PIGGY ピギーのレビュー・感想・評価
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想像以上のハラハラ感
青春ルッキズム映画かと思いきや、あら?!わりとサスペンス要素もあるのね!
太ってることでいじめられてたサラ。
誰もいない時間のプールに行くも、いじめられっこに見つけられて網で頭を押さえつけられて溺れさせられたり(一回もぐって遠いとこに泳いで行けばいいのに…)して荷物も持って行かれて、水着で歩いてかえるすがら今度は男子のいじめっ子たちに煽られる。
そりゃこれだけやられれば、頭から血を流して車の中に閉じ込められてるのを見ても「うん、だまっとこ」ってなるわい。
母親の気性の荒さとか子を想う重い気持ちが逆に辛い、ってところもあるけど、スペインってこんな感じなのかもしれないなー。日本人が穏やかで和を大事にしてるだけで。
最後の最後は、とうとう自分でやっちゃった?!?!引き継いだ?!と思ったら、縄を打っただけで友達を助けちゃうあたり、サラの人の良さがでたよねー。
10代設定のサラを37歳が演じてるのもすごい笑
悲しさと優しさ、ぶつけようのない怒り
自分が醜いのか。それを突きつけられたときその相手に助けの手を差し伸べられるのか?
いつもスプラッターやバイオレンスがふんだんに盛り込まれた映画ばかり見ていると感覚が麻痺して「いいぞやったれ!!無視してやれ!」「いけ!トドメをさせ!当然の報いだ!」などと思ってしまうが、やはり良心はあるし人間が人間とせしめているのが慈悲や良心、自制心なのだ。
そういう意味では「ホラー/ドラマ」としてカテゴライズされている本作だが、描写を置いておけばストーリーから感じられるものはドラマが大部分を占めているように思う。
不器用、なだけでは済まされない殺人鬼もやはり人であるゆえに、純真であるがゆえに、行動力が会ったばっかりに…と思ってしまう。
素晴らしい。
DVD初見。
支持。
生死の間でもがく男女親子の何たる激烈な哀切。
性愛と憎悪が薄皮一枚で隣合う。
露悪の先に確かに醸し出る文芸エロス文芸ロマンな映画的上質。
ブレランの良さを最も正しく評論出来たかの確かな筆致。
物語る量の丁度良さ。
劇場で観ねばだった。
三宅隆太氏推薦作。
何か惜しいなー
なぜか殺人鬼に愛されるという設定はとても面白い、サラも途中ちょっとその気になっちゃったりして。どう収拾するのかと楽しみにしてたら意外とただのスプラッターしかもかなり倫理的な終わり方。クラウは自分だってぽっちゃり気味だし、周りに引きづられていじめに加担してるのかと思いきやけっこうホントに悪質なヤツ。こいつら助けたって絶対反省しないで同じこと繰り返すよー。復讐劇大好きな身からするとこの結末は甘い。
面白い
風変わりな状況設定が作品にこの上ないリアリティを与えている
殺人鬼との対決も良かった
汗だくになって走り回るサラを見ていると本当にハラハラするというか手に汗握るというか、画面一杯にあのわがままボディが揺れ動くのは、理屈じゃない迫力がある
予想してたよりぜんぜんいい映画だった
最後まで貫いた正義
女子高生の主人公サラがいじめっ子が誘拐されるのを目撃してしまうのだが、サラは果たしていじめっ子を救うのかはたまた見殺しにして復讐を果たすのか、というリベンジホラーがテーマのホラー作品だが、内容が分かりそうなものだったので多分こんな展開じゃと自分の中で推測をしながらピギーを見ていたら自分が思っていたほど展開が予想外で面白かった。
サラの勇気ある決断に拍手を送りたい。腹立つ気持ちがあれど最後は助け、近くをバイクで走りかかった同級生にSOSだと伝え、急いで街に戻るという展開でエンディングを迎える。
これでいじめた側も助けて貰ったのだから黙るだろう。
いじめられっ子のほうがいじめっ子よりも精神的にタフだった。最後まで正義を貫き、憎む気持ちはあれど決して悪の道へ進まなかった。
不可思議な共犯関係。
スペインの静かな田舎町が一人の殺人鬼によって恐怖のどん底に陥る。精肉店の看板娘サラはポッチャリ体系で出不精、そんな彼女がいじめっ子たちをさらった殺人鬼と葛藤しながらも対峙してゆくという物語。
目の前で自分をいじめた女の子たちが誘拐されるも恐怖でどうすることもできないサラ。私をいじめたあの子たち、いいざまと自分を納得させる。しかし、プールで遺体が発見され、女の子たちの母親は娘たちが行方不明と大騒ぎとなる。通報しなかったサラはバツが悪く噓の証言をしてしまう。
しかし、そんな中、殺人鬼が彼女に近づいてくる。なぜか彼は目撃者の自分を襲わず、タオルを渡してくれたり、菓子パンを与えてくれたりと色々と気遣いをしてくれる。いったい彼は何者なのか。
オープニング、肉切り包丁で捌かれる豚肉のシーンはこれから繰り広げられるゴア描写を期待させたが、ほとんどそんなシーンはなく殺害シーンはほぼ見せない。サラをからかったチンピラ三人組を車でひき殺すかと思いきやそれもなかった。最後までもう一つ盛り上がらない。
作品冒頭でサラをいじり倒す女三人組が本作で一番面白かったかな、殺人現場の野次馬も彼女を見て確かにデブね、って、どんだけデブでいじり倒すのか。製作者側が一番悪乗りしてた気がする。本作はいじめ問題やルッキズムの問題をテーマにしてるなんて間違っても思ってはいけません。
結局殺人鬼を倒し、いじめっ子たちを救ったサラ。彼はいったい何者だったのか。もしかすると彼はサラが生み出した幻想だったのではないか。この閉鎖的な町では皆が顔見知り、見慣れぬものがいればすぐに噂になるはずだが、彼に対する目撃証言は一切なかった。
実は彼はサラが作り出したもう一人の自分ではなかったか。閉鎖的な町で、抑圧的な母親の元、日々家の手伝いで同世代の若者のように青春を謳歌することもできず、周りからはいじめにあっていたサラが自らの境遇を呪い作り出した存在だったのではないか。両親を襲い、いじめっ子たちに復讐し、この場所から自分を解放してくれる存在として。
しかし、結局は良心の呵責に耐え切れず幻想である彼を倒し、彼女は町に戻る。なんて、ちょっと無理があるか。
10代に見えなくって...
なんだろうモヤモヤする。
いじめっ子に制裁を!のリベンジホラーに振り切ってるわけではないし、
犯人の肥満体型の人への性的嗜好が特化されているわけでもなし、
あのいじめっ子や、カフェ店員に、あそこまで殺意を抱く背景が見えないし、
私のアンテナの感度が悪かったのか、何を観たのか、良く解らなかったです…。
しかし、なんで自分が生きるか死ぬかで、助けをこう段階でも、あんなに性格悪いねん。
クラウディアも、もう少し良い子かと思いきや、最後に悪い子増し増しだし...。
あと、最初からものすごーく気になったのが、
サラが、どんだけ、がんばっても10代に見えなくって…。
いくら肥った俳優が必要だったとはいえ、10代のパーンとした肌の感じは大切だよなー。
そこが、ずーっと違和感で、余計に集中出来なかったのかも…。
思ってたんとちょい違う
予告から想像した内容とはちょっと違ってた。
復讐譚ではないし、誘拐からイジメっ娘を奪還する過程の逆襲劇でもなかった。
よかった点
・狩りでウサギを仕留めた=銃を扱える。 の伏線をキチンと回収できた。
・最終的に二人乗りの夢が叶った。
悪かった点
・ストーリー的に主人公がデブである必要がない。
(ハリウッドならナード設定だけで描写しただろう。)
・殺人鬼の行動原理が謎。
・もう一人の積極的イジメっ娘も処刑が必要だった。
太っている設定がストーリー上生きたのが、
・イジメられる原因の一つ
・殺人鬼のアジトから脱出できる隙間に体が入らない
の二つだけなのが残念すぎる。
あと、殺人鬼が主人公を気に入った描写がイマイチ薄くて
劇中の行動に至る動機が弱いのが残念。
カタルシス的には、イジメっ娘2も惨殺した方が良かった。
WIGGY PIGGY
「助けるか、見殺しか」ではなく『殺すか、見殺しか』なところに興味を惹かれたのだが…う〜ん…
正直、自分はサラの心理が理解できません。
誘拐を目撃した際に確認したのは、いじめに消極的で以前は親友だったクラウの姿だけ。
これなら、その場では無理でも捜査に協力するくらいはしそうなもんだが。
そもそもサラの迷いの原因が、憎しみなのか恐怖なのか、あるいは犯人に優しくされたことなのかが分からない。
犯人についても、サラを守り助けるような行動の理由が、恋情なのか憐憫なのか共感なのかハッキリしない。
(いずれにせよ、意に沿わないと逆上するあたりかなり歪んでいるが…)
マカとクラウを監禁していたのはサラに手を下させるため、ロシは意図せず殺してしまったとムリヤリ自己解釈。
やたら画面が暗くて分かりづらいし、中弛みも強く、ラストはスッキリでも突き抜けるでもなく半端な印象。
ただ、普通なら懺悔して仲直りしそうなクラウが、「早く助けろ」「自分が先だ」と喚き散らすクソ自己保身モンスターなのは新鮮。
マカもあの状況でまだ「小ブタ」とか言うし、図太すぎでしょ。
ここでも散々に言われている母親については、自分は嫌いじゃない。
ムキになってサラを庇ったり、いじめられないよう痩せさせようとしたり、愛情はあったと思う。
もっとぶっ飛んだ内容を期待してたこともあり、結末にはかなり拍子抜け。
網で溺れかけるシーンは一旦潜ればいいし、ウサギは狩れてもロープ撃ち抜くのは無理があるかなぁ。
展開が面白い
スペインの片田舎のイジメむかつき描写の空気感とクライマックスのホステルみたいな画の展開が不思議な気分で楽しめた。
そんなにドギツイ気持ち悪さは無いけどワクワクしながら鑑賞。フライヤーのデザインも良いけどパンフレットがまたまた秀逸!仔豚カラーで洒落たデザイン。久々にパンフレット買いました。 あの天然プールみたいなとこがあるんだなと興味深かった。
只のいじめラレッ子ではない
期待していなかったこともあったが、面白かった‼️
多分主役の太った女性を好きになってしまった(いつどのタイミングで…)山奥の元屠殺場?に一人で暮らす男が巻き起こす復習劇
これが残虐極まりない…
最後は主役が僕にとっては以外な対応をとって…
将来的に幸せ🍀になって欲しい❗
ネタ映画と思いつつ実は結構重要
今年356本目(合計1,006本目/今月(2023年10月度)21本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
※ この映画はスペイン語映画なので注意しましょう。
周りには「子豚」と呼ばれる、極端に太った子のいじめと、その子の活躍を描く映画です。エクストリーム配信という事情もあるのですが(よく「ネタ」的な映画をチョイスする)、この映画に関しては「人の容貌でいじめてはいけない」という明確な内容があるものと思います。
趣旨的にそうした事情でいじめられるシーンと、サラ(この映画の主人公=太っている女の子)の活躍のシーンとにわかれます。アクション映画と解することは可能ですが、いわゆる「誰が犯人でしょう?」という部分もあり、それに触れると一発アウトなので省略します。
エクストリームさん配信というと、何かと「ネタ」的な映画が多いのは経験則ですが、この映画に関しては「人の容貌でいじめてはいけない」という点、また、映画ではちらっと出てきますが、サラの家族全員が程度の差こそあれ太っていることから遺伝性のものであることもうかがわれ、「遺伝などで生じる病気をからかわないようにしましょう」という点が強く感じられる点で「エクストリーム配信という事情でネタ映画だろうと思ったら実は人権に配慮されたメッセージが入っている」という点で高評価です。
採点に関しては以下を考慮していますが、どうでもいいのでフルスコア切り上げです。
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(減点0.1/警察の実況見分で「これ以上入ると罰金を取るからな」の部分)
スペインではそうなのかもしれませんが、日本では警察が罰金を取ることはできないので(過料は可能。地方自治法)、ややわかりにくい点はあります。
ただ過料(あやまちりょう)と罰金(刑法総則の適用を受ける)の違いといった語はマニアックな話で、「日本基準でみると行政法に精通している人が混乱しうる」点はありますが、減点幅はこの程度です(減点なしでもいいくらい)。
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虫垂炎
閉鎖社会のいじめっ子と毒親、唯一寄り添ってくれたのが猟奇殺人犯という何とも逃げ場のない話。
ラストの発砲シーンは「おまえらのレベルにまでは堕ちてないよ」という誇りの発露だろうが、ああでなければ終われないか。
ザ・脚本
何より素晴らしい脚本とシーン構成。いずれの登場人物やそれぞれのカットが、決して説明や紹介だけの陳腐な表現に陥っていない。全ての登場人物が全てのカットで常に行動を起こし、それによって物語が転がっていく。だからこそ人物のバックボーンもしっかり読み取れる様になっている。なので観客は片時も目を離さず瞬間瞬間に一喜一憂することが出来るのだろう。俳優さんたちもすべからく状況に身を委ねている風情が感じられて、脚本が何かを無理強いしていない。詰まるところ人物を掘り下げる事を最優先に作品を構築しているので、単に「リベンジホラー」という枠だけで作品を言い表すことなどできない。先に枠を作って内容を当て嵌めていく安易な作品作りに陥ってはいないということだ。
元となった短編がyoutubeに上がっていて、作品内のシーンと重複しているのだが、当方はこの短編を見てから本編を見た。それでいて尚、本編を更に堪能することができる。どちらの順番でもオススメ。これも内容の濃い作品の証左だと思う。
✖リベンジホラー ✖スプラッター 〇少女の悶々成長ムービー この感...
✖リベンジホラー
✖スプラッター
〇少女の悶々成長ムービー
この感じで意外とスプラッターではないし、少女の心の身体の成長を見守るストーリーなのよね~
キービジュアルからはまったく想定できない展開!
この時期の子供の自己肯定感低い&頭が回らない感じが絶妙に我々をイラつかせる(いい意味で)
【あらすじ】
体型のせいでいじめられる肉屋の娘サラ。
ある日彼女たちが目の前で誘拐される現場を目的したサラはどうするのか…?
主人公サラの年齢が名言されてないんだけど、この体型で初経が来たことを考えると中学3年生~高校1年生ぐらいかな…?
親に勉強しろ~って言われてたり、言語化できずに常に困り顔のサラってたぶん少し知能遅れな性質があって生きずらかったんだろうなと。
リベンジものにありがちな主人公が急に強くなる~ていう急展開は期待しない方がいい。
彼女に”復讐心”を持つほどの勇気はなく、怖くて通報できない恐怖を正当化しようといじめっ子の彼女たちを理由にしてるだけなのが真理な気がする。
そう思うと「私はいつも間違える!!!!」という叫びに彼女の性質が詰まってるよな…
あとは思春期特有の”心と体の変化”が合理的にサラの行動原理になっていたのでやけにリアルだなと思った。
簡単に言えばPMS(月経前症候群)の症状によって感情的になっちゃったのかなと。
生理前ってあんな感じで急にイライラしたり、感情が爆発して性欲も増すパターンが多い気がするし…
一貫してサラは臆病だっただけ。復讐ではなくその場しのぎを選んだだけ。
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