「スターマン?」隣人X 疑惑の彼女 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
スターマン?
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謎の宇宙難民XというからSFかと思ったら基本恋愛ドラマでした。原作のパリュスあや子さんは芸大生の頃パリを訪れたことが縁でフランス人と結婚しフランスで暮らすことになったが言葉も通じず悩む日々、フランスでも社会問題になっていた移民問題に触発されて本作を書いたそうだ。本作では台湾人の留学生リンが彼女なのでしょう。
劇中でXと疑われた良子はラストで「心で見なくては物事の本質は見えないのよ」と子供たちに語っていましたが、それがテーマなのでしょう。
確かに先入観をもって他人と接するのは問題、生まれ育ちや個人差まで加わると一概には理解しがたいのは事実です。
宇宙人と言われれば、数多ある映画の影響で地球侵略を狙う悪者かエイリアンの様な怪物に寄せて思ってしまいがちだったが、「ET」や「未知との遭遇」で友好的な宇宙人もいるよとスピルバーグさんが気づかせてくれました、本作はジョン・カーペンターの「スターマン(1984)」にインスパイアされたのかもしれませんね。
1977年に打ち上げられた惑星探査機ボイジャーには地球の言語や文化などを記録したディスクを載せたそうで、スターマンはそのボイジャーの招きによって地球に訪れた宇宙人という設定で地球人との交流、女性との愛の話でしたが本作でも良子がボイジャーの話をしていましたね、「人間は知らない誰かにさえ自分のことを理解して欲しいと願うんだなぁ・・」。
X人は誰かとサスペンス調で始まりましたが謎は謎のまま深まるばかり、笹憲太郎(林遣都)はスターマンだったんですかね。
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