劇場公開日 2025年2月21日

「あそこで終わっておけばと思ってしまう」ジェイラー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5あそこで終わっておけばと思ってしまう

2025年3月5日
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鑑賞方法:映画館

基本的にインド映画は長い。上映時間が普通に3時間近くある。本作も169分。長くてもいいのだが、無駄に引き伸ばしてる感じがするのは嫌だ。子ども(孫)とのやりとりやコメディテイストのシーンなどは無駄に長引かせている印象を受けてしまった。
誘拐され殺された息子の復讐のために悪党どもを次から次へと殺していく。そんな復讐劇としてのパートは楽しかった。思ったよりも激しめのアクション。R15なのも納得できる凄惨なシーンもいくつかあったし。
後半ここで終わっておけばと思うところがあった。ちゃんとした流れではあったし、その後最後のクライマックスにつながるのだから必要なのかもしれない。でも個人的には、Lが死んだ後の「デスノート」や、佐為が消えた後の「ヒカルの碁」を読んでいる気分。ここは蛇足だよなと感じてしまう。なんなら最後少し退屈に感じてしまったくらいだ。スッキリしない終わり方なのも満足できなかった理由の一つだ。悲しすぎるだろ。
エンドロールは最後まで観る派なのだが、途中で流れる速度が上がったのは面白かった。あれではほとんど読めないが、そもそも読める文字ではないから問題ない。いらないと思うシーンは作るがエンドロールは速く流す。インド人の気質を象徴しているのかもしれない。

kenshuchu