小沢健二、初の映画主題歌!「リバーズ・エッジ」に新曲「アルペジオ」書き下ろす
2017年12月1日 05:00

[映画.com ニュース] シンガーソングライターの小沢健二が、二階堂ふみの主演作「リバーズ・エッジ」に自身初となる映画主題歌「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」を書き下ろしたことが明らかになった。映画化に際し、かねて原作者・岡崎京子氏と親交のあった小沢へ、製作サイドから主題化提供を依頼したところ快諾を得て、夢のタッグが実現した。
今年2月、19年ぶりとなるシングル「流動体について」をリリースした小沢。フジロックフェスティバルへの初出演や、「SEKAI NO OWARI」とのコラボレーションなど世間を驚かし続けてきたが、次なる一手が今作への主題歌提供だった。さらに同楽曲には、メインキャストの二階堂と吉沢亮が参加していることも発表された。
二階堂は「まるで、問いかけるように、思い出を語らうように、寄り添うように、明日に向かう曲を聴きました。『リバーズ・エッジ』へと導く小沢さんの唄は、懐かしい、新しい、現在進行形の作品だと思います」とコメントを寄せている。一方の吉沢も、「映画のラストでこの曲が流れて来た時、大切な何かが過ぎ去っていくのをただじっと見守っているような、切なさと温かさが入り混じった感覚に自然と涙が流れました。初めてデモを聴いた時から今日まで、毎日気がつくと頭の中で流れています」と話している。
なお本日、「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」の歌詞全文は、小沢の公式サイト「ひふみよ」にアップされた。音源の解禁や発売に関しては未発表のため、歌詞から楽曲の世界観に思いを馳せるほかないようだ。
メガホンをとった行定勲監督は、「映画の終わり方として、何かひとつの時代性の総括がほしいと思っていた」という。「『あの時代はなんだったのか』ということを語るのに、岡崎京子を一番理解している人間はメロウじゃなくて、感傷的じゃなくて、ものすごく爽やかなんだと。だからこんなにも力強いんだって。僕たちの予想を軽々と裏切ってくる楽曲をとても素晴らしく思いました」と胸中を明かした。
映画は、1993~94年に「CUTiE」(宝島社刊)で連載されていた岡崎氏の同名漫画が原作。バブルが弾けた90年代が舞台になっており、リアルなセックス描写を含む愛や暴力、都市に生きる若者たちの欲望、不安、焦燥感を果敢に描いたことで知られている。女子高生のハルナ(二階堂)やゲイであることから高校になじめない山田一郎(吉沢)らの日常が、河原に放置された“人間の死体”を中心に交錯しいく姿を描く。なお、二階堂と吉沢のほか、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵が出演している。
「リバーズ・エッジ」は、2018年2月に全国で公開。
(C)2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社
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