「期待度◎鑑賞後の満足度◎ これぞフランス・コメディの佳作!先の読めないよく練られた脚本が巧い。そして戦前のフランス映画、それもサイレントの香りがする。後半から映画をさらうイザベル・ユペールに笑う。」私がやりました もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度◎鑑賞後の満足度◎ これぞフランス・コメディの佳作!先の読めないよく練られた脚本が巧い。そして戦前のフランス映画、それもサイレントの香りがする。後半から映画をさらうイザベル・ユペールに笑う。
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①しかし、よくこれだけコンスタントに多彩で且つ質の高い映画を次々と生み出せるものだ。オゾン監督に乾杯🍸️
②前半はオゾン版『巴里の屋根の下』と思っていたら、後半はオゾン版『Wの悲劇』…ではなく『Wの喜劇』『Wの勝利』となる。
③二人の若手女優も魅力的だが(私はレベッカ・マルデールの方が好み)、やはりイザベル・ユペールは、登場前からスクリーンが華やぎ、出てくると“よっ、待ってました”と声を掛けたくなる当代随一の女優の一人だ。
最近、メリル・ストリープ化している、つまり出過ぎ(先日奈良を案内したフランス人の映画に詳しいご婦人も“素晴らしい女優だけど、最新映画に出過ぎね”と言っていた😄)な気がしているイザベル・ユペールだけど、ここでもサイレント映画の大スターだった貫禄と華やかさを残しつつ、トーキーに移行する時にコケた😄スターの零落感も漂わせるモンスター女優(『サンセット大通り』のグロリア・スワンソン+『イヴのすべて』のベティ・ディヴィスのパロディ?)を、可笑しみタップリ且つやり過ぎでもない軽みのあるコメディ演技で造形化してやはり巧い。
④コメディながらも男女格差問題を絡めてくるところもやはりオゾン監督。
法廷での「女は力と公平さを得るために犯罪という方法を取るのです」(だったかな?)とのマドレーヌの台詞は名台詞だと思うが、どうでしょう?
⑤パルマレード役の俳優さん、何処かで観た、と思ったら『パリ・タクシー』の運転手さんだった。
タイヤ会社のボナール社長役の俳優さんも、何処かで観たことがある、と思ったら『すべてうまくいきますように』のお父さんだった。
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