劇場公開日 2001年5月19日

15ミニッツ : 映画評論・批評

2001年5月15日更新

2001年5月19日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー

衝撃の“デ・ニーロ殺害”シーンは見逃すな!

アンディ・ウォーホルの理論である「誰でも15分間は有名人でいられる」をスリラーに仕立てた痛快編。東欧からやってきた悪党2人が大都会ニューヨークでデジカメで生々しいドキュメントを撮影(フランク・キャプラと名乗る“監督”は格闘ファンおなじみのオレッグ・タクタロフ)する。強盗、刺殺、放火とやりたい放題だ。そんな2人を鬼平のごとく追うのは、「ピープル」誌の表紙を飾るほどの人気者刑事(デ・ニーロ)と若き消防局放火捜査員(エドワード・バーンズ)。犯行の目撃者である不法滞在者(チェコ出身)の青い目の美女を追って4人がアスファルト・ジャングルを突っ走る。が、犯人たちが収めた犯行ビデオは視聴率稼ぎを狙うニュース番組の高嶺の花となり、事態は急展開する……。

番組出演を前に身づくろいするデ・ニーロは、まるで「レイジング・ブル」「キング・ オブ・コメディ」のセルフパロディのよう。葉巻を吸う姿は「バックドラフト」で笑える。若いバーンズとのジャブの応酬が映画の美点だろう。が、東欧出身の犯人像は紋切り型で面白くない。ジャン・イブ・エスコフィエのキャメラは躍動しているが、前半テンポ満点から後半一気に失速してしまう。ジョン・ハーツフェルド監督の力量の限界だろう。「セカンド・チャンス」の監督だもんな。

(佐藤睦雄)

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