劇場公開日 2024年5月31日

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「【"あの素晴らしい愛をもう一度"1960年代後半から日本の音楽シーンを牽引し、今でも影響を残す加藤和彦の半生を多数のミュージシャンのインタビューで描き出したドキュメンタリー作品。】」トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【"あの素晴らしい愛をもう一度"1960年代後半から日本の音楽シーンを牽引し、今でも影響を残す加藤和彦の半生を多数のミュージシャンのインタビューで描き出したドキュメンタリー作品。】

2024年6月1日
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鑑賞方法:映画館

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◆感想

・今作品を観て感じるのは、トノバンの音楽性の幅広さと、多くのミュージシャンが如何に彼を敬愛していたかが、分かる事であろう。

・今作品の製作のきっかけはYMOの高橋幸宏さんが、"トノバンはもう少し評価されても良いんじゃないかな"と言う言葉だったそうであるが、成る程、この作品を鑑賞すると、良く分かるのである。

・ザ・フォーク・クルセダーズ時代の"帰ってきたヨッパライ"や"イムジン河"。そして、サディスティック・ミカ・バンドでの先鋭的音楽性に、年代が三回り以上違う私も、引き込まれたものである。

・更に言えば、"オテル・ドゥ・ミクニ"の三國シェフとも親交があったり、京都・祇園の"さゝ木"の佐々木浩さんとも、親交があったり。
トノバンの、音楽だけではなく料理も、服も何事でも一流を愛した姿は、男として大変刺激を受けた。

<今作を鑑賞する前は、トノバンの存在は知ってはいたが、年代的に開きがあるので、余り楽曲を知らないのではないかな、と懸念していた。
が、劇中で流れる楽曲の半分以上を聴いた事があったし、楽曲の素晴らしさに改めて驚いた。
それは、逆に言えば、加藤和彦さんの音楽が高いクオリティを持っているが故に、長く人々に愛されて来た証ではないかな、と思ったのである。
今作品はそんな加藤和彦さんの半生を描き出した素晴らしいドキュメンタリー作品だと、私は思います。>

NOBU