「なかなかわかりづらいが、「今の」韓国映画の転換期にあった映画。」帰天図 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0なかなかわかりづらいが、「今の」韓国映画の転換期にあった映画。

2023年10月5日
PCから投稿

今年339本目(合計989本目/今月(2023年10月度)4本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 なかなか一度で見ただけだと何を言わんとするのか理解が難しいです。
現在から近現代の朝鮮王朝(李氏朝鮮?)かにタイムスリップした少女が、日本(?)のサムライにおいかけられたり、というお話(なお、日本語については<これはテスト>のように日本語のまま放映。やや聞き取りづらい点はあるが、隣国でもあり何とか読める)。

 ジャンル分類がわりかし謎で、アクション映画なのか、あるいはミステリものなのか(なぜタイムスリップしたのか等)、あるいは歴史ものなのか等、いくつかの見方ができます。今でこそ韓国映画といえば一部を除けばどの映画でもジャンル分野が明確で選ぶときの選択には困りませんが、この映画はジャンル分類が謎です。ただ、近現代を扱った映画であることはわかるし、現在、日本を一部しのぐ(ジャンルによる)韓国映画の今の韓国映画界が今の姿になったその「転換期に作られた映画」という観点でみると、「今、シネマートでもどこでも2022~2023年作扱いでの映画」との違いという観点でみるのもおすすめです。

 採点に関しては上記のような難はあるものの、「韓国映画の移り変わり」という観点でみるとそこまで減点はできないし、ストーリーとしても意味不明でもないので(なお、李氏朝鮮なり江戸時代の一般的な知識があると有利ですが、一般常識程度の知識で足ります)、フルスコアにしています(減点なしの扱い)。

yukispica