「タイトル最高/楽しい犯罪の使い方」私がやりました だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトル最高/楽しい犯罪の使い方
タイトルが最高。『私がやりました』(英題 The Crime Is Mine、原題Mon crime)!!
なんか三谷幸喜のクリスティーものっぽいミステリー感、あるいはステキな金縛りっぽさのある法廷劇を、感じた。音楽とか、膀胱炎のタイピストが何とか判事を小馬鹿にしてる感じとかに、三谷幸喜みを感じた。
1935年が舞台らしいです。
ポーリーンは多分マドレーヌが好きなんよね。
お風呂を出ていくマドレーヌに送る視線が、切なくてそんなふうに受け取った。
イザベル・ユペール様が、楽しそーにサイレント映画時代の大女優で真犯人を演じてて面白かった。
軽い喜劇なんだろうけど、結構#MeToo的目配せのある内容。オゾンの過去作では、8人の女たち、しあわせの雨傘の分野かなーと思う。8人の女たち、また見たいなぁ。わたしにとってのミニシアター作品との出逢いの作品で、TSUTAYAでVHSを複数回借りた記憶…
オゾンはいろんなタイプの作品を沢山撮ってて、すごいなぁと思う。全部見れてはないけど、まだ50代だし、これからも色々見せて欲しい。
真犯人を、結構最後までパルマレードなんかなぁ(死んだプロデューサーのおかげで得した建築家)と思ってたんだけど、違いましたね。
オデット(ユペールさま)って事なんですね。財布持ってたんやしそんでええんよね?誰がどうやって殺したかは、どうでもいいんですがね。
オープニングでプロデューサー宅から出てきたマドレーヌが、すれ違いざまにちょっと肩がぶつかった人がオデットっぽく見えたから、オデットじゃないんやなっていう先入観を持って見たので、そう思ってた。
とはいえエンドロールでも一年後に新証言とか言ってるから、ほんとはオデットでもないのかな?まぁそこはどうでもええんやけど。
女の地位が低くて、二級市民扱いされている世界で、シスターフッドとトンチを駆使して、望みを叶えたホラ話だからさ。
とはいえ、パルマドーレが身体を差し出さなくても頼みを聞いてくれるいい人だった理由がよくわかんなかった!