「デンゼル無双→悪人・皆・成敗だ!!」イコライザー THE FINAL 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
デンゼル無双→悪人・皆・成敗だ!!
イコライザーも3作目。
続編そして、シリーズ作品の嫌いなデンゼル・ワシントンも、
ロバート・マッコールはお気に入りのキャラクターだとの事。
サブタイトルが「THE FINAL」(原題は「イコライザー3」)
なので、引退したなどと言わずに、私たちファンためにも、
4、5とあと2作品位は観たいですね。
今作はイタリア・シチリア島が舞台。
元CIAの腕利きの特殊工作員だったロバート・マッコールは、
ある目的でシチリア島のワイナリーを襲撃します。
目的はラストで明かされるのですが、
そこはマフィアの資金源で麻薬に絡む密輸の隠れ蓑だった。
ボスを惨殺したマッコールは孫の返り討ちにあい重傷を追う。
そこを助けて傷を治してくれたのが、シチリアの田舎町
アルタモンタの医師・エンゾだった。
かなりの傷で、デンゼル・ワシントンの傷の回復する過程の演技、
アルタモンタは坂道だらけの村で、
よろよろと杖に頼り一歩一歩踏み締めて登る、
次にはもう少し確かな足取り、
三週間後には小高い山の頂上にある教会まで駆け上がって、
相棒役のCIA捜査官のエマ・コリンズ(ダコタ・ファニング)に
「救急車を呼ぶ!!」と突っ込まれる。
ワイナリーを襲撃した際に多量の薬物を発見したマッコールは、
コリンズに匿名に通報していたのだ。
弱いものを放っておけないマッコール。
ナポリで手広く地上げをしてリゾート開発を目論むマフィアの兄弟。
マルコとビンセント。
彼らもマッコールの仕置きに屈するのですが、
「悪を懲らしめる快感」を十二分に堪能できる本作。
シチリアの田舎町にすっかり馴染んで、カフェで紅茶を楽しみ、
ナプキンを畳み寛ぐ姿からは残酷な殺しをする無双には全く
見えません。
コリンズと上司のフランクの力でテロ組織の資金元ともなっていた
ビンセントの組織は壊滅。
「マイ・ボディガード」(2004年)以来の共演となった
ダコタ・ファニング。
オマセで可愛かったあの頃は10歳だったのですね。
29歳の今はすっかり落ち着いた大人の女性。
美しさはそのままです。
(一時は妹のエルちゃんにばかり脚光が当たっていましたが、)
着実に演技の幅を広げていますね。
シチリア島の美しい景観そして村に響く澄んだ鐘の音。
美しい山の教会やフラスコ画。
ラストを飾る《お祭りに花火》
マッコールのアクションシーンもCG駆使した瞬殺・秒殺なので、
デンゼルさんの体力的な負担も少ない感じです。
何故にそこまで強いのか?
なんてツッコミは無しで(笑)
哲学的風貌のデンゼルさんのマッコール役。
代表作のひとつと言っても良いのではないでしょうか!!
《シチリア島に来た真の目的》
たった一回タクシーにに乗せただけの家族の、
年金(退職金?)を取り戻すためだったんですね。
マッコールは正義の味方でした。
勧善懲悪のヒーローは、やっぱりジーンと来ますね!!
大好きです。