「世界の終わりはこの時よりも近かくなっているのかも知れません」13デイズ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
世界の終わりはこの時よりも近かくなっているのかも知れません
13デイズ
2000年米国映画
25年前の映画
911もイラク戦争も、もちろんウクライナ戦争も起る以前の公開
公開当時から40年前の実際にあった世界が本当に終わる瀬戸際までいった事件の映画
若干の脚色はあれど大まかなことは映画の通り
登場人物はすべて実在します
21世紀に観るとまるで神話の世界のようです
伝説の巨人達の物語です
劇中にこれは会話なんだ!というせりふがあります
力しか理解できない相手との会話だと
60年昔のことなのに、このときに出来た会話法、ルール、手順、作法そういったものが
ソ連〈ロシア〉との間にできあがって今のこの世界が出来あがっているのです
冷戦はキューバ危機のあと30年も続きソ連崩壊まで一触即発の状態が続いたのはご存じの通り
ソ連崩壊でもう核戦争の危機は去った!そのはずでした
そのソ連崩壊から30年核戦争の危険は忘れ去られたどころか、いまや本作のような世界に逆戻りしてしまってます
ロシアからはレッドラインを越えたら核兵器を使用する!と威嚇されています
なぜ会話が通じなくなったのでしょうか?
ソ連崩壊で核戦争の危機はもうないと酩酊状態になって相手のいうことをお互いにちゃんと聞き取れなくなってしまったのかもしれません
さらには聞く耳を持たない人物が両者陣営とも最高権力者になったいま果たしてこれから会話が成り立つようになるのか暗澹たる気持ちです
そして今の両陣営の指導者達と本作の中に登場す高官達の差か気になります
伝説の巨人達達の大きさといまの人間の小さなこと
もちろん映画ですから本作の中の人物達と比較できるわけはありません
それでも60年昔の実際の高官達よりも今の高官達の方が優れている信頼できるとは言えないようにかんじられ不安になるのてす
中国ともこの会話法を確立しようとしているようですがまだまだ上手く会話できないようです
世界の終わりはこの時よりも近かくなっているのかも知れません