「イタリア移住の必殺仕事人、デンゼル・ワシントン」イコライザー THE FINAL かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
イタリア移住の必殺仕事人、デンゼル・ワシントン
アントワン・フークア監督とデンゼル・ワシントン主演のコンビが放つ、大人気作(たぶん)完結編!
【ストーリー】
非道を許せぬロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)が、悪党が隠れ蓑にしていたシチリア島のワイン農家を全滅させた。
だが見逃してやった少年に撃たれ、瀕死の重傷を負わされてしまう。
失血性ショックで気を失って単独事故を起こしたマッコールを、通りすがった国家憲兵ジオが見つけ、医者として信奉あついエンゾの元へと連れてゆき、命を救う。
彼らはマッコールの素性をなにも聞かずに受け入れ、マッコールもこのアルトモンテという美しい町を、自分の居場所として望むようになる。
だが「町の寄生虫」カモッラたちが、ミカジメ料を厳しく取り立て、住人たちはその暴力下で辛い思いをくり返し味あわされていたのだ。
時を同じくして、CIAに勤めていたエマ・コリンズ(ダコタ・ファニング)の直通番号に、あるワイン農家の住所と、その犯罪活動が詳細に通報されてくる。
密告者はもちろんマッコール。
シチリア島とアマルフィ海岸の小さな港町アルトモンテ。
離れた二つの点を繋ぐと、大きな国際犯罪が浮かびあがってきた。
エマは情報を確認するため、そして通話の主と会うために一路イタリアに飛ぶ。
町の遊撃手がいすゞジェミニなら、オラが町の暗殺者はマッコールだべ!
というわけで元DIAの超凄腕現場工作員マッコールシリーズ完結編です。たぶん。
今回、相棒としてCIA所属の特別捜査官エマ・コリンズを演じるのは『マイ・ボディーガード』以来の共演となるダコタ・ファニング。
あのちっこい水泳少女がこんなに大きく美しくなって……デンゼルや僕らがおじいちゃんになるわけですなフォフォフォ。
解説しておきたいのは作中の犯罪組織「カモッラ」。
よくイタリアンマフィアの一勢力と言われますが、本来「マフィア」は暴力組織の総称ではなく、カモッラにイタリアを追い落とされた組織の名前だったんです。
日本で言うところの「山P組」とか「工◯會」とか、そういう区分けです。
ナポリを拠点とするこのカモッラ、そらもうあのゴッドファーザーたちを追い落とす勢いですから、南米マフィアとタメ張るぐらい残酷なやり口で鳴らしたガチの暴力組織。
そんな彼らがガンクビそろえて悪事の前にパスタ食うシーン、ああいうのがあると萌えますな。
今からギャン泣きするほど激しくマッコールにイコライジングされるっていうのに、呑気な奴らだぜフフフ。的な。
官憲でもない一般人が非道をさばくこの手の作品を、ビジランテ映画というそうです。
ビジランテは自警団、ゴジラとは戦いません。
必殺シリーズ他、時代劇に多いジャンルですね。
アメリカなら西部劇かな。
主人公がおとずれた町で善良な人々と交流して好感度を高め、悪党が彼らに非道をなしてストレスゲージを貯め、そして必殺のお仕事タイムで全てのフラストレーションを洗いながす。
鉄板のストーリー展開です。
自分の好きなジャック・リーチャーのシリーズも、作者リー・チャイルドが「ジャック・リーチャーは日本のサムライ、このシリーズはさすらうローニンの物語なのだ」と語っていましたが、やる事はビジランテ。
この映画のBGM面でも、暴力場面でこっちの脳髄をギリギリ軋ませる不協和音がギュオーンと響き、それをマッコールがゴリゴリとイコライズしてゆくプロセスは大変な気持ちよさ。
ロードローラーが通った後のアスファルト舗装された道のようなエゲツない均一ぶり、ふうぅたまらんわい。
いやー今回もマッコール仕事、堪能しました。
ファイナルと冠されたロバート・マッコール3作目。
まあデンゼルももうお年だし、3作で終わるなら上手い引き際づくりかなとは思います。
でも個人的には……もう3本ぐらいは見たいかな。
このコンビでテレビドラマにしてほしいです。
だってまだまだつづき、見たいんだもん。
えーーー!!そんな裏話があったとは!!マッコールさんからそんなセリフを聞けた可能性があったんですね!!私も聞きたかったですぅ(^。^)
デンゼル・ワシントンさんの魅力に完全にヤラレました♡
傷癒えて 終の住処と 決めたのに
またまた瞬殺 マッコール‼️
一家にひとりは無理ですが、ひとつの政令都市に一人くらいマッコールがいたらいいのにな。
今晩は。
これは他のレビュアーさんのコメントにも書いたのですが、原作には”ファイナル”とも記載していないし、アクション少なめでよいので、善良なる民を害するモノを亡き者にする海外版”必殺仕事人”シリーズとして続けて欲しいですね。
デンゼル・ワシントンさんは雰囲気で勝負出来る名優ですからね。では。
かせさん、コメントありがとうございます!架空の町アルタモンテは
Atraniを舞台にしてロケされたということなんですね。ということはアマルフィ~!行ったことないけれど。美しかったです。