「初稿段階製作されたかのような困惑と疑問が絶えない作品」PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて 映画はやはりコーラに限るさんの映画レビュー(感想・評価)
初稿段階製作されたかのような困惑と疑問が絶えない作品
【全体像】
複数キャラを攻略すればグランドエンドストーリーを解放で出来るギャルゲーで、各キャラ全員をそれぞれ選択をしたらバッドエンドストーリーフラグを解放したような作品。
【描写】
すべてにおいて情報不足。キャラごとの背景や環境の深堀がされておらず、メインストーリーにも全く絡んでこないから、終始困惑する羽目になる。
【伏線】
投げっぱなし。見るときは、気にしないほうが健全。
【予告】
紹介で書いてあることと内容が食い違っているので、何も情報を入れずに見たほうがある程度すっきりする。先に情報を入れてしまうと混乱する原因になる。
【感想】
メイン軸にストーリーを作り、サブストーリーで肉付けし深堀する映像を映画と認識しているがこれは出来の悪い切り抜き動画である。
サブストーリーは深堀されないし伏線は回収されない。消化不良だけが残る。
薄っぺらいサブストーリーもメインストーリーに事実だけが流され、情景や回想といった見る側への配慮が全くなされず、絡んでこないので「このシーン入れる必要があるのか?」といった疑問が尽きない内容となっていた。
また、メディア上でのストーリー紹介では「周りの大人から何と言われようが」とあったが、周りの大人は何も言っていない。その描写も全くと言っていいほどない。それに関連するストーリー性も皆無。違和感を感じえない。
逆にそこを深堀をしてサブストーリーを束ねてメインに絡めて行けば、面白い作品になった可能性はある。
ノートパソコンの価格って結構するものだと思うのだが、
家庭環境の収支にそぐわないだろうものがあるところの違和感がヤバイ。
また、初めて触るゲームを本当に初めてプレイする人間は情報が無から始まるので、情報を取り入れて最適化するため友達と周辺機器を一緒に買いに行ったり情報集めや相談といったことをすると思うのだが、そんな描写はない。
突然、家にノートパソコンと揃った周辺機器が生えてくる。
違和感しかない。その背景を含めて青春だったり仲間意識だったりを高められる要素になるのに何故省略してしまったのか。
「仲間」については前述の情景などもなく、深堀された各々の環境であったりそれぞれの絡みが全くないので、主人公たちは野良の集まり程度の絆しかない印象を受ける。まだ、本大会予選で戦い煽っていた相手チームのほうがCO-OPでチームとした仲間意識を持ってプレイしている。
それ以前にポスターで二人か写ってないので、もう一人ははぶられたのか?
この人間たちは有象無象の集まりだった可能性も捨てきれない。
そして、最後に終着を見失い収拾がつかなくなったからと、メッセージを言葉でぶち込んでくるのをやめてほしい。映像作品なら映像でメッセージを伝えてくれると助かる。
これ一部完ですよね?
二部でちゃんとピアスの意味とか複雑な家庭環境の伏線回収されますよね?
実際、観に行って映画を切り上げたくなるほどゲームはしたくなったので☆5は進呈します。
PRAY!内容とかストーリーとかは、どーでもよくて。