黒木華「日日是好日」主演で茶道の世界へ!樹木希林&多部未華子と初共演
2017年10月30日 11:00

[映画.com ニュース] 国内外で高く評価されている女優・黒木華が、大森立嗣監督の最新作「日日是好日」に主演し樹木希林、多部未華子と初共演を果たすことが明らかになった。
今作は、森下典子氏が町の茶道教室に通い続けた約25年間にわたる日々を綴った人気エッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」(新潮文庫刊)を映画化するもの。文庫の解説で、人間国宝の柳家小三治氏が「感動の読了だった。この感動を誰かに伝えたい。いても立ってもいられなくなった」と思い立ったほどの1冊だ。近所の書店へ飛んで行き、“茶道・華道コーナー”に平積みされている本書を見て「ここにあるべき本じゃないんだよこの本は」「いや、ここにも一冊ぐらい置いてもいいけど、とにかくここじゃないんだよ」と綴るように、茶道の素晴らしさを描くだけでなく、多くの読者にとってかけがえのない、人生のバイブルとなっている。
脚本も兼ねた大森監督にとっては、登場人物の大半が女性ということもあり新境地に挑む新作といえる。それでも、「茶道とは無縁の僕が原作を読み終えていたく感動していました。ひとりの女性が大人になっていく過程で、きらびやかな宝石とは違う、胸の奥にずっと、でも密かにある大切なものにお茶を通して気づき、触れていくお話です」と原作の魅力を力説。「素晴らしいキャスト、スタッフとともに映画を作ります。見た人の心に深く響く映画になればいいと思っています」と11月のクランクインを心待ちにしている。
大森組に初参加となる黒木が演じるのは、母のすすめで従姉の美智子(多部)とともに自宅近くの茶道教室に通い始める女子大生・典子。「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016/岩井俊二監督)以来の単独主演となるが、「ずっとご一緒したいと思っていた大森監督の作品に出演出来ることを、幸せに思います。樹木さんも多部さんも共演させて頂くのは初めてですが、おふたりの出演されている作品を拝見していて、いつも素敵な表現をされているなと思っていたので、そんなおふたりと作品をつくれる事をとても光栄に思います」と意気に感じている。そして「茶道は全く経験がなく、今回は勉強することが大変多いので不安もあるのですが、典子と同じように学び、成長していきたいです」と語った。
黒木とは茶道教室の弟子と師匠という間柄を演じることになる、武田先生役の樹木は「年とったからって自動的にいい顔になるわけじゃない…、つくづくわかった。映画に出ることは恥多いことだ(後期高齢者)」とウィットに富んだコメントを寄せている。また、黒木とともに樹木へ“弟子入り”する多部は、「黒木さん、樹木さんとは初めて共演させていただくので、少し緊張していますが今からとても楽しみです。茶道も幼稚園で習って以来ですので一から学ばせていただき、人の生き方を変えてしまうほどの茶道の魅力や奥深さが、映画を見てくださる皆さんに伝わるようにお稽古をして撮影に臨みたいです」と話している。
プロデューサーの吉村知己氏は、「図書館で原作を“ジャケ借り”してから3年。この上ない俳優陣とスタッフ陣により映画化できる喜びを感じながら、大森監督の『まずはお茶習わないと!』の一言で始まった」という、著者である森下氏による臨時お茶教室の日々に思いをはせる。「正座で立ち上がれなくなりながら茶道の果てしなき奥深さに直面し、樹木希林さんからは『えらいもんに手出しちゃったわね』とささやかれる日々。まずは、撮影直前までの歩みにご尽力いただいている、全ての皆さまに感謝申し上げます」と胸中を吐露している。
映画は、主人公の典子が就職につまずき、失恋や大切な人の死という悲しみのなかで、気づけばそばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。季節を五感で味わう喜び。そして「いま、生きている!」という実感に迫る感動のドラマを描く。東京テアトルとヨアケの共同配給で、11~12月に撮影。2018年に全国で公開。
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