コラム:LiLiCoのHappy eiga ダイニング - 第9回
2010年11月2日更新
第9回:吹石一恵と釈由美子に衝撃を与えた最大のセクハラとは?
対談ゲスト:「さらば愛しの大統領」世界のナベアツ監督、宮川大輔、ケンドーコバヤシ
宮川:でも、2人ともキレイですよねえ。釈さんはドラマで共演させてもらったことがあったのに、撮影では「初めまして」って言われて、残念でしたね。仲良くなったはずなのに新たな壁があったんで、それを乗り越えるパワーはなかったですねえ(笑)。ただ、撮影そのものは楽しかったですね。
リリコ:楽しい現場って、映画から絶対伝わってきますよね。見えますよ。監督が役者さんを愛しているかどうかってすぐ分かります。この映画からは「現場がすっごく楽しい!」っていうのが伝わってきましたよ。現場で何か印象的なエピソードってありました?
ナベアツ:2人が(警察署長役の)前田吟さんと同じ控え室だったんですよ。大先輩を前にして、目の前でエッチな雑誌をずっと見ていてね。大先輩がいるのに、どうして見ていられるんだろうって思いましたね。
ケンコバ:あれは、スタッフが気を遣ってくれたんですよ。僕ら大事なときにおらんようになったりするんで、エロ本が部屋にあればずっといてますから。あ、未解決事件があるんですよ。前田吟さんが先にあがられた日があったんですけど、帰ったあとにエロ本の数が減っていたんですよ!
ナベアツ&宮川:減ってへん! 持って帰らへん!
ケンコバ:そうそう、そのエロ本を見て、パッと吹石さんを見たり、パッと釈さんを見たら、化学では証明できないんですけど、すごくムラムラしてきたんですよ。
ナベアツ:ただの生理現象や(笑)。普通や。健康な男児やわ、それ。
ケンコバ:それが一番のセクハラですよね。そのことを言っていたのかもしれないなあ。
宮川:また前田吟さんの話なんですけど、映画ではヒゲがついていないじゃないですか。最初会ったとき、ヒゲをつけられていたんですよ。そうしたら、柴田監督と相談していたナベアツ監督が「どうしましょ、ヒゲがかぶるよね。言ってもらえませんか?」って言っていたんですよね。
ナベアツ:ヒゲキャラばっかやし、鼻毛抜いたりするからっていう理由もあるんですけどね。それを伝えたときの前田さんは、「ああ、そう?」と言って取ってくれたんですけど、ちょっと悲しそうな顔が忘れられないですね。死ぬまで覚えておこうと思っています。もうこんな“ヒゲき”(悲劇)が起こらないように。そこまで前向きに取り組んでいただいたってことは、本当にうれしかったですけどね。
リリコ:そういえば、真面目なシーンは柴田監督にお任せしたっていうことでしたけれども。今、何かナベアツ監督に伝えたいことってありますか? 洗いざらい言っちゃってください。
ケンコバ:本当にそういう面で不満が消えないですよね。食事会を主催してくれたんですけど、気持ちよう酔っ払って、金払わずに帰るし。「何や、あいつ」と言いながら仕方なく大輔さんが払ってくれたんですよ。大輔さんは次の日、早かったから帰ったんですけど、監督は外で「もう1件行こう!」って。そして、行ったバーでも気持ちよう酔っ払って、また先に帰るんですよ。そこでは脚本補佐の人が「何や、あいつ」って言いながら支払ってましたね。失態続きですよ。
ナベアツ:まあまあ、全て事実ですけど。見方によってはとってもかわいい感じですよね。僕、このルックスやから、「何なん? こいつ」って気もしますけど、僕がベアーちゃんみたいなルックスやったらかわいいでしょう? This is チャーミングですよ。
宮川:全然かわいなかったし、腹立ったけどね。
ケンコバ:そもそも、店のセッティングだって僕がやったんですよ。それも当日になってですよ?
宮川:あとね、寝ていたのもありますけど、クランクインって大事じゃないですか。それなのに、途中で「失礼します」って言うんですよ。理由を聞いたら「じゃりずむ」で余興があるからって営業行きよったんですよ。1日はいてほしかったですねえ。ビックリしましたよ。
ナベアツ:また出ましたね、チャーミングが。チャーミングディレクターですよ。まあ、型破りで破天荒ですよね。「お前らで勝手に映画撮っとけ! なに監督に撮ってもらおうとしているんだ。勝手に撮れ!」みたいな。いやあ、型破りですよね(笑)。でもね、僕ね、皆さんの想像以上よりは頑張りましたよ。ただ、寝ていたとか営業行ったとか、事実です!
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