の逆冤罪モノ。後半から登場して、若く美しい二人の女優さんたちを喰ってしまうかの名俳優必殺仕事人振りには脱帽。最後のシーケンスのクルエラ風衣装で小走りする時ダルメシアンとすれ違う場面には ほっこり!!
それはさておき、冒頭からワクワク。戦間期のパリとその近郊を丁寧に再現した美術と衣装と映像の質感。ある部分の「いかにもの!」セットも、オシャレで魅せられました。
無駄のない脚本、一人一人がこの役柄にはこのセリフだよね、と誰もが思うこと言ってくれる痛快さ、ポーリーヌのマドレーヌへの秘めた思い、愛とは打算とは、今日も変わらないフェミニズム目線で見るも良しと思うけど、映画として「楽しむ」のがお得と思いました。
様式的にも最初と最後のシーンが小気味よく連動していて、とにかく監督のセンスが好きです。
1930年代のフランスを舞台にした現代への強烈な風刺
おしゃれなコメディ
感覚がやっぱり日本とは違うので、面白いと思うかは微妙かも。
分かりやすい伏線と回収。
事件は起きるけど、メインは人間ドラマかな。
簡単な内容としては、いわゆる、昔の炎上方法で、有名になる話w
裁判の流れは凄く穴がありそうだけど、時代背景考えればそんなものなのかな。
とりあえず、役者さんの演技がよく、ストーリーは分かりやすい。
万人受けはしないけど、こういう緩やかなドラマも良いのではないかな。
フレンチクライムコメディだね
1935年頃のパリの建物、風景にファッションが展開され、
正にアール・ヌーヴォーが生き生きと闊歩していて見惚れてしまった。
殺人はミステリではないが、
事件の解釈はフランス的でミステリと言うしかなく、
ラストに至るとこの犯罪はどれが事実であるか分からなくなり、
初期に事件に関係した人達皆んなが悪人か軽薄な人達であったと新聞誌面が紹介されて最後まで笑わせくれる。
女性には痛快で、
男性には耳が痛い?いや寝首を掻き切られる思いがするミステリアスな映画であろう。
それにしても、
ユペールさんは凄い貫禄ですね。
楽しいかった。
( ◠‿◠ )
映画プロデューサー殺人事件の“犯人の座”をめぐって3人の女たちが繰り広げる、
ユーモアたっぷりに描いたクライムミステリー。
パリの大豪邸で有名映画プロデューサーが殺害され、
新人女優マドレーヌが容疑者として連行された。
マドレーヌはプロデューサーに襲われて自分の身を守るために撃ったと供述し、親友である弁護士ポーリーヌとともに法廷に立つ。
正当防衛を訴える鮮やかな弁論と感動的なスピーチは裁判官や大衆の心をつかみ、
マドレーヌは無罪を勝ち取ったのみならず、悲劇のヒロインとしてスターの座を手に入れる。
そんな彼女たちの前にかつての大女優オデットが現れ、プロデューサー殺しの真犯人は自分だと主張する。
「悪なき殺人」のナディア・テレスキウィッツがマドレーヌ、
「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」のレベッカ・マルデールがポーリーヌ、
「エル ELLE」のイザベル・ユペールがオデットを演じた。
面白さが全く理解できなくて完敗です
台詞が多くて疲れた
言ったもん勝ち
映画プロデューサーが殺されて容疑者となった売れない女優が、やってもいない犯罪を告白し有名になる話。
ポンコツ判事の推論に乗っかり実績もない弁護士が主張をしたら、それなら無罪に…という流れになって行く。
判事のポンコツっぷりがちょっとクドいながらも、話しの流れや法廷劇はコミカルだしユニークだしでお伽噺的面白さも。
ただ、あらすじ紹介で先の展開まで示されちゃってるしスリリングさはまるでなくて、そういう意味では盛り上がらずテンポももうちょいに感じてしまう。
そして登場した厚かましくも母親どころか祖母だろ?な姉志望は…まあこれはこれで楽しくはあったけれど、これで終わり?と思ってしまうあっけないお話しで大団円。
ストーリーとして色々な落とし方がある中で、なんか一番冴えない落とし方選んじゃった様な気がする。
イザベル・ユペールまじでイイ女
この殺人だれのもの
1930年代のパリを舞台に、売れない若手女優と駆け出しの女性弁護士の主人公二人が、有罪間違いなしの状況から一発大逆転してしまう奇想天外の犯罪コメディです。やってもいない殺人をやったことにするアイデアが面白いんだけど、ここまでの展開がセリフ中心の説明でややダレ気味。ところが、裁判でのテンポのいいやり取りから、がぜん面白くなってきます。さらに、後半から真犯人が登場して無罪であることをバラすと、これまた逆転の脅迫のしかたがおかし過ぎです。原作は舞台劇だけど、脚本も兼務のフランソワ・オゾン監督らしい、怒涛のがぶり寄り的展開で、最後は一気に楽しめました。ちょっと前に観た『パリタクシー』でも、戦前から戦後にかけてフランス社会での女性の地位の低さが描かれてたけど、この作品ではさらに男性中心社会を徹底的に茶化しているアイロニーがいいですね。役者では、主役のナディア・テレスキウィッツとレベッカ・マルデールがドンピシャの適役でとても魅力的でした。途中から乱入する大御所イザベル・ユペールも強烈でした。
凝った脚本、特に結末の落としどころの急展開が見事!
フランス映画の香り
木槌じゃなくてベル
昔の大女優対新人女優+駆け出し弁護士の策略対決 古典的コメディ風・フランス映画
フランス映画といっても、1930年代?映画でいえば、1960年代までのフランス、パリが華々しくみえていた時代を描いたフランス、ヒューマン、コメディ映画の雰囲気の作りです。
街並み、人々のファッション、人々の日常・・そこに、最近作映画(「パリタクシー」「バービー」)などでも添加され描かれた、時代的社会問題当(男女平等、人権、選挙権、他)を下敷にに、レトロでライトなコメディ映画になっている。
ドラマは、有名なプロデューサ殺人事件をきっかけに、話題となった新人女優が、駆け出しの弁護士と共に危機を切り抜けた所に、サイレントからトーキー映画時代を生き抜いてきた女優ではあるものの、今は一線を退いたと思われる女優が、その殺人事件を使い、昔の名声、報酬をもくろんで、新人女優+駆け出し弁護士に戦いをしかける。
ここより50年代、60年代に作られたフランスやアメリカ映画のオシャレなコメディドラマ映画が、テンポ・アップ。
映画中の女優✖2➕弁護士〓役者3人が揃い、それぞれが画策する戦略を実行、ドラマ進行が面白くなる。
昔の良き時代の映画を彷彿させるコメディドラマ映画の作り。締めくくりも古き良き時代の終演、そして・・さらなる展開へ・・。
それにしても、ドラマ毎の、フランソワ・オゾン監督の絶妙な人のドラマの描き方に感心させられます。
★Digital音響 鑑賞
★重低音 ─
★音圧 ─
★分離度 2
サイド(左右、後、活躍度)─
★サラウンド ─
音響的にはスクリーン側ステレオと、モノラル音源が使われているのが主で、古き良き時代の映画を目指したのかもしれません。
全120件中、81~100件目を表示