「かしまし娘」私がやりました 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
かしまし娘
1930年代の物語だが、もともとその頃の舞台劇が原作ということらしく、機関銃のようにしゃべってばかりいる映画だ(そう言えば、前作もファスビンダーの舞台劇が原作だった)。なので、基本的に映像的なダイナミズムはあまりなく、集中力が試される。
肝心の犯罪は会話劇の背景に押しやられてしまい、何が実際に起こったのか、観客には曖昧模糊としたまま進んでいく。解決らしきものも、そうあっと驚くようなものでもなく、肩すかし感が強い。
主役の女性は二人とも美しく、それだけは眼福だった。
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