劇場公開日 2023年6月9日 PROMOTION

リトル・マーメイド : 特集

2023年5月29日更新

【2回以上、映画館で観るのは確定しました】
字幕版も日本語吹き替え版も極上の体験だった…
アリエルの生き方に勇気をもらった編集部員がレビュー
大人になった今だからこそ心に響く“名作”でした

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世界中の人々に愛され続けてきた「リトル・マーメイド」が実写映画化される――。このニュースを見たとき、どんなに期待に胸を膨らませたことでしょう。幼少期に観たアニメーション版の思い出がよみがえり、本当に本当に、心からワクワクしました。

6月9日の公開を前に本作を鑑賞して驚いたのは、予想の何倍も……いいえ、予想の何百倍も“大好きな”作品になったことです。日本でも大ヒットした「美女と野獣」や「アラジン」など、ディズニー×実写=“間違いない”クオリティーだとわかっていたはずなのに。実際に、全米では5月26日から公開され、初日を含めた3日間の興行収入は2019年に公開され、全世界では興収10億5000万ドル、日本でも興収120億円の大ヒットを記録した「アラジン」のオープニング成績を超える約9550万ドル(日本円で約133億円)を記録し、全米No1の大ヒットスタートを切っています(1ドル140円換算/5月29日時点※Box Office Mojo 調べ)。

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「好き」「良かった」と感じる作品は今まで何本もありましたが、「大好き!」と言える作品に出合えることはなかなかありません。どうしてこんなに心に響いたのか――この記事ではその理由を正直に語っていきます。


【予告編】飛び出そう――心の感じるままに

【レビュー】今の私こそ観ないといけない映画だった
本音で書きます。どうしてこんなに心に響いた?

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筆者のプロフィールを勝手に書いておくと、30代女性、3人姉妹の末っ子です。子どもの頃に「リトル・マーメイド」のVHSを親に買ってもらい、姉たちと一緒に何度も見てきました。近年、見返す機会は減りましたが、アリエルの美しい歌声はずっと記憶に残っています。

冒頭に「大好き!」になった作品だとまるで告白のように書きましたが、どうしてそこまで心にグサッと刺さったのか。これから紹介させてください!


【本音1】新しい世界へ踏み出す勇気――もっともっとアリエルが好きになる!
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本作の主人公・アリエルといえば、ディズニープリンセスのなかでも絶大な人気を誇っているキャラクターです。人魚という設定や世界で最も美しい声など、アリエルが人気の理由は山ほどありますが、そのなかでも特に私が惹かれたのは、“アリエルらしい生き方”でした。

嵐に巻き込まれたエリック王子を救ったことから、人間界への憧れを抑えきれなくなったアリエルは、海の魔女アースラに美しい歌声を差し出す代わりに、3日間だけ人間の姿になれるという取引をすることになります。3日間以内にエリック王子とキスできなければ、アリエルはアースラのものになるという契約を結ぶのです。

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人間界に興味津々、さらに好奇心旺盛で自分の夢を自分の手で叶えようとするアリエルの姿は、年齢を重ねるにつれて、大きな変化を恐れるようになってきた今の私には、とても眩しく映りました。それと同時に、本当はこんな風に生きたかったんだという憧れも生まれました。大人になると、周りの意見にあえて流されることや、自分の夢を大きな声で言うことを恐れてしまうことが多くなりました。もちろん、それがいいときもありますが、自分の芯を持ち、心の声に従って行動するアリエルの姿を観ていると、たまには“心の声”のままに生きるのもいいかもしれないなと思えたんです。今から一気に変わることは難しいかもしれない。でも、今の自分を少しでも変えたい、変わりたいと思える勇気をアリエルがくれました。


【本音2】ディズニーのレジェンド×鬼才がタッグ 極上の音楽体験に幸福感が溢れ出す
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今これを書いている瞬間、頭の中に流れ続けているのは、アリエルの物語を彩る珠玉のミュージカルナンバーの数々です。一度聞いたらなかなか頭から離れない、何度も繰り返し聞きたくなる本作の音楽は、ディズニー映画のレジェンド、アラン・メンケンとミュージカル界の鬼才リン=マニュエル・ミランダが担当しています。

メンケンはアニメーション版「リトル・マーメイド」や「美女と野獣」など、ミランダは「モアナと伝説の海」「ミラベルと魔法だらけの家」で音楽を手掛けたことで知られ、この2人がタッグを組んだと聞いたときは、もともと高かった期待値がさらにぐんと上がりました。

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実際に観てみると、まず名曲「パート・オブ・ユア・ワールド」で心を掴まれます。人間界に憧れる思いを歌に乗せるアリエルの歌唱力が際立つだけではなく、切ない思いがより胸に迫るようなアレンジが光る場面になっているんです。それまでは客席からアリエルを観ているだけでしたが、この曲を聴いた瞬間からアリエルがもっと愛おしくなり、傍に行って応援したくなる気持ちが高まるのです。

さらに、本作のメガホンをとったのはアカデミー賞6部門に輝く「シカゴ」のロブ・マーシャル監督です。ラップ調にアレンジされた「アンダー・ザ・シー」は色使いが華やかで、陽気なメロディーと賑やかな演出に幸福感が広がります。アニメーション版にはなかった新曲も3曲披露されるのですが、なかでも、エリック王子が胸の内を明かす曲の歌詞には涙腺を刺激されました。文字通り音楽で心を揺さぶられ、観ればきっと、幸せな気分で映画館をあとにできるでしょう。


【本音3】あのビヨンセも認めた逸材 ハリー・ベイリーの歌声に心が震えた
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先日、本作のワールドプレミアが行われ、一足早く鑑賞した海外批評家からは「ディズニーの実写映画史上最高傑作」(Variety編集者)、「ハリー・ベイリーが華麗な歌と共感性の高い魅力で私たちを驚かせてくれる」(映画サイトNext Best Picture編集長)など、エンターテインメント性を絶賛すると共に、ディズニー・ミュージカル映画の中でもレベルの高い歌唱力を求められるアリエルを完璧に表現した“新人”ハリー・ベイリーを称賛する声が上がりました。

新人とはいえ、その実力は折り紙つきです。幼い頃から姉と共にカバー楽曲をYouTubeにアップしていたところ、あのビヨンセの目にとまり、姉妹デュオとしてデビューをすることに。そのままビヨンセのツアーに参加し、堂々とオープニングアクトを務めたほか、デビューアルバムでグラミー賞ベスト・ニュー・アーティスト賞にノミネートされるなど、現在スターへの道を駆け上がっています。

本編では、まずハミングでベイリーの実力を知ることになります。たった数秒の短いハミングだけでも、並外れた歌唱力の持ち主であることがわかりました。歌が上手い人はたくさんいますが、“歌姫”を名乗ることができる本物の歌声の持ち主は、きっとベイリーのような人なんだと思います。上述の通り、アニメーション版でも人気の高い「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌唱するシーンでは、澄んでいて伸びやかな歌声に圧倒され、予告編で事前に歌声を聞いていたにも関わらず、気付いたら鳥肌が立っていました。

アースラに声を奪われてからは、表情と動きだけで感情を伝えなくてはいけないのですが、アリエルが今何を思っているのか、表情をコロコロと変えて、喜怒哀楽を表します。特に印象的だったのは、エリック王子に自分の名前が「アリエル」だと教える場面です。声が出せないなか、どうにか名前を伝えようとする姿がかわいらしくて、演技の面でもすっかり魅了されました。

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そんなアリエルを支えるキャラクターたちも、本作を輝かせる魅力の一つです。セバスチャン(声:ダビード・ディグス)やスカットル(声:オークワフィナ)らもユニークで、好きにならずにいられません。アースラ(メリッサ・マッカーシー)はあまりの迫力(特に不気味な笑い声がすごい!)に本気でびびりそうに……。アリエルの父・トリトン王(ハビエル・バルデム)やエリック王子(ジョナ・ハウアー=キング)にもそれぞれ複雑な事情やストーリーがあり、どのキャラクターも推したくなるくらい深い魅力があるのです。


【本音4】吹き替え版アリエルも最高だったんです… あなたはどっちで観る?
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ハリー・ベイリーが演じるアリエルの魅力について語りましたが、ここで一つ衝撃の事実をお知らせします……。実は、プレミアム吹き替え版でアリエル役を務める豊原江理佳もハリー・ベイリーに肩を並べる“逸材”なのです。

豊原は12歳の頃にミュージカル「アニー」のアニー役を務めデビューし、舞台「ピーター&ザ・スターキャッチャー」「呪術廻戦」やミュージカル「The Fantasticks」「ザ・ビューティフル・ゲーム」などの話題作に出演してきました。高い演技力と圧倒的な歌声を持ち、ディズニー本社の人間をも唸らせたという実力者です。本作のイベントで「パート・オブ・ユア・ワールド」の生歌を披露した際には、声量ある圧巻の歌声で会場を魅了し、その場にいた取材陣からも感動したという声が上がっていました。

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そのほかの声優陣も、セバスチャン役に木村昴、アースラ役に浦嶋りんこ、エリック王子役に海宝直人と、映画好き&ミュージカル好きを満足させる最強の布陣となっています。字幕版とプレミアム吹き替え版、どっちを観ようか頭を抱えますが、答えはただ一つ。どっちも観たらいいんです! 両方観て&聞いても後悔しないクオリティーなら、2回満足感を味わえた方がいいに決まっています。映画館という最高の音響設備が整った環境で、最高の歌声を堪能してください!


【結論】多幸感に心が満たされた……この体験は何が何でも劇場で!
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ここまで正直に感想を伝えてきましたが、とにかく言いたいのは、鑑賞後にとんでもない多幸感に包まれたことです。アリエルに勇気をもらい、歌声や美しい海の映像にも癒される。幼少期に夢中になったアニメーション版の記憶は大切な思い出としてずっと残っていますが、今また「大好き!」と言える「リトル・マーメイド」に出合えた喜びで、胸がいっぱいになりました。

さらに、今年は「美女と野獣」や「アラジン」など、夢のある物語を生み出し続けてきたディズニー創立100周年の年でもあります。そんな記念すべき年に「リトル・マーメイド」が公開される……字幕版とプレミアム吹き替え版がどちらも良いおかげで、少なくとも必ず2回は珠玉の映画体験ができちゃうのです。アリエルが誘う夢の世界に、皆様も身を投じてください!

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