エクソシスト 信じる者のレビュー・感想・評価
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ウィリアム・フリードキンがどれだけ凄かったかという事。
社会現象にもなった1973年の「エクソシスト 」
シネコンがないあの当時で
並びの映画館が2つとも同じ映画を上映するという
異例の大流行りぶり。
当時はホラーに関しては規制が無いので
9歳の私でも観れたのだが
テレビCMが怖過ぎて映画館に行けなかった。
規制はないわ、CMが怖いわ、良き時代だ。
そして正真正銘の続編。
最初は「どこが続編??」だった。
あのオープニングの闇に佇む姿とは違い
笑顔と太陽……は?
しかし進むにつれて恐怖が増してきて
最終的には面白かったのだが、
どうしても続編なので前作と比べないわけにいかない。
ってなると大変申し訳ないのですが
段違いに50年前の方が全てにおいて上かと。
自分もあの場所から逃げられない感や
観たこともない“呪われた姿”
50年前の方が断然怖い。
特殊技術まで過去の方が凄いとはこの50年とは一体?
なんで今回、こんなに地味に演出したのか?
「真の悪魔祓いとはぁ!」とかじゃなく地味。
まー、前作のウィリアム・フリードキン監督が
がどれだけ凄かったかという事なんだろーなー。
道徳の時間
ホラーエンタメだけじゃない一面が大きかったような気がしてる。反面教師かなとも思う。
正統な続編という位置づけらしいのだけど、前作はこんなに宗教色が強かったかなぁと首を傾げる。当時は小学生とかだったから、そこまで考えが及ばなかったのかしら。
作品としてはよく出来てると思う。
が…なんか逆説的に信仰の必要性を説かれたような気もしてる。そのくらい真に迫ってたって事なのだけれど。所々、ドキュメント風なアングルもあり…コレってフィクションだったよなと不意に考える。
たった1カットだけど、儀式の執行を訴える牧師を見据える禿げた眼鏡の司教さんとかすっげえアクセントになってた。
アクセントと言えば、この作品の編集はなかなかに趣味が悪い。
1カット目、飛び込んで来るのは犬が吠える声だ。あの声に不快感や恐怖を抱かぬ人は居ないだろうと思う。そんな身近な恐怖からこの作品は始まる。
中盤くらいまではシーンの冒頭に、そんなSEが入ってる事が多くて、いちいちビクついては「チッ」って舌打ちをしてしまう。
ホラー映画なので、そんな手法を使ってもいいのだけれど「必死かよ…」と若干ひく。
なのだが、コレも悪魔が身近に潜み、予告なく不意打ちで現れる事の暗喩ならば、まぁ、悪くはないのかもしれない。
とはいえ、徐々に濃くなっていく違和感は楽しかったし、手間をかけた編集もいい感じだった。
物語的には、前述した宗教色なんてものを嗅ぎ取っちゃったから、キリスト教の布教PVか道徳の時間に見せられる教材みたいに思えてしまい怖がれなかった。コレはおそらく間違った見方だと思うし、残念である。
いつも思うけど子役がもう抜群で…何を憑依させたんだと拍手喝采だ。
物語の落とし所も、教典のどのエピソードから引っ張ってきたんだろうと思うくらい、このテーマに即してた。
「お前を選ぶ」
悪魔から2択を迫られ、どちらかを選ばねばどちらかが死ぬと言われる。…実に巧妙な問いかけだ。
死にたくないと叫ぶ我が子を助けたい一心で、命の選択をする。それは他者を殺害するのと同等の行為で、利己的な人の一面が浮き彫りになる。
悪魔に唆され、その甘言に乗っかってしまったものには不幸が訪れ、それを拒んだ者は悪魔に何も奪われはしない。
なんとシンプルな構図であろうか。
特殊メイクやCGなどは前作とは比較にならないほど高性能ではあるものの、逆に生っぽさが無くなるというジレンマにぶち当たってる感じだ。
結局、事なきを得るのは神を信じず悪魔にも靡かなかった父親ってオチも言い得て妙で…。
人が捏造したであろう神に縋る事もなく、悪魔の誘惑にも耳を貸さず、自分の信念を貫いた者にこそ神の祝福は与えられるみたいな…看護師の叔母さんがわかりやすく説明してくれるのだけれども。
とは言え、人は罪深い生き物でなので、日々反省し、明日はより良いものである事を願いながら生きていくのであろうなぁー。
副題通り「信じる物」がテーマ
名作ホラー「エクソシスト」の正統な続編で、製作にホラーブランドの「ブラムハウス」が参加しているので、期待して鑑賞したのだが、これはホラーなのだろうかというのが正直な感想。
ハイチのリゾートから始まるオープニングは意表をつき、期待度が高まる。
12年前、ここでの地震で妊娠中の妻を亡くしたヴィクター(レスリー・オドム・Jr)はその時に生まれた娘のアンジェラを男手ひとつで育ててきた。
ある日、アンジェラと友人のキャサリンの少女2人が森で行方不明になる。
3日後に発見されるが、2人は悪魔に取り憑かれたような行動や言動を繰り返す。
ヴィクターはかつて、自分の娘の悪魔祓いを経験したという女性(エレン・バースティン)に助けを求めるが・・・
クライマックスの悪魔祓いがこの映画の賛否を分ける。
そしてここからこそが副題でもある「信じる者」の話だ。
黒人、白人、神父、牧師、ブードゥ教の呪術師などが協力して悪魔に立ち向かう。
悪魔は分断や戦争の暗喩だろう。
それに対し、宗教や人種を超え信じるものが力をあわせる。
あるテーマのために用意された結末は象徴といえども違和感が残る。
そして、ホラーにこのテーマは必要なのだろうかという点も気になった。
偉大なるマンネリ
変化をつけづらいコンテンツにもかかわらず、よくもまあ何作も作られることよ、と感心してしまう。
分かり切った展開にもかかわらず、今作はそれなりに楽しめた。
エンドクレジットで、第一作のリンダ・ブレアの名前を見てびっくり。一番最後に出てきた、よく顔が見えない中年女性が、多分そうだったのだろう。懐かしいテーマ音楽と共に、彼女を出したことが、正統派続編とうたっている根拠なのかも。
悪魔の誘いに乗ってはいけない
悪魔祓いの映画は、悪魔が憑いた人を祓うという一連の過程は崩せないのでマンネリ化しやすいのですが、そこにどのような新鮮味を出すのかが観る前の一つの注目点でした。
今回はビクターの娘のアンジェラと友人のキャサリンに、悪魔が取り憑いて悪魔祓いをするという基本的な流れは初代エクソシストと同じです。
途中で助けに入った神父がいとも簡単に悪魔に殺されてしまい、かなり上級の悪魔と推測されます。
悪魔が2人の少女のうち、どちらを生かしたいか選べと問いかけてきます。ここがポイントでした。
冒頭でビクターの妻が、建物の崩壊で負傷するという伏線が敷かれていました。この時ビクターは、お腹の中のアンジェラよりも妻の命を優先していたため、悪魔に弱みを突かれました。
しかし、ビクターにとってアンジェラも大切な娘に変わりなく、ビクターとアンジェラのお互いの信じる心が合致したため、アンジェラを取り戻すができたと感じました。
逆にキャサリンの父は迂闊に悪魔の誘いにつられて、生かしたい方をキャサリンと口走ったため、悪魔の生贄にされたと感じました。2人の父親の行動の対比が面白かったです。"悪魔の誘いに乗ってはいけない"は金言だと思います。
2人の娘が森で何があったのかは明らかにされませんでしたが、全体的に見応えのある内容でした。
追記
映画の中でサブリミナル効果のように時々悪魔のような顔が瞬時に写し出されます。怖くなるわけではないのですが、面白い手法だと思いました。
期待度△鑑賞後の満足度△ ひどい少女虐待映画。素人は手を出すな、という教訓映画でもあります。出来は兎も角、二人の少女役女優さんの熱演は誉めてあげましょう。
①相も変わらぬ西洋版狐憑き映画。いっそイエス・キリストに頼らずお払いしてあげた方が良かったかも。
②悪魔を信じる(イコール神を信じる)者にとっては怖い話かもしれないけれども、信じない者にとっては普通のお化け屋敷映画。
③結局、悪魔が勝ったというお話でしょ。地獄に落とされた方の少女が可哀想。
“「信じ続ける」事が悪魔に負けないこと”なんて言う暇があったら彼女の為に祈ったらんかい!
④大体あんなことをするために医者がよく病院から連れ出すことを認めたなあ、という話。
それに警察や医者から見たら明らかに大人達がよってたかって少女二人を虐待していた、としか見えないぞ。多分訴えられたでしょうね。
⑤悪魔が憑く迄の描写が冗長だし、コックリさんやってたら憑いたというのもありきたりで不気味感なし。
まだ1973年版の『エクソシスト』の方が、ウィリアム・フリードキンのハッタリ演出ながら不気味さは出ていた。
⑥色んな事を詰め込みたくて逆に中途半端になってしまった好例。
前作はお化け屋敷映画ながら、名優マックス・フォン・シドーと名女優エレン・バースティンが出ていたので箔が付いたが、今回はエレン・バースティンだけで(女優からエクソシストになったという設定もねぇ)、後は地味な俳優さんばかりで、リアルさを狙ったのかも知れないけど、映画も地味になっちゃった。
⑦最後にリンダ・ブレアが出てきた時はお涙頂戴丸出しであざといなぁとは思ったが、オールド・フォンにはやはり懐かしい。
兄より優れた弟など存在しねぇ!ってジャギ様のお言葉よ。
夕方、タケちゃんのビークー観ようとしたけど、思ったより混んでて通路傍取れなかったので、ちょいとアレンジ。
…
……
小学校の時観たようなショックには見舞わられなかった!
俺が稲川淳二慣れしたせいか、ギョーカイ的に自粛してるのか…たぶん両方だろう。
怖くない分と、まぁいい歳なのでコンセプトは理解出来たけど、中盤で宣言している「あらゆる宗教の壁を越えて、祈りで悪を追い出す」には程遠かった。三大宗教ですら無くて、カトリックとプロテスタントとブードゥ(?)と、キリスト教系宜保愛子みたいな霊能者がチームで戦うと言う、アベンジャーズみたいな展開でガッカリ。あの件りで「お!」と思ったのは、宜保愛子みたいなのがマッドマックスの「武器将軍」みたいになる所かな?
あそこまでグダグダに作るなら「日本から織田無道と三木大雲が参戦!」とか、舞台がアメリカなんだからネイティヴの儀式とか入れれば良かったのにな、と思ったよ。
それと見逃せない許せないが13年前にフィルムのOM1使っていて(細部に至ってはコンニャロ状態)今は最新デジイチで皆んなスマホ使いってディテールの作りの雑さ!!
これで良いの?
正当続編ならエレン・バースティンが出なくちゃ。そしてリンダ・ブレアさんお久しぶりです。エアポート75以来かと思ったらスクリームに出てたんですね。
まあ1作目と似た感じであまり衝撃は無し。今度は牧師が首回しでしたが。2人とも助かると思いきや、「あっそれはないでしょ」です。
鑑賞動機:そういえば『エクソシスト』シリーズはひとつも観てなかったなあ10割
でもエレン・バースティンと…は、ご褒美感ある。
カソリックのエクソシストからは逸脱してるけど、テーマ的にはそれを目指していたのかな。異教徒の怪しげなまじないを許容してるけど、見かけの宗教の違いが重要なのではなくて、家族や隣人の愛を信じて、邪悪なものに恐れずに立ち向かうことが本質なのかと。
ただそれを『エクソシスト』の世界の枠組みでやろうとするのが、受け入れられるかはまた別の話だけど。
シリーズへの思い入れはゼロなので、これはこれでありだと思った。序盤もう少しコンパクトにすればいいのに。
前作が観たくなりました。
ーエクソシスト
名前は存じ上げていましたが観たことは無く、「悪魔祓いの話」という程度の薄い知識を持って、予告を観ずに映画館へ。
ストーリーはとても分かりやすく、前作を観たことが無い方でも問題ない作品だと思います!
神父さん、勇気を持って参戦してくれてありがとう!
そして子役さんが良い。ヘレディタリーでも思ったけど、どこからぴったりな人を選んでいるんだろう?
絆や信頼は大切だけど、悪い人や悪いものは信じちゃいけないよ、と感じました。
前作も観てみたい!
やはり神父さんは…💧
たくさん見たい冬映画の中から最初に選んだのがやっぱりホラーやね(笑)、やっぱホラーのあたりは面白いよ😄。
エクソシストの概念無しでも面白いは確かにそうね、悪霊関係の話を知ってるだけでも十分面白いかも❓。
でもやっぱりキリスト教の知識や初期のエクソシストを見て面白いと感じれば絶対見るべきです👍。
宗教の事がわからないと言葉が難しく感じ、お祓いも呪文みたいに感じるかもね。
正統続編だけあって思わぬサプライズがってかキャストに名前あったけど正直最初わからなかったからガチとわかったらビックリしました‼️、ちょいちょい音つーか画面と言うかビックリシーンもあるからなんとなく来るかなってシーンは目を伏せめがちになりました💧。
最後はちょい納得いかないけど「あー」って感じかな。
まだまだ見たい作品はまだまだあるけど23年冬映画で私的にこれはあたりでした😄
見やすい作品ではあった
エクソシストという題名だけに神父が関わるシーンが少なかったのが、すこし残念ではあった。
エクソシスト一作目はヒントとなった実話の出来事から作っただけに説得力はあったし、少し過激なシーンも追加することで、衝撃を与えられたってのもあるだけに今回は少しオマージュをちょい足しって感じで、少し演出に物足りなさはある。ただ怖いというよりホラー特有の不気味さは非常に良かった。
最後になぜ二人のうちの一人が助かり、もう一人を連れて行く事を選んだのかに対しての個人的な見解としては三つあると思います。
1.一番最初のシーンで、生まれる前に神への祈りを受けていた
2.母への気持ちや想いをストールで思い出させた。
3.悪魔に弱みを攻撃されても、うろたえてはいけないし、選択肢を与えられても答えてはいけないのだが、「自分の子を選ぶ!」と我慢出来ず言ってしまい、選んだ方を連れて行くという最も残酷な方を悪魔はした。
狡猾な悪魔
この手の映画は「ヴァチカンのエクソシスト」から見始めたまだまだニワカですが、今回はあちらとは逆でまさかのエクソシスト不在の悪魔祓いでしたね!(3分くらいいましたが😅)
当然悪魔のペースに持っていかれ、終わってみれば死傷者多数で、悪魔にも逃げられた様子。
個人的にはこの結末は説得力があって高評価👍
なんかみんなで協力したら倒せちゃった!みたいのは萎えちゃうので。
続編に期待してます‼
続編である事
既に伝説となってる名作古典オカルト映画「エクソシスト」の50年ぶりの続編。
何故今更とも思うし、正直、続編である事が作品にとって不利になっていると思う。ハードルが高すぎる。
「エクソシスト」の並の名作になると、ただ作品が良いだけではなく、観た人それぞれの中で美化もされていき、所謂「俺エクソシスト」とでも言うべき作品が自分の中に生まれたりする。勿論僕自身もそうだ。
だから、普通のホラーとしては決して悪くは無い出来の作品なんだが、前作が好きな人からはかなり不評を耳にする。僕自身、好きか嫌いかと問われれば、好きとは言えないんだけど。
実際、悪魔祓いが始まるあたりからは最悪だ。素人集団が気持だけで勝てる訳がない。それこそJUMP漫画か!って思ってしまう。案の定、神父は簡単に殺され、子供の一人は命を奪われって、最悪の結末じゃん。
また、リーガンの母役、エレン・バースティンが出演しているのも問題で、彼女とリーガンが不幸になっているという現在は、前作の全面否定とも言えるし、結局、前作の悪魔祓いは何だったんだとなる。しかも今回、余り意味もなく出てきて、早々に退場するし。
で、最後にリンダ・ブレア本人が出てきて、前作と地続きの内容と決定付けるのだから、最悪は増す!
結局、続編の必要性は無い内容なんだから、全く別の作品として作れば評価も変わったと思う。しかし、続編だからこそ興行的にも上がるのも事実。
しかもこの作品、三部作の一作目だとか。僕はもう観ないかも知れないけど、新しい観客によって、新しいシリーズとして成長して欲しいとは思う。
素人もどきが、本職(神父&フリードキン)の真似をしてはダメ‼️
終始、フリードキンの猿真似みたいな演出をしているだけの作品。
オリジナルのカラス神父の苦悩のように、
赤ん坊よりも妻を選択した父親の後悔や、
形だけの信仰にすがっている家族の描写を丹念に描かないから、二番煎じの感じが否めない。
ラスト、一人の少女が救われたのではなく、
ただ単に悪魔が言った通りになっただけの結果に何の希望も見いだせない映画でしかなかった。
シリーズ伝統の悪魔祓いは必見
ホラー映画の金字塔「エクソシスト」の正統続編で前作の50年後が舞台になっている。
今回は二人の少女が悪魔に憑依されているストーリー。前半は前置きだけに平穏な展開で今一つの印象でしたが、後半はまるで別作品をみているかのように一変しクライマックスに突入。エクソシストらしい驚愕の悪魔祓いと少女の演技に圧倒された。エクソシストのテーマ曲も大好きな映画音楽です。
2023-198
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