JUNK WORLDのレビュー・感想・評価
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ゴニョゴニョ語の字幕版がお薦め☺️
「JUNK WORLD」SFストップモーションアニメ映画のシリーズ第2弾を鑑賞、ゴニョゴニョ語の字幕版。前作”JUNK HEAD”の前日譚にあたる。
堀貴秀監督が約3年かけて制作し、アニプレックス配給となり予算も大きく増えた印象。
前作から1042年前の壮大で複雑な地下世界を舞台に、前作ではパートン(ぽん太)という名前で登場したロボットのロビンの奮闘を描くストーリー。「わたしはロビン。トリス様を御守りする。それが使命」
★前作”JUNK HEAD”のようなディストピア感はほとんど消えた世界。雑に言えば、砂漠の無い「DUNE砂の惑星」のような終末世界観をコミカルかつグロテスクにデフォルメした第一印象。
オフビートなギャグやフレーズが増殖した。血飛沫、グロ描写は相変わらず多い。
中学生男子のような下ネタギャグは少し少なくなったかな?(クノコの様な陰茎グルメ)
全編でゴニョゴニョ語(最下段に後述)を話す字幕版で観たが、時折、聞き覚えのある語句、フレーズが差し込まれるコミカル設定のためめちゃくちゃ可笑しくて失笑してしまい、肝心のストーリーが頭に入ってこない構成がニクい。(褒めてます)
タイムリープというか、行きつ戻りつする構成も良い。先ほどの場面を後から別の角度で描写するストーリーテリングは理解しやすい親切設計で好感。しかも制作費を抑える効果もあり一挙両得。
(悪く言えばストーリーはそんなに進んでない…)
モース大使とテリアの2人組コンビの馬鹿げた振舞いは非常に人間ぽくて味わい深い。あのクノコの様な陰茎グルメを頬張る様子も可笑しい😆欲を出し過ぎるから電気ビリビリに処されるのになぜか笑える。
レイア姫の様なルックのお姫様バステトが庶民の赤子に名前をつけてあげるシーンのオフビートなギャグも忘れがたく好き。
エンドロールでの製作時のメイキング映像(結構長い!)は監督やスタッフの苦労が垣間見れて好感。特報で告知される3部作の完結編は”JUNK END”との事。あの3バカが帰ってくるのか?トリロジーの完結編として期待が膨らむ!
(メモ)
JUNK WORLDのパンフレットがオールカラー、全151ページで、ストップモーションアニメ撮影時の各キャラクターのデザインや説明等が盛り沢山なのが素晴らしい。2500円という価格設定に怯んだが、一緒に見た相方さんが迷いもなく購入していた。後日ゆっくり見せてもらう☺️
(ゴニョゴニョ語の一例)
シュワルツネガー、チネチッタ、ドキュンネーム、ロックンロールヤザワ、オベントナッシング、チネチッタ、ビートルジュース(了解しました)ペコリーノ(女性)カトーチャドリフター(←何だこれ笑)パッとサイデリア(爆笑した)
監督は完成度50%と仰ってましたが、とんでもない厚みとスケールでした!
監督自身、まだまだやり足りない部分がある様で「50%の完成度」と仰っていましたが、画面の厚み、スケール、熱量、そして何より人形の動きが半端なく素晴らしくなっていました。
基本的に人形を動かして撮るモデル・アニメーションは変えず、一部の背景などにCGを利用したり、実際に撮影した動作をトレースして人形の動きに活かしたりと密度の濃い撮影をしていたそうです。
スタッフも3人から6人に増えた為、撮影を分業できたと仰ってました。
導入早々の銃撃戦や空中戦だけでも度肝を抜かれる事間違いなしです。
この導入だけでも撮影技巧が遥かに向上している事と理解出来ると思います。
物語の方は4章に分かれており、章が変わる度に前章の答え合わせが出来ていく仕組みになってました。
特に1章から2章への流れが素晴らしく良かったです。
笑いが起こる中、きっちりと悲しくなる様な展開も用意されていて、単なるSF映画として括るのは勿体ないと感じました。
相変わらずグロテスクな描写も点在している作品なので人を選ぶ映画なのは重々承知しているのですが、単なるモデル・アニメーション好きやSF好きだけにとどまらず沢山の人に楽しんで貰いたい作品でした。
余談ですが、監督はゴニョゴニョ版の製作を意図せず本作を作っていたそうで、口の動きは日本語にリンクしていました。
日本語版で観て、ゴニョゴニョ版を観るとより深く楽しめるとプロデューサーの方も推してました。
壮大な時の叙事詩
世界観とナンセンスギャグで魅了した前作がさらにパワーアップ。おバカキャラも多彩で、どうしようもないクズキャラもいれば、愛らしく健気なバカ娘もいる。
半分以上は死んでも気にならないキャラだが、思わず哀悼の意を捧げたくなるシーンがある。
壮大な時の円環を巡って、ここにたどり着くのか!
インド古代叙事詩以上の時間軸の長さで、新たな神話の始まりと言ってもいい。
かと思えば、お下劣・グロ・ナンセンスのトリプル攻撃は、メジャー配給となっても容赦なし。タマタマ2個つき焼き棒セットのリアルさには、もう吹き出すしかない。
お気に入りのキャラは、トリス様とバステト。Sキャラのトリス様が、弱点を突かれて思わず上気してしまうシーンは、高低差でやられてしまった。
いよいよサーガは、最終章へ。
空耳アワー
「何か言ってしまってるよね」というのは前作にもあったが、さらに増量されていて、その絶妙なチョイスにツボがたびたび刺激される。同じ言葉に同じあちら語があてられているのを聞くと、一冊の辞書ができそうであるが、そんなアプローチの笑いもなかった訳で、練りに練った作り手の革新さに驚かされる。
時系列の交錯を幾度も重ねてリフレインしながら進むストーリーはテンポもよく時間を感じさせない。タイムパラドックス特有であるが、最後は頭が混乱もしたが、よく突っ切ったと思う。世界観相変わらずの独創的で充実。キャラクターも個数が絞られて分かりやすく、前回同様に魅力的で表情がよく作られている。幕の切り替わりが頻発する中で、置いてけぼりになったキャラクターがある印象は残る。人間と生成された生物の対となる構図にロボットが入ってきて、争点はさらに不明瞭になった感もある。
ゴニョゴニョ語おすすめ
ゴニョゴニョ語で絶対見るべし!
ジャンクヘッドとの繋がりは、『ラスト』以外はあまり見られないのは、批評の意見が分かれるところかも…
でも『ジャンクヘッド』の世界観、ギャグセンスなどは間違いなく地続きなのだ!そこはとてもグッドです♡
ゴニョゴニョ語で見たほうが絶対良いです!
笑える単語がメチャクチャあるので。
たまに韓国語でまんま訳されているところもあって、ハングルがわかる人はさらに楽しめるぞい!
6人で制作したって・・・信じられない!
前作、「JUNK HEAD」は劇場公開時に鑑賞済みです。当時その先鋭的でcyber punk?な世界観に衝撃を受け、傑作と思いつつも理解が追いつかず、レビューを投稿出来なかったことを確認できました。
冒頭、前作との関係性は時間軸含めて明確に示されていません。生殖機能を失って久しい人類と、地下で独自の進化発展を遂げた人工生命体マリガンが一時停戦し調査団を結成、共同作戦で地下のある場所でおこる異変を調査するというもの。そこにある思想?に支配されたカルト宗教の一団が軍事介入してきてある目的?を果たそうとするストーリーです。
前作は基本、同じ世界線と時間軸でストーリーが展開してましたが、今作は別次元で時間の概念も超越して繋がって広がりをみせます。そのあたりの気の遠くなる様な広大さがJUNK「WORLD」という題名が指し示しているのかもしれないです。
表現手法としては前作同様、遊び心満載!レイティングギリギリギリ?でエログロ表現を極める様は密かにその手のファンをニンマリさせて止みません(笑)。それでいて精緻に組みあげられ(おそらく)理論的に破綻をしないSF設定も同時に成立しているんですから、その辺りの守備範囲もWORLD classといって良いと思います。
ぜひ、前作と合わせてご鑑賞いただきたいし、前作から制作人数が劇的(なんと6倍)に増えたとはいえ・・・6人でつくられたというハリウッドの映画会社が泡吹いて倒れる超絶コスパ!いろんな面でサポート差し上げたくなる唯一無二の傑作ですね。
とりあえず、パンフ買います!154pで2500円はむしろ安いと思います(笑)
では。
前日譚だけど
エンドロール後まで席を立つべからず
第一作目「JUNK HEAD」の1042年前の世界を描く〈JUNK〉三部作の第二作目。
今作は、言語は架空で日本語字幕がつくバージョンと、日本語吹替版の2パターンの公開。
シリーズ初見さんには「日本語吹替版」を、引き続き鑑賞組には、「ゴニョニョ版」がよろしいかと。
このシリーズの、ダークでグロくて、だけど可愛くてお茶目な作風は健在!
前作より昔を描いているため、マリガンのキャラの分化は若干少ないような気もするけれど、前作と変わらないクリーチャーもいれば、原型っぽさがあるクリーチャーもいて、そんな造形を見ているだけでも面白い。
出て来るキャラクターは、分かりやすくて無駄がない。
モースとテリアの間抜けキャラは見たまんまおふざけ担当だし、ロビンは一途だ。
トリス様はスタイリッシュでカッコ良く、ダンテさんが案外“漢”でカッコ良い。
エンドロールでは、お馴染み制作風景が 見られて、今回は一人ではなくチームで頑張れたのでクオリティが下がらなかったんだと納得。
そして、エンドロール後にも更にストーリーが続いてましたので、ご覧になる方は要注意ですよ!
お笑いシーン満載・壮大なSFストーリー第2弾
人間
ルー大柴
時空を駆け巡るアクションSF大作
面白すぎて泣いた。
前作から4年。体感10年。本当に待ってた。その体感10年の期待値の頂点で鑑賞しました。
結果、正直ビックリした。期待値のはるか上空を飛び越えて全く裏切られないどころかパワーアップしてるし、ストップモーションでそれやる?っていう笑いどころがありすきで2時間ずっと夢中だった。続編がこんな面白いことある??
ストーリーは前回と比べてやや難解。今回のロビンめちゃ頑張ってたけど、あの結果で彼の活躍は本当に意味があったのか??は次回で全部わかるというわけですね。期待を込めて☆4.5です。
ゴニョゴニョ版を観ましたが、聞き慣れた言葉がたくさん出てくるので気が散る(笑)情報量多すぎて字幕見逃したところもある。気を付けて。
これから観る人は安心して観てほしいし早く観ようね。
【追記】
パンフレット分厚すぎ重いw
ストーリーについての深掘りはあまり無いが、次回作の内容について少し触れている。あとの9割は制作についての圧倒的情熱で出来ている。映画作品でもあるが、アート作品でもありました。圧巻。
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