「続編である事」エクソシスト 信じる者 naichinさんの映画レビュー(感想・評価)
続編である事
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既に伝説となってる名作古典オカルト映画「エクソシスト」の50年ぶりの続編。
何故今更とも思うし、正直、続編である事が作品にとって不利になっていると思う。ハードルが高すぎる。
「エクソシスト」の並の名作になると、ただ作品が良いだけではなく、観た人それぞれの中で美化もされていき、所謂「俺エクソシスト」とでも言うべき作品が自分の中に生まれたりする。勿論僕自身もそうだ。
だから、普通のホラーとしては決して悪くは無い出来の作品なんだが、前作が好きな人からはかなり不評を耳にする。僕自身、好きか嫌いかと問われれば、好きとは言えないんだけど。
実際、悪魔祓いが始まるあたりからは最悪だ。素人集団が気持だけで勝てる訳がない。それこそJUMP漫画か!って思ってしまう。案の定、神父は簡単に殺され、子供の一人は命を奪われって、最悪の結末じゃん。
また、リーガンの母役、エレン・バースティンが出演しているのも問題で、彼女とリーガンが不幸になっているという現在は、前作の全面否定とも言えるし、結局、前作の悪魔祓いは何だったんだとなる。しかも今回、余り意味もなく出てきて、早々に退場するし。
で、最後にリンダ・ブレア本人が出てきて、前作と地続きの内容と決定付けるのだから、最悪は増す!
結局、続編の必要性は無い内容なんだから、全く別の作品として作れば評価も変わったと思う。しかし、続編だからこそ興行的にも上がるのも事実。
しかもこの作品、三部作の一作目だとか。僕はもう観ないかも知れないけど、新しい観客によって、新しいシリーズとして成長して欲しいとは思う。
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