神保町に映画館サブスク制を採用するミニシアター「CineMalice(シネマリス)」 12月19日開館
2025年9月22日 13:00

東京・神保町、お茶の水エリアにロードショー・映画館サブスク制のハイブリッド型ミニシアター「CineMalice(シネマリス)」が12月19日オープンする。
古書店街、日本のカルチエ・ラタンとして知られ、映画ファンにとっては「ミニシアター発祥の地」に誕生する同館は、2スクリーンを備え、シアター1では、ロードショー及び特集上映を、シアター2では、準新作・旧作の上映を行う。いずれもメジャー作品からインディペンデント作品まで国内外を問わず見応えのある作品をセレクトして上映する。シアター2 は「サブスク制」と称し、月額 2500円(税込)または年額22000円(税込)の会費を支払うことで見放題(年50本程度)とするシステムとし、映画館で映画を観る楽しさを広めていく予定だ。

本年6月~8月に開業に先駆けてクラウドファンディングを行い、新規のミニシアターとしては異例ともいえる設定目標額の293%、累計支援者数1479人、2143万9800円の資金調達を達成。映画ファンの期待度の大きさがうかがえる。こけらおとし作品として、第24回上海国際映画祭 金爵奨審査員グランプリ、マレーシア映画祭2022最優秀女優賞受賞などを受賞、「タレンタイム 優しい歌」(2009)の名匠ヤスミン・アハマドらと2000年代のマレーシア映画界を牽引した女性監督、タン・チュイムイの「私は何度も私になる」を上映する。



岩波ホールは 1968 年より、野上彌生子氏の「神田の一郭に文化、芸術の、可愛く小さいが、どこにもない独特の花園を」という言葉を胸に、半世紀以上にわたり活動を続けて 2022 年に閉館した。その間、岩波ホールは神田・神保町という個性豊かな街とともにあり、神田・神保町に守り育てられてきたともいえる。
わたくしの大好きなダニエル・シュミットという映画作家の「ラ・パロマ」という傑作では、謎めいた高級キャバレーで「想像の力」という夢幻的出し物が演じられる。まさに人を最も豊かに満たすものは「想像的」であることだ。本を読むことは、自分の心のなかの宇宙に旅すること。この「想像的」な愉悦を味わえるひとは、実際の世界旅行や、はたまた月旅行よりも深い楽しみを得られるのである。
そのややこしいハードルを超えて、酔狂にもこの神保町で隠れ家めいた瀟洒な映画館を開こうという支配人ご夫妻と出会った。神保町をめぐる愉悦は、このご夫妻のクレージーな思いつきによっていよいよ蠱惑的なものになるだろう。この地につどう「想像」の住人たちは、ぜひとも共犯の狼煙をあげられたい。
この度、東京は神保町に新たなミニシアターが産声を上げようとしています。シネマリスという劇場は、決して活況とは言えない映画館を取り巻く状況の中、2 スクリーンの帆をパンパンに張って大海原へ船出をしようというのです。心配だってするけれど、それ以上にどんな作品たちが映されていくのだろうという期待がムクムクと湧き上がってしまいます。シネマリスは映画を愛する皆様の追い風を欲しています。是非、応援のほどを宜しくお願い致します。
映画館名称:CineMalice(シネマリス)
シアター1
・座席数:67 席(予定)
・スクリーンサイズ:2.3m×5.5m(予定)
・デジタル映写:NEC NC603L
・音響:7.1ch / Meyer Sound ULTRA-X40(メインスピーカー)
シアター2
・座席数:64 席(予定)
・スクリーンサイズ:1.9m×4.5m(予定)
・デジタル映写:NEC NC603L
・音響:7.1ch / Electro-Voice TS940S(メインスピーカー)
・X(旧 twitter):https://x.com/CineMalice2024
・instagram:https://www.instagram.com/cinemalice.mini.theater/#
・Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=61576243508975
・note:https://note.com/cinemalice
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