劇場公開日 2023年11月3日

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「この殺人だれのもの」私がやりました シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5この殺人だれのもの

2023年11月4日
iPhoneアプリから投稿

1930年代のパリを舞台に、売れない若手女優と駆け出しの女性弁護士の主人公二人が、有罪間違いなしの状況から一発大逆転してしまう奇想天外の犯罪コメディです。やってもいない殺人をやったことにするアイデアが面白いんだけど、ここまでの展開がセリフ中心の説明でややダレ気味。ところが、裁判でのテンポのいいやり取りから、がぜん面白くなってきます。さらに、後半から真犯人が登場して無罪であることをバラすと、これまた逆転の脅迫のしかたがおかし過ぎです。原作は舞台劇だけど、脚本も兼務のフランソワ・オゾン監督らしい、怒涛のがぶり寄り的展開で、最後は一気に楽しめました。ちょっと前に観た『パリタクシー』でも、戦前から戦後にかけてフランス社会での女性の地位の低さが描かれてたけど、この作品ではさらに男性中心社会を徹底的に茶化しているアイロニーがいいですね。役者では、主役のナディア・テレスキウィッツとレベッカ・マルデールがドンピシャの適役でとても魅力的でした。途中から乱入する大御所イザベル・ユペールも強烈でした。

シネマディクト
ねもちゃんさんのコメント
2023年11月10日

今後のナディアの活躍を共に期待しましょう!

ねもちゃん
talismanさんのコメント
2023年11月4日

主役の二人がとにかくよかったです。欧米映画(テレビ)の裁判場面って面白くて好きです。国とか人々の個性、国民性が出ていて笑えたり感動したり!

talisman