PIGGY ピギーのレビュー・感想・評価
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どぎつい…
鑑賞後第一声、どきつい映画やなあ…。
いじめられっ子のサラがいじめっ子が誘拐されるのをみて…という話。
サラと犯人がもっと関わるのかと思いきやがっつり関わるのはほんまに後半に入ってから。いまいち感情移入できるキャラクターがいないのと、殺人鬼?がなぜ犯行を行なっているのかその過程が全く語られることがないため、観客の想像にお任せしますって感じ。衝撃のラスト的なのを期待していたがまあ想定内。
とにかくサラにとっては辛い場面が多く、陰鬱とした気持ちになった。両親も毒親まではいかないと思うけど…あまりにも鈍感やし、気遣う方向性が間違ってるな。
主人公の子は役作りで太ったんやろうか?もし意図的に太ったのであれば比べ物にならないくらいの役者魂。
惜しい
キャラクターの動機が分かりにくい
犯人は主人公に一目惚れしていたのか、
それとも自分もいじめられた過去があって、いじめっ子を狙う殺人鬼となったのか……。
明確な描写がないので想像で補うしかない。
サラの精神的な不安定さも思春期特有の感じで、しかも家族にも友達にも心を開けない荒れた生活の中にいるなら尚更なんだと思う。
森のシーンが少し冗長な感じはしたけど、
おおむね簡潔にまとまっている感じ。
スペインの田舎村の風景が綺麗だった。
サラが表情に乏しいんだけど、
なんとなくコケティッシュな雰囲気があって可愛い。
自分ならどうするか
予告編からの想像とは違う展開
予告編を観た時点では、肉屋の娘で太っていて虐められている主人公が、いじめっ子達に復讐して精肉機械で死体を切断したりetcという、復讐モノスプラッター映画かと思っていましたが、展開が全然違ったので、戸惑いながら最後まで観てしまった。
結局、殺人鬼みたいな男も現れるのだが、実際には誰も殺していない?その男が女性達を監禁した場所に、女性の死体が一体だけ映し出されるのだが、これも彼が殺ったのか?わからない。
まぁ、意外な展開でしたが、何か消化不足でした。
最後、いじめっ子達を殺さなかったのは、まぁ、現実だったらそうだろうなぁとも思えた。
どう解釈すれば良いストーリーかイマイチわからなかったです。
サラの選択
サラの家族は太っちょ。弟も太っちょ予備軍のようだ。食事も大盛りのコテコテの肉料理。遺伝子の可能性も。
まぁ、サラは甘いものをこっそり食べちゃってるけど。
ストレス食べのような気もする。
家が肉屋の設定も良かった。
おかげで太っちょだけではなく小ブタやらベーコンやらいじめ連想ワードが増える増える。
いじめはかなりひどい。
これは見てられない。インスタなんて馬鹿げた風習なんて無くなればいい。
家庭での扱いもひどい。がなる母、無関心な父、揶揄う弟。
誰も彼女を理解し、寄り添おうとしない。
彼女には居場所がない。
こっそりプールに行ってもいじめられて荷物を全部持ってかれてしまう。1人クラウは元親友だったのだろうけど、いじめを止めない、いじめに加担。これだけで十分いじめっこ。タオルを取られたサラは落胆しただろう。
クラウ含むいじめっ子達が拉致された場に遭遇してもおろおろするだけ。
そっとタオルを置いてくれる殺人者の方が優しくね?
プールの管理人とウェイトレスが殺された時もプールに居たとは言わない。
母親の問い詰めにキレて太ってるからいじめられてるの!と叫ぶ。マ?!いや、母ちゃん娘見てて分かるじゃん!
そこから若干、母親の態度は軟化した様に感じる。
太ってるなら痩せなさい。
うーん、サラダ…極端!雑!
狭い街、誰もが顔見知り、噂なんてすぐ広まる。買い物に行ってお菓子を買おうとしても店員にやめといたら、と冷たくあしらわれる。
うん…やめとく…サラはいいなり。
容姿を男女共にどこへ行っても揶揄われいじめられ、家でもぐずぐずすんな!勉強しろなどと言われても抵抗も碌にできない。弟にまでポルノの履歴を見られ、取り調べの際に月経。それを晒されるのは女性としてかなり最悪だ。女性にとって絶対バレたくない出来事。テレビをつけると常に絶対漏れない!なんてCMも沢山、種類も沢山。それくらい女性の羞恥。送ろうか?のご近所の言葉に母親は生理でシートを汚すからいいとか本当にデリカシーがない。配慮のないまさに屈辱。
抑鬱された状態のサラでも、やはり友人を探すことに。酷い仕打ちを受けたのサラは探すという選択をする。
そこで出会った殺人者。サラの頬をを優しく撫でサラの名を愛おしそうに呼ぶ。思春期真っ盛りでもちろん性的欲求も持っているので少し夢みがちに。
とても狭い街、警察官ならどこでも知ってそうだが、廃屋は見つからない。雄牛も見つけられない。とんだポンコツだ。
殺人者は諦めたお菓子をサラの窓辺にそっと置いたり←でも食べる、パンツ取ったりストーカーちっく。
とうとうサラを廃屋に拉致。その際、家族に乱暴を働いてるのでやはり信用はできないが殺人者はお姫様だっこをしてサラを抱きしめる。
彼の胸の中はサラの居場所の様に見える。
と、思ったらいじめっ子2人が吊し上げ。
早くしなさいよ!こっちが先よ!早くしろ小豚!やー、この場面でこの態度。
助けようとしてもなかなか上手くいかない。
なんで早く言わなかったのよ!「だって怖かったんだもん!いつも間違えるから!」そう。居場所がない自分が良かれと行動しても行動しなくても家族には批判される、言いなりにしかなるしかないし、いじめには立ち向かう度胸もない。だから、何かあった場合、自身の選択がわからない。
間違えるのなら何もしない方がいい。黙っているのがいい。いつもおどおどおろおろして挙動不審で、嘘が下手で演技もできない。それが自己肯定感ゼロのサラにとっての生き方。
サラに復讐を委ねる殺人者。
サラを優しく抱きしてくれた人。
一緒にやろうとナイフを持たせて…サラは殺人者に振り落とす。犯人も黙ってはいない。揉み合いになり喉笛に噛みつき彼は絶命する。嫌!待って!いやぁ!と男を揺するサラ。犯人と共にいじめっ子を殺害し共に逃げる事がサラにとって正解だったのか、それとも友人を助けた事が正解だったのか誰にもサラには分からない。
街に帰っても、ひょっとしたら助けた事よりも目撃したことを黙っていた事を非難されるかもしれない。犯人を惨殺した事で怖がられるかもしれない。家族はどうなったのかも分からない。私的には殺人に手を染めて男と旅立って欲しかったが。
全身血まみれのサラは助けを求め街へ行く。
両手をだらりと下げてどこまでも田舎の一本道を。
ホラーのカテゴリだが、お約束のスレンダー美女ではなく太っちょヒロインが常にゼーハーと肩で息をし、ぎゃあぎゃあ叫び、ぎりぎり隠れてるシーンなどがあってなんかコミカルだった。ゴア描写はほぼ無く冒頭の肉を切る方がドキッとした。
ティーンエイジャーの鬱憤爆発による成長は「キャリー」や「RAW」を連想した。
ありそうでなかった映画
🐽展開が面白いわ🐽
想像以上のハラハラ感
青春ルッキズム映画かと思いきや、あら?!わりとサスペンス要素もあるのね!
太ってることでいじめられてたサラ。
誰もいない時間のプールに行くも、いじめられっこに見つけられて網で頭を押さえつけられて溺れさせられたり(一回もぐって遠いとこに泳いで行けばいいのに…)して荷物も持って行かれて、水着で歩いてかえるすがら今度は男子のいじめっ子たちに煽られる。
そりゃこれだけやられれば、頭から血を流して車の中に閉じ込められてるのを見ても「うん、だまっとこ」ってなるわい。
母親の気性の荒さとか子を想う重い気持ちが逆に辛い、ってところもあるけど、スペインってこんな感じなのかもしれないなー。日本人が穏やかで和を大事にしてるだけで。
最後の最後は、とうとう自分でやっちゃった?!?!引き継いだ?!と思ったら、縄を打っただけで友達を助けちゃうあたり、サラの人の良さがでたよねー。
10代設定のサラを37歳が演じてるのもすごい笑
悲しさと優しさ、ぶつけようのない怒り
自分が醜いのか。それを突きつけられたときその相手に助けの手を差し伸べられるのか?
いつもスプラッターやバイオレンスがふんだんに盛り込まれた映画ばかり見ていると感覚が麻痺して「いいぞやったれ!!無視してやれ!」「いけ!トドメをさせ!当然の報いだ!」などと思ってしまうが、やはり良心はあるし人間が人間とせしめているのが慈悲や良心、自制心なのだ。
そういう意味では「ホラー/ドラマ」としてカテゴライズされている本作だが、描写を置いておけばストーリーから感じられるものはドラマが大部分を占めているように思う。
不器用、なだけでは済まされない殺人鬼もやはり人であるゆえに、純真であるがゆえに、行動力が会ったばっかりに…と思ってしまう。
素晴らしい。
何か惜しいなー
なぜか殺人鬼に愛されるという設定はとても面白い、サラも途中ちょっとその気になっちゃったりして。どう収拾するのかと楽しみにしてたら意外とただのスプラッターしかもかなり倫理的な終わり方。クラウは自分だってぽっちゃり気味だし、周りに引きづられていじめに加担してるのかと思いきやけっこうホントに悪質なヤツ。こいつら助けたって絶対反省しないで同じこと繰り返すよー。復讐劇大好きな身からするとこの結末は甘い。
面白い
最後まで貫いた正義
女子高生の主人公サラがいじめっ子が誘拐されるのを目撃してしまうのだが、サラは果たしていじめっ子を救うのかはたまた見殺しにして復讐を果たすのか、というリベンジホラーがテーマのホラー作品だが、内容が分かりそうなものだったので多分こんな展開じゃと自分の中で推測をしながらピギーを見ていたら自分が思っていたほど展開が予想外で面白かった。
サラの勇気ある決断に拍手を送りたい。腹立つ気持ちがあれど最後は助け、近くをバイクで走りかかった同級生にSOSだと伝え、急いで街に戻るという展開でエンディングを迎える。
これでいじめた側も助けて貰ったのだから黙るだろう。
いじめられっ子のほうがいじめっ子よりも精神的にタフだった。最後まで正義を貫き、憎む気持ちはあれど決して悪の道へ進まなかった。
不可思議な共犯関係。
スペインの静かな田舎町が一人の殺人鬼によって恐怖のどん底に陥る。精肉店の看板娘サラはポッチャリ体系で出不精、そんな彼女がいじめっ子たちをさらった殺人鬼と葛藤しながらも対峙してゆくという物語。
目の前で自分をいじめた女の子たちが誘拐されるも恐怖でどうすることもできないサラ。私をいじめたあの子たち、いいざまと自分を納得させる。しかし、プールで遺体が発見され、女の子たちの母親は娘たちが行方不明と大騒ぎとなる。通報しなかったサラはバツが悪く噓の証言をしてしまう。
しかし、そんな中、殺人鬼が彼女に近づいてくる。なぜか彼は目撃者の自分を襲わず、タオルを渡してくれたり、菓子パンを与えてくれたりと色々と気遣いをしてくれる。いったい彼は何者なのか。
オープニング、肉切り包丁で捌かれる豚肉のシーンはこれから繰り広げられるゴア描写を期待させたが、ほとんどそんなシーンはなく殺害シーンはほぼ見せない。サラをからかったチンピラ三人組を車でひき殺すかと思いきやそれもなかった。最後までもう一つ盛り上がらない。
作品冒頭でサラをいじり倒す女三人組が本作で一番面白かったかな、殺人現場の野次馬も彼女を見て確かにデブね、って、どんだけデブでいじり倒すのか。製作者側が一番悪乗りしてた気がする。本作はいじめ問題やルッキズムの問題をテーマにしてるなんて間違っても思ってはいけません。
結局殺人鬼を倒し、いじめっ子たちを救ったサラ。彼はいったい何者だったのか。もしかすると彼はサラが生み出した幻想だったのではないか。この閉鎖的な町では皆が顔見知り、見慣れぬものがいればすぐに噂になるはずだが、彼に対する目撃証言は一切なかった。
実は彼はサラが作り出したもう一人の自分ではなかったか。閉鎖的な町で、抑圧的な母親の元、日々家の手伝いで同世代の若者のように青春を謳歌することもできず、周りからはいじめにあっていたサラが自らの境遇を呪い作り出した存在だったのではないか。両親を襲い、いじめっ子たちに復讐し、この場所から自分を解放してくれる存在として。
しかし、結局は良心の呵責に耐え切れず幻想である彼を倒し、彼女は町に戻る。なんて、ちょっと無理があるか。
10代に見えなくって...
なんだろうモヤモヤする。
いじめっ子に制裁を!のリベンジホラーに振り切ってるわけではないし、
犯人の肥満体型の人への性的嗜好が特化されているわけでもなし、
あのいじめっ子や、カフェ店員に、あそこまで殺意を抱く背景が見えないし、
私のアンテナの感度が悪かったのか、何を観たのか、良く解らなかったです…。
しかし、なんで自分が生きるか死ぬかで、助けをこう段階でも、あんなに性格悪いねん。
クラウディアも、もう少し良い子かと思いきや、最後に悪い子増し増しだし...。
あと、最初からものすごーく気になったのが、
サラが、どんだけ、がんばっても10代に見えなくって…。
いくら肥った俳優が必要だったとはいえ、10代のパーンとした肌の感じは大切だよなー。
そこが、ずーっと違和感で、余計に集中出来なかったのかも…。
思ってたんとちょい違う
予告から想像した内容とはちょっと違ってた。
復讐譚ではないし、誘拐からイジメっ娘を奪還する過程の逆襲劇でもなかった。
よかった点
・狩りでウサギを仕留めた=銃を扱える。 の伏線をキチンと回収できた。
・最終的に二人乗りの夢が叶った。
悪かった点
・ストーリー的に主人公がデブである必要がない。
(ハリウッドならナード設定だけで描写しただろう。)
・殺人鬼の行動原理が謎。
・もう一人の積極的イジメっ娘も処刑が必要だった。
太っている設定がストーリー上生きたのが、
・イジメられる原因の一つ
・殺人鬼のアジトから脱出できる隙間に体が入らない
の二つだけなのが残念すぎる。
あと、殺人鬼が主人公を気に入った描写がイマイチ薄くて
劇中の行動に至る動機が弱いのが残念。
カタルシス的には、イジメっ娘2も惨殺した方が良かった。
WIGGY PIGGY
「助けるか、見殺しか」ではなく『殺すか、見殺しか』なところに興味を惹かれたのだが…う〜ん…
正直、自分はサラの心理が理解できません。
誘拐を目撃した際に確認したのは、いじめに消極的で以前は親友だったクラウの姿だけ。
これなら、その場では無理でも捜査に協力するくらいはしそうなもんだが。
そもそもサラの迷いの原因が、憎しみなのか恐怖なのか、あるいは犯人に優しくされたことなのかが分からない。
犯人についても、サラを守り助けるような行動の理由が、恋情なのか憐憫なのか共感なのかハッキリしない。
(いずれにせよ、意に沿わないと逆上するあたりかなり歪んでいるが…)
マカとクラウを監禁していたのはサラに手を下させるため、ロシは意図せず殺してしまったとムリヤリ自己解釈。
やたら画面が暗くて分かりづらいし、中弛みも強く、ラストはスッキリでも突き抜けるでもなく半端な印象。
ただ、普通なら懺悔して仲直りしそうなクラウが、「早く助けろ」「自分が先だ」と喚き散らすクソ自己保身モンスターなのは新鮮。
マカもあの状況でまだ「小ブタ」とか言うし、図太すぎでしょ。
ここでも散々に言われている母親については、自分は嫌いじゃない。
ムキになってサラを庇ったり、いじめられないよう痩せさせようとしたり、愛情はあったと思う。
もっとぶっ飛んだ内容を期待してたこともあり、結末にはかなり拍子抜け。
網で溺れかけるシーンは一旦潜ればいいし、ウサギは狩れてもロープ撃ち抜くのは無理があるかなぁ。
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