「あの素晴らしい愛をもう一度」トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代 Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
あの素晴らしい愛をもう一度
7月25日(木)
夏風邪で三週間映画館へ行かない間に都内の上映はほぼ終了してしまった「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」だが、ムーブオーバーして恵比寿で1日1回だけ上映しているのを発見、恵比寿ガーデンシネマへ。この映画館に来るのは本当に久しぶりだ。
ザ・フォーク・クルセダーズ時代の「帰って来たヨッパライ」「悲しくてやりきれない」「青年は荒野をめざす」中学生の時に買った懐かしいシングル盤(レコードだよ)のジャケットが次々と画面に登場する。「イムジン河」の発売が直前で中止になったのはショックだったな。
吉田拓郎がトノバンにギターを譲ってもらったと本人がオールナイトニッポンで語っていたが、松任谷正隆を拓郎に紹介したのも「結婚しようよ」のアレンジや泉谷しげるをプロデュースしたのも加藤和彦だったのは知らなかった。
同じ事は二度やらない、常に新しいものめざすと言う姿勢で音楽に取り組んでいた加藤和彦を周辺で支えた、その姿を見て来た仲間たちが彼を語る。
乗る車、着る物、食べる物も一番良いものを選び、音楽でも良いものを作る事に拘った。
映画音楽も担当したが、彼が書いた映画主題歌がピーター・フォンダを招いて作られた「だいじょうぶマイ・フレンド」位しか無いのが残念だ。(「探偵物語」は作曲大瀧詠一)
ラストの「あの素晴らしい愛をもう一度」の大合唱はもう涙。
「トノバンはもう少し評価されても良いんじやないかな?今だったら、僕も話す事が出来るけど」と言う高橋幸宏の言葉からこのドキュメンタリーが作られたらしいが、ちゃんとinspired by 高橋幸宏とクレジットされていた。その幸宏も今はもういない。
素晴らしいドキュメンタリーだった。
妻たちの情報、ありがとうございました😱
せっかくドキュメンタリーを作って加藤を紹介するのなら、加藤和彦を知らない今の若い人たちにも彼の音楽と存在をしっかりと伝授できる、そういう前向きな作りにすればもっと良かったのになぁと、僕は思った次第です。
共感ありがとうございます。
最後は不遇ぽい感じですが、早過ぎた人だったんですかね? 今なら山下達郎並みにリスペクトされてたでしょうね、夫婦そろって才能豊かな所も似ている・・。