「映画への挑戦状でラブレター」映画(窒息) shironさんの映画レビュー(感想・評価)
映画への挑戦状でラブレター
めちゃくちゃ興奮しました〜!!
映画への挑戦状であり、映画へのラブレターでもある。
和田光沙さんが演じる“女”にグイグイ引っ張られていきました。
生きることへの貪欲さが素晴らしい!
加えてユーモラスでキュートな魅力も(←これ大事)
『岬の兄妹』も感動しましたが、振り向く姿に痺れます!
しょっぱなから攻めてます。笑
でも、昔の映画って驚くほど前奏曲(序曲)がたっぷりあって、インターミッション(間奏曲)もあったりしますから…。
そこかしこに映画へのオマージュやリスペクトが散りばめられています。
重厚でレトロな音楽がまた良い!
セリフが無いぶん環境音や音楽が雄弁に語ってくれます。
それだけにラストの潔さには驚きました。
映像力で押し切る気かと思ったら、更に驚く展開が!
梶芽衣子や寺山修司を彷彿とさせる、70年代っぽい手触りはこの為だったのか!?
人が3人集まると社会が生まれる。
良くも悪くもパワーバランスが生まれてしまうのは人間の性なのでしょうか?
そしてこんなにシンプルな世界でも、女は性の脅威に悩まされるのか。
いや、むしろシンプルな世界だからこそ浮き彫りになる。
スリリングな展開から目が離せませんでした。
あと、ロケ地!
あの木があるだけで勝ったも同然。
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