「ストーリーというストーリーは存在しないが、音楽好きならぜひ。」トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーというストーリーは存在しないが、音楽好きならぜひ。
今年217本目(合計1,309本目/今月(2024年6月度)17本目)。
(前の作品 「HOW TO BLOW UP」→この作品「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」→次の作品「」)
私自身は音楽を小さいころにやっていた(エレクトーン)ので、音楽映画は基本的に誰の作品でも見る派です。
音楽映画といってもドキュメンタリー映画で、当事者への振り返りと音楽シーンとで構成されるだけで他のシーンがないので、「映画か?」というと微妙ですが、映画館でやっていれば映画という扱いなんだろうと思います。
その前提にたった場合でも多くの方が書かれているとおり、編集が雑だったりいきなりきれたり(切れたり、というより、タイミングがよくない?)するので、何を述べたいのだろう?というのがわかりづらい点がかなりあります。もっともこの手の映画は編集方法等も他の映画と異なり作法が確立されていない部分もあるのだろうなというのはわかりますが、もうちょっとドキュメンタリーパートを多くしてほしかったかなといったところです。
私がこの映画をみたのも、正規の公開日から結構たっていて(正規の公開日はまだコナン祭りで行ける時間帯になかった)パンフレットもなかったし…。とはいえ、自宅でいろいろ調べればわかりますし、今ならitunesなどでCDなどダウンロードの形で買えますからね。当事者の方のファンの方はもちろん、音楽好きという方には見て損はないかなといったところです。放映時間が適正だったのもよかったです。
採点に関しては以下まで考慮しましたがフルスコアです。
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(減点0.2/ドキュメンタリーパートの説明がやはりバランスが悪い)
…という指摘は多くの方がされている通り、確かにその点は免れないんじゃないかと思います。ただ、音楽ドキュメンタリー映画(音楽に限らず、いわゆるドキュメンタリーもの)では「本人を映すシーン等」との比較が取りにくいのは確かで、その限りにおいて、積極的に無茶苦茶な構成でもないし見るに堪えないというものでもないので、採点幅を調整しました(ドキュメンタリー映画はこうでなければならない、という強いこだわりがある方にはちょっと推せないかな)。
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