劇場公開日 2025年5月1日 PROMOTION

たべっ子どうぶつ THE MOVIE : 特集

2025年4月28日更新

【お子様向けでしょ?と侮っていたら…裏切りすんごい】
実は“映画ファンのために作られた映画”なのか、これ!?
とんでもないこだわりと、アガる物語&名作オマージュ
映画好きであればあるほど面白い!【全然“甘くない”】

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裏切られたーーーーーーーーーーーー!!!!!!



………あ、もちろん“良い意味”でですよ?

初っ端から“心の叫び”が漏れちゃうほどの衝撃を受けたのが「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」(5月1日公開)。世代を超えて愛され続ける動物型ビスケット「たべっ子どうぶつ」3DCGアニメとして映画化……といわれてもあんまりピンとこなくないですか?

そもそもお菓子を映画化するってどういうこと!?!? 真相を確かめるために、実際に観てきたんですが……いや、これ映画好きは絶対にハマるやつでした!!!!

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ぶっちゃけ「子ども向けの映画でしょ?」なんて侮っていたところ、まさかの内容……嘘だろ……こんなことがあってええんか……。

「さすがに大袈裟では?」と引いてるかもですが、本当なんです、信じてください!!

もちろん、子どももみんな楽しめるのですが、映画.comはこう解釈しました、「映画ファンのための映画」だと――その理由、たっぷり語ります。


【予告編】武器なし、策なし、意気地なし――どうする!?

【裏切り】お菓子の映画化なのに、実は“全然甘くない”
映画ファンの皆さん…GWの鑑賞候補に本作、要注目!

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“お菓子映画”だから「ちょっと展開が“甘い”んだよな~」なんてしたり顔で感想を述べようと思っていたら、そんなわけにはいかなくなりました。何故って?


【最初に結論】おいおいおい、ちょっと待ってくれ。全編“可愛さ推し”かと思っていたけど、私たちを楽しませる“仕込み”満載やないか!
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たべっ子たちのビジュアルを見てくださいよ。


めちゃくちゃ可愛いですね?(異論は認めません)


食べちゃいたくなるほど可愛いですね?(異論があったら泣く)


で、この可愛さ一辺倒のテイストなのかな~と思っていたら……はい、多種多様の“裏切り”が待ち受けておりました。詳細な魅力を語っていきます。


【裏切りすんごい①:ストーリーがド派手&感動的】
ぶっちゃけ「お菓子のヱヴァンゲリヲン新劇場版」と言ってもいいよね?しかも「ゆるふわユージュアル・サスペクツ」「わたあめのインデペンデンス・デイ」であり、お菓子と大人の切ない物語でもあるんです
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「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」を憶えていますか? 同作は“大人にこそ刺さる”というギャップが話題となり“パステルカラーの「ジョーカー」”なんて呼ばれていましたが、実は「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」もそんな言い換えが可能です。

たとえば、主人公のらいおんくんが抱える苦悩と葛藤と活躍は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の碇シンジにも繋がると思いますし、さらに言うと、「ユージュアル・サスペクツ」のような唖然茫然とする瞬間も待ち受けています。

わたあめ軍団のボス・キングゴットン
わたあめ軍団のボス・キングゴットン

ヴィランとなるのは、ふわふわのわたあめ。彼らがたべっ子たちの故郷「スイーツランド」に襲来し、世界征服の危機をもたらすのですが、この光景がほぼ“宇宙人による侵略”なんですわ……。

つまり、たべっ子は侵略の危機に(可愛さだけを武器に)立ち上がったレジスタンス!「インデペンデンス・デイ」的な“絶望の状況→ミラクルな反撃”という興奮必至の展開が待ち受けています!

さらにさらに、ネタバレを避けるため詳述はしませんが、涙なくしては直視できない“お菓子と大人をめぐる切ない展開”、そしてなぜ悪が生まれてしまったのかがドラマチックに描かれており……実はこれ、映画ファンのためにつくられた“大人に刺さる映画”なのか――!?


【裏切りすんごい②:たべっ子たちの自己認識に驚き】
たべっ子たちは“動物”……ではなくて、自分をお菓子だと知っている“オカシーズ”なんです この設定による独自ギミックもユニークポイント!
お菓子から生まれたたべっ子たちは“オカシーズ”と呼ばれている
お菓子から生まれたたべっ子たちは“オカシーズ”と呼ばれている

たべっ子たちのビジュアルは、一目瞭然で“アニマル”。人間と仲良く暮らしつつも、彼らは自分たちのことを“お菓子”だと認識しています。ここ、実はめちゃくちゃ面白くないですか?

いわば「トイ・ストーリー」のお菓子版

「トイ・ストーリー」は、子どもが楽しめる内容でありながら、おもちゃたちが“自分をおもちゃだと知っている”という事実が深いドラマを生みますよね(特に「トイ・ストーリー3」)

可愛らしい世界観に、涙を誘うビターなスパイス。これは「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」にも共通していて、予想外の感情へと観客を導いてくれるんです。

さらに、映画史にきらめく名作・傑作へのオマージュも……? 多くは語らないので、見逃さないように注意して!!!!


【裏切りすんごい③:らいおんくんが激アツ】
リーダーなのに臆病で嫉妬深くて頼りない→大切な仲間のために“限界突破”……!! 主人公・らいおんくんのステップアップが少年漫画的にアツすぎた!
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本作は完全オリジナルストーリーが構築されており、同様にたべっ子たちの“キャラ像”もゼロから設定されているのですが、意外だったのは全員が“弱い部分を持っていること”

体は大きいのに小心者(きりんちゃん)、お調子者なのに打たれ弱い(さるくん)などなど、この守ってあげたくなるギャップがたまらん……!

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要注目は、らいおんくん! リーダーとして周囲から期待される一方で、自己中な振る舞いをしてしまったり、頑張ろうにも勇気が足りない……。(「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」なんて心の声が聞こえる)

そんならいおんくんが、世界と仲間たちの危機に直面し、傷つきながらもぐんぐんと成長。そんな少年漫画的なステップアップの過程がかなり胸アツ!!(応援上映を希望します)

らいおんくんの頭の上にいるのがゴッちゃん
らいおんくんの頭の上にいるのがゴッちゃん

さらに、ひょんなことから、らいおんくんが“共生”することになった敵のわたあめ・ゴッチャンとの掛け合いがこれまた最高でして。「あ、これは『寄生獣』だ!」って思いましたし、反発しあっていた者たちが一蓮托生する時に生まれるパワーって、映画ファンは“大好物”ですよね?


【裏切りすんごい④:映像がとんでもなかった】
密度感×情報量の極めまくりの映像美→「ハリー・ポッター」級の“世界観の構築”を実現! あと、たべっ子たちのモフモフ表現が半端ない…抱き締めさせて…!
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本作の素晴らしい点は“お菓子の映画化”という変則的な切り口で満足せず、細かなディティールにもこだわりまくっているところ。“隅から隅まで美味しい”映画なのです。

「スイーツランド」は、フランスのモン・サン=ミシェルのような城下町をイメージ。敵のアジトとなる城は、バベルの塔のような物語性をも有した石造りのゴシック的デザインとなっていて、たった数秒流れる背景にも異様&恐ろしいほどのこだわりを感じさせます。

この世界観の構築レベル、「ハリー・ポッター」シリーズもびっくり!?

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そして、たべっ子たちをじっくりと観察してみてください。

毛並みは触ったら跳ね返ってくるような“モフモフ感”が意識されているんですが……もうね、スクリーンに手を伸ばしたくなる衝動を必死に抑えていましたよ。モフらせてくれ、映画の世界に入って抱きしめさせてくれ――神様に何度か懇願しちまったほどです。


【裏切りすんごい⑤:ネタバレ厳禁なプチ・サプライズ】
え!? 序盤からこんなご褒美もあるんですか!? 言いたい、このサプライズを言ってしまいたい……でも、劇場で味わってほしいから我慢します!
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まだまだ推しどころは山ほどありますが、文字数の都合でレビューはこのへんでおしまいに……いや、最後にこれだけは伝えさせてください!

実は本作、序盤から嬉しい“仕掛け”があるんですよ。“それ”を目撃した瞬間、思わず目尻が下がって、本作のことがさらに、さらに大好きになりました。この要素、大袈裟に言っちゃうと“全日本人に響く”やつです。

ヒントは――――いや、やめましょう。驚きの味わい、最初の一口は是非劇場で!!!!


【よくよく調べたら】“あの名作”をつくった制作会社!
狂気的なこだわりの数々に、ますます“大人向け”と確信

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実際に作品を観て、無数の“こだわり”が次々と網膜に飛び込んでくる迫真のクオリティに驚きました。

「誰がどう作ったんだろう?」と気になってしょうがないので、製作の裏側をチェックしたところ、とんでもないエピソードが出てくる、出てくる……その一部を紹介しましょう。


【膨大な数のストーリー案】
「たべっ子が宇宙に行く」「ヨーロッパを旅行する」「マッドマックス的な世界」パターンも! 絞りに絞ったこだわりのオリジナルストーリー
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脚本を担当したのは、俳優としても知られる脚本家・演出家の池田テツヒロさん(「TRICK」や「医龍」のあの人!)。ストーリーとして目指したのは「トイ・ストーリー」のような大人も子ども楽しめるもの(やっぱりそうだったか!!!!)だったそうですが、完成形に至るまでは紆余曲折あったようで……。

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たとえばたべっ子たちが宇宙に行っちゃう話や、らいおんくんが少年とヨーロッパを旅するホノボノ系「マッドマックス」的な終末世界を舞台にしたものなど、膨大なストーリー案が存在していたとのこと。

それはそれで見てみたいのですが、「お菓子が人を笑顔にする」という特徴を映画的に表現するべく「エンターテイナーの物語」に着地。そこから“アイドル・たべっ子どうぶつ”が爆誕したのです。

わにくん、大暴れです
わにくん、大暴れです

さらに世の中の人々が抱くたべっ子どうぶつへのイメージを“いい意味で裏切る”べく、アイデア出しの会議が何度も開かれたそう。

プロデューサーは「ポプテピピック」などを手掛けた須藤孝太郎さん。彼が前後の文脈を“無視”したやんちゃ過ぎるアイデアを半ば好き放題にぶち上げ、それを竹清仁監督&池田さんが絶妙にアレンジして作品に踏襲!

このトリッキーなコラボレーションが“王道なのに唯一無二”というストーリーを生み出していました。


【冒頭のライブシーンに圧巻エピソード】
“動く群衆”を描きますが… これまでの作品:数十~百体程度 しかし本作:数千体を創出!! アニメ制作は「ソニック・ザ・ムービー」のマーザ・アニメーションプラネット…そこまでやるか!?
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「この映画、そもそも3DCGアニメとしてものすごいクオリティじゃない……?一体どんな会社が……」と気になっていたのですが、あぁ、もう納得です。匠たちが結集した“あの”制作会社でした。

それがハリウッドからも絶大な信頼を得ているマーザ・アニメーションプラネット。「ルパン三世 THE FIRST」「キャプテンハーロック」だけでなく、全米で大ヒットを記録した「ソニック・ザ・ムービー」3作のCGパートも手掛けています。

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「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」には、同社のハイパーマニアックなこだわりが垣間見えるエピソードがたっぷりあるのですが、その中から代表例をひとつ紹介!

本作の冒頭には、テンションがクライマックス級にアガるライブシーンが登場します。

ステージで踊り唄うたべっ子たちを取り囲むのは、膨大な数の観客。当初は“動いていればOK”の観客でしたが、最終的には音楽のテンポに合わせることに。

この様な場合、これまでの作品では“多くても百体”程度の観客を作って、群衆を演出していたそうですが、本作ではなんと“数千体”を作成。(増やしすぎだろ!!!!!)

この作業によって、ライブ会場が数万人規模の群衆が思い思いにアクションする、規格外の躍動感が感じられるように……ミクロにもマクロにもこだわりまくりって、いや、マジで凄すぎ。

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アニメーションとしてのクオリティは抜群。しかもストーリーも面白い。

これでも鑑賞を迷っている人、聞いてください。

たべっ子たちが映画館で待っているんですよ?


会いたくないですか?


会いたいですよね?


会うしかないですよね?


さぁ、映画館へ行ってください!!!!!!!!


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