劇場公開日 2020年10月2日

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エマ、愛の罠 : 特集

2020年11月26日更新

映画.com特別オンライン上映会、第3回は
ベネチア映画祭を騒然とさせた極めて不道徳な愛の物語
「エマ、愛の罠」をお届けします

映画.comがセレクトした世界の名作を、オンライン上映会という形式で皆さまに直接お届けする試みは、早くも3回目を迎えることができました(第2回「ハニーランド 奇跡の谷」のオンライン上映は11月27日から実施)。参加者も徐々に増えており、私たちも日々手応えと喜びを感じています。

初回、第2回と、いずれもネイチャー系のドキュメンタリー作品をお送りしましたが、今回は、過去2回とはまったく毛色の違うものを選んでみました。(構成・文/映画.com編集長 駒井尚文)

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家族やカップルでの鑑賞はオススメしません!
ひとりでこっそりご鑑賞ください。

第3回作品は、2019年のベネチア国際映画祭に正式出品され、賛否両論を巻き起こした「エマ、愛の罠」です。賛否両論の理由は、本編を見れば誰もが分かると思いますので、ここには詳しく書きません。

個人的には、前半はかなりフラストレーションを感じながら鑑賞していましたが、途中で「何なんだこれ、どこの国の話?」って思った瞬間が。そこから俄然のめり込んでいって、後半4分の3ぐらいで話の展開に呆然。スゲエ、凄すぎる! ってなりましたよ。あとで確かめたら、南米チリの案件でした。

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とにかく、エマという主人公が強烈な印象を残します。美しくて、エロくて、優しくて、しかも豪快。演じるマリアーナ・ディ・ジローラモという女優は、映画初主演だそうです。彼女の相手役でガエル・ガルシア・ベルナルなんかも出演していますが、単なる引き立て役になっちゃってますからね。

正直、ぶっ飛びました。こんな映画があるのかと。衝動的にしか見えない主人公の性的行動の数々は、ちゃんと1つのミッションに貫かれています。見事なまでに、爽快なまでに。

しかし、この映画は見る者を選ぶ映画でもあります。決して万人にはオススメしません。映画.comのユーザーレビューも完全に賛否両論まっぷたつ。例えばあなたが、インディーズの映画ファンなら絶対見るべきです。「ギャスパー・ノエとベルナルド・ベルトルッチを足して2で割って、タランティーノフレイバーをふりかけた感じ」とでも言っておきましょうか。監督は、オスカー3部門ノミネートされた「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」のパブロ・ラライン監督。「エマ、愛の罠」は、ラライン監督たちのオリジナルストーリーに、ピッタリな主演女優を探し当てた会心の一作だと言えましょう。

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ちなみに、この映画のレイティングは「R15+」です。エロいシーンがたくさんありますので、ご家族での鑑賞はしない方がいいです。また、カップルでの鑑賞もあまりオススメしません。できれば、ひとりでご覧になってください。そして、繰り返しますが、冒頭からストレスの多い展開が続きます。だけど我慢して最後まで見て下さい。「何なんだこの映画!」ってなりますから。上映時間は1時間47分です。部屋を暗くして、夜にご覧下さい。

オンライン上映は、12月11日(金)17:00~12月13日(日)23:59まで実施。チケットは、12月10日(木)23:59まで購入可能です。今回もトークショーなしの、料金は1200円。どうぞお楽しみに。


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