放送映画協会賞は「女王陛下のお気に入り」が最多14ノミネート
2018年12月11日 13:45
[映画.com ニュース] アカデミー賞レースの前しょう戦として注目される放送映画批評家協会(BFCA)主催、第24回クリティック・チョイス・アワードのノミネートが発表され、ヨルゴス・ランティモス監督「女王陛下のお気に入り」が作品賞を含む最多14ノミネートを獲得した。
本作は米フォックスサーチライト配給、「ロブスター」「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」などで知られるギリシャの奇才ランティモス監督による最新作。18世紀初頭のイングランドを舞台に、孤独で気まぐれなアン女王(オリビア・コールマン)を操り、議会を掌握していたレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)と、したたかな従妹アビゲイル(エマ・ストーン)の権力闘争を描いた悲喜劇で、このほど監督、女優3人全員も含めて計14ノミネートとなった。
ちなみに、昨年同じく最多14ノミネートを獲得したギレルモ・デル・トロ監督、フォックスサーチライト配給の「シェイプ・オブ・ウォーター」は、アカデミー賞で作品賞、監督賞など4部門を受賞しており、「女王陛下のお気に入り」も躍進が期待される。
続く12部門にノミネートされたのは、ライアン・クーグラー監督の大ヒットマーベル映画「ブラックパンサー」。そして「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督&主演ライアン・ゴズリングが再タッグを組んだ「ファースト・マン」が10部門にノミネートされ、ようやく賞レースで存在感を見せてきた。
また、エミリー・ブラント主演「メリー・ポピンズ リターンズ」、ブラッドリー・クーパー&レディー・ガガ主演「アリー スター誕生」、クリスチャン・ベール主演「バイス」が、それぞれ9部門にノミネート。日本からは、是枝裕和監督「万引き家族」が外国語映画賞に、細田守監督「未来のミライ」がアニメーション映画賞にノミネートされている。
第24回クリティック・チョイス・アワード(映画部門)の主なノミネートは以下の通り。
▽作品賞
「ブラックパンサー」
「ブラック・クランズマン」
「女王陛下のお気に入り」
「ファースト・マン」
「グリーンブック」
「ビール・ストリートの恋人たち」
「メリー・ポピンズ リターンズ」
「ROMA ローマ」
「アリー スター誕生」
「バイス」
▽主演男優賞
クリスチャン・ベール「バイス」
ブラッドリー・クーパー 「アリー スター誕生」
ウィレム・デフォー「永遠の門 ゴッホの見た未来」
ライアン・ゴズリング「ファースト・マン」
イーサン・ホーク「First Reformed」
ラミ・マレック「ボヘミアン・ラプソディ」
ビゴ・モーテンセン「グリーンブック」
▽主演女優賞
ヤリッツァ・アパリシオ「ROMA ローマ」
エミリー・ブラント「メリー・ポピンズ リターンズ」
グレン・クローズ「天才作家の妻 40年目の真実」
トニ・コレット「ヘレディタリー 継承」
オリビア・コールマン「女王陛下のお気に入り」
レディー・ガガ 「アリー スター誕生」
メリッサ・マッカーシー「Can You Ever Forgive Me?」
▽助演男優賞
マハーシャラ・アリ「グリーンブック」
ティモシー・シャラメ「ビューティフル・ボーイ(原題)」
アダム・ドライバー「ブラック・クランズマン」
サム・エリオット「アリー スター誕生」
リチャード・E・グラント「Can You Ever Forgive Me?」
マイケル・B・ジョーダン「ブラックパンサー」
▽助演女優賞
エイミー・アダムス「バイス」
クレア・フォイ「ファースト・マン」
ニコール・キッドマン「Boy Erased」
レジーナ・キング「ビール・ストリートの恋人たち」
エマ・ストーン「女王陛下のお気に入り」
レイチェル・ワイズ「女王陛下のお気に入り」
▽監督賞
デイミアン・チャゼル「ファースト・マン」
ブラッドリー・クーパー 「アリー スター誕生」
アルフォンソ・キュアロン「ROMA ローマ」
ピーター・ファレリー「グリーンブック」
ヨルゴス・ランティモス「女王陛下のお気に入り」
スパイク・リー「ブラック・クランズマン」
アダム・マッケイ「バイス」