コラム:今日もイケメン、明日もイケメン - 第12回
2020年10月21日更新
映画.comの“イケメン”大好き編集部員Mが、この週末に映画館で会えるイチオシの“イケメン”映画俳優を紹介! 今回は、横浜流星をピックアップします。
【vol.6 横浜流星】
限界突破の輝きを放つ!次世代を担う無敵イケメン
昨年は話題のドラマや映画に相次いで出演し、日本アカデミー賞とエランドール賞では新人賞に輝くなど、華々しい活躍を見せた横浜流星。端正なルックスと繊細な演技も魅力ですが、彼の最大の武器といえば“極真空手”で培った華麗なアクション!
最新作「きみの瞳(め)が問いかけている」では、その唯一無二の武器を活かして、史上最高にカッコいい姿を見せてくれます! いま最も旬なイケメンの輝く姿を目に焼き付けに、この週末は映画館に足を運んでみませんか?
★今週公開★
「きみの瞳(め)が問いかけている」(2020)
あふれる色気と鋭い眼差しに完全ノックアウト!
今年に入ってからは、爽やかなイメージから一転、大人の色気を感じさせる役に挑戦している横浜。ドラマ「私たちはどうかしている」では老舗和菓子屋の跡取り息子を和装姿で演じ、美しいラブシーンも披露しました…!
本作ではそんな色気も新たな武器に、ヒロイン役の吉高由里子と大人のラブストーリーを紡ぎます。元となったのは、韓国映画「ただ君だけ」。恋愛映画の名手・三木孝浩監督が“年下男子との純愛”として新たに命を吹き込み、より甘くロマンチックな恋を描きます。
横浜が演じたのは、過去に罪を犯してキックボクサーとしての将来を失った塁。日雇いの仕事で食いつないでいた塁は、ある日、新しいバイト先の駐車場管理人室で、目の不自由な明香里と出会います。事故で家族と視力を失いながらも、明るく笑顔で振る舞う彼女に惹かれていく塁。ふたりは少しずつ、距離を縮めていきます。
明香里と出会う前の塁は、全てを諦めたような目で荒んだ生活を送り、お風呂にも入らず、薄汚れた服を着て、髪も伸びっぱなし。そんな塁が明香里に汗の匂いを指摘されたとたん、慌てて水道で足を洗い、身だしなみにも気を配るように…。明香里への恋心が育つにつれ、外見も内面もカッコいい姿へと成長していきます。
杖の音で明香里が来たことに気付いて微笑を浮かべたり、帰る彼女を心配そうに見送ったり。言葉より表情や行動で語るタイプの塁からは、恋する気持ちが手に取るように伝わってきて、観ているこちらもキュンキュン…! 年上のヒロインに一途に想いをぶつける姿は、ドラマ「初めて恋をした日に読む話」のゆりゆり役とも重なって、母性本能をくすぐります。
そして、鋭い目で激しい感情を爆発させる格闘シーンも大きな見どころ! 空手の世界チャンピオンに輝いた経歴を持つ横浜だからこそ成しえた、リアリティのある試合シーンは圧巻です。役作りで10キロ筋肉を増やしたという見事な身体からキレッキレの技が繰り出されるたびに、イケメン映画ファンとしては格闘家ではなく俳優の道を選んでくれたことに感謝したくなります…。
惹かれあいながらも、過酷な運命に呑み込まれていく明香里と塁。互いに自分のすべてを捧げようとする二人の愛の行方をぜひ見届けてください!
≫「きみの瞳が問いかけている」吉高由里子×横浜流星インタビュー
今年でデビュー10周年を迎え、すでに15本以上の映画に出演している横浜。作品を重ねるごとに輝きを増す彼の出演作の中から、おすすめの4本を紹介します!
「チア男子!!」(2019)
直木賞作家・朝井リョウの同名小説を原作に、7人の男子大学生がチアリーディングに挑む姿を描いた青春映画。横浜と中尾暢樹が主演を務め、個性的な部員たちを浅香航大、瀬戸利樹、岩谷翔吾、菅原健、小平大智が演じています。横浜が演じたのは、柔道一家に生まれ育った晴希。柔道に自分の限界を感じていた晴希は、親友の一馬とともに男子チアリーディング部を発足します。クールなイメージの横浜ですが、本作では“チア男子”らしい、弾けるような笑顔を連発! “誰かと闘う”のではなく“誰かを応援する”ことに喜びを感じる心の優しいキャラクターを、感情豊かに演じています。クライマックスでは、実際に約3か月に渡って練習を積んだ7人がダイナミックなパフォーマンスを披露! 演技を終えた時に見せる晴れやかな笑顔が印象的です。
「いなくなれ、群青」(2019)
独創的な世界観が人気のベストセラーを、美しい映像で実写映画化した青春ストーリー。横浜が演じたのは、ミステリアスな雰囲気がただよう主人公・七草。謎に包まれた“階段島”で寮生活を送りながら、高校に通っています。“階段島”には、「島を出るためには自分が失くしたものを見つけなければならない」という不思議なルールが。どこか違和感を覚えながらも、平穏に暮らしたいという思いから、全てを受け入れる七草。しかし、幼なじみの真辺が転校してきたことで、大きく日常が変化していきます。ミステリー要素が取り上げられがちですが、本作で描かれるのは思春期の若者たちが抱える葛藤や喪失感。若さゆえに傷つき、悩む主人公たちの姿はあまりにも純粋で、胸に突き刺さります…。キラキラ感は抑えめですが、横浜の繊細な演技と端正なビジュアルが際立つ一作です。
「L・DK ひとつ屋根の下、『スキ』がふたつ。」(2019)
14年に山崎賢人主演で実写映画化され、壁ドンブームを巻き起こした人気少女コミックを、新たなキャストで再映画化。今作では、上白石萌音扮する葵をめぐって、杉野遥亮演じる柊聖と、横浜演じる従兄弟の玲苑が火花を散らします。“学校一のイケメンと秘密の同居生活”という設定だけでもドキドキなのに、恋のライバルが加わったことで胸キュン要素が倍増! 壁ドン、顎クイ、お姫様抱っこ、バックハグ、見せつけキスなど、イケメンふたりが怒涛の勢いで“キュンキュン”攻撃を仕掛けてきます。クールな柊聖とは対照的に、玲苑は口が悪くてぶっきらぼうなタイプ。初めは柊聖から葵を引き離そうといじわるばかりしていたのに、三人で暮らすうちに葵に惹かれ、不器用な優しさを見せるようになっていきます。やんちゃな顔と切ない顔のギャップに、玲苑派はもちろん柊聖派もハートを撃ち抜かれること間違いなし!
「虹色デイズ」(2018)
人気少女コミックを原作に、性格も趣味もバラバラな男子高校生4人組の友情と恋を描いた青春ドラマ。ピュアで元気な愛されキャラのなっちゃんを「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の佐野玲於、チャラくて女好きなまっつんを中川大志、物静かで超マイペースな秀才つよぽんを高杉真宙、いつも笑顔だけど実はドSな恵ちゃんを横浜が演じています。なっちゃん、まっつん、つよぽんが真剣に恋と向き合う中、ひとりだけまだ本気の恋に巡り合えていない恵ちゃん。下駄箱にラブレターが入っていたり、渡り廊下で告白されたり、モテモテなのにどこか恋愛を冷めた目で見ています。そんな彼が仲間たちに刺激を受け、「オレもマジな恋がしたい」と思うように…! 高校生らしいちょっとおバカな掛け合いに癒されるとともに、全力で恋する姿に甘酸っぱい気持ちが込み上げる映画です。
爆発的な人気に伴い、今年は俳優の活動以外にも「ディオール」にメンズ初のアンバサダーとして起用されるなど、幅広い活躍を見せる横浜流星。その一方で、インタビューやバラエティ番組では常に謙虚な姿勢を崩さず、真面目で努力家な人柄を感じさせます。自分に求められるものに期待以上に応えながら、新しいことにも挑戦するその姿に、ときめきを超えて、憧れや尊敬の気持ちを抱く人も多いはず。そんな彼が今度はどんな輝く姿を見せてくれるのか、今から次回作が待ちきれません!