春の画 SHUNGAのレビュー・感想・評価
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職人技に驚嘆
「春画先生」といい、最近は「春画ブーム」なのかな。あちらはドラマだったが、本作は春画の歴史や技法を緻密に分析していくドキュメンタリー。
彫師や摺師といった裏から支えてきた職人技に注目しているのが印象的。特に陰毛の描写の凄まじさには驚嘆。
作品はR18+なのも納得。
精密に描かれた陰部がモザイクなしで大写しに。
有名な葛飾北斎のタコと交わる海女の図も、同じモチーフの作品が複数紹介されててその描写の進化がわかるのがよい。
性とは美しい人間のスタンダードなもの。
とにかく映像がすばらしかったです。
江戸時代の男女のまぐわいは
ユーモラスに飛んでいて、
人間の三大欲求である「性」
というものをこんなに愛らしく
人間らしく生々しく描写をしている
春画は、日本で語り継がれるべき
すばらしいアート作品だと思いました。
個人的には、
葛飾北斎の春画がとても好きです。
タコのシーンはゾクゾクしました。
「男女が平等にセックスを楽しむこと」
「性とは美しい人間のスタンダードなもの」
この映画を通して
こんなメッセージを受け取りました。
現代人特に若い方は、
目に見えないコミュニケーションに翻弄されて肌と肌のまぐわいに対しての
ハードルが上がってしまっていると
感じているので、
この映画を通して
性とはとても美しいものなんだと
認識できたら、
さらに自己受容が進むんだろうなと
個人的に感じました。
ゾクゾクするすばらしい映画を
ありがとうございます。
浮世絵の中の春画
と言うカテゴリーだけで技術や伝統が繋がる。とは言い難いが、映画制作サイドの熱量が存分に感じられる作品だった。
個人的には横尾氏のインタビューから会田誠氏のインタビュー、デンマークのコレクターの発言の件が本作の肝だと思ったが、最後古物商の元へと出向く蚤の市シーンが菅原道真公の代表的な寺院であった。と言うことも見逃せないカットだったなぁ。と振り返っている。
浮世絵春画や室町江戸の文化は、道真公による遣唐使廃止に伴い開花した国風文化の流れにある。と僕は思う。
和を以て尊しとする聖徳太子以降に日本人の死生観と信仰を研ぎ澄ませた我が国ならではの文化カルチャーの粋を味う一つとして春画はアリだわ(^^)
正直、春画という言葉自体、いままで知りませんでした。 一般公開前で...
正直、春画という言葉自体、いままで知りませんでした。
一般公開前ですが、試写会にご招待いただき、鑑賞させていただきました。
(なので、当たり障りない言葉で綴ります。)
浮世絵の一部といえばそうなのでしょうけども、そのなかでも、お色気な絵の数々。思いっきりR18+でした。
北斎とか歌麿とか、すごい方々も手掛けられていたのですね。
時代ごとに変遷はありますが、
楽しさと喜びをもって観られていた、
皆で笑いながら鑑賞していた、
生きる喜びにつながる、ハッピーな見方だったようで
いまのR18+と違って、いい意味で驚きました。
西洋にも、春画の展示会があったり、収集家さんがいたり、するのですね。
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