「声なき声に耳を傾けて」52ヘルツのクジラたち YUさんの映画レビュー(感想・評価)
声なき声に耳を傾けて
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昨今、原作と映画化の齟齬が問題になっている中での、本屋大賞の映像作品。そういった意味でも、興味惹かれて鑑賞しました。
SOSの声を出しても、誰にも届かない人。自分がSOSを出すべき対象であることさえ気が付かない人。いろんな声で社会は成り立つ。
悪役に見えたDV専務も、世襲企業の軋轢の中で生きなくてはならない苦しみを持っていたのかも。(全然共感はできないが)
声にならない声に耳を傾ける社会の聴診器としての役割を果たすこと。まずはその声にならない声を音にすること、だと、是枝監督がテレビの役割について語っていた。
今回は映画ではあるが、声なき声の存在を伝える道徳的役割を担った映画だったのでは。
過去と現代の2軸構成は、映像化する上で難易度が高い挑戦だったと思うが惹きつけられた。
原作読んでみようかな。
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