瑛太、安藤サクラに挑戦状「この映画を見に来い!」
2017年10月14日 14:00
[映画.com ニュース] 佐藤江梨子と瑛太がダブル主演した「リングサイド・ストーリー」が10月14日、全国15スクリーンで公開され、2人をはじめ共演の武尊、黒潮“イケメン”二郎、メガホンをとった武正晴監督が東京・新宿武蔵野館での舞台挨拶に出席した。
プロレス団体「WRESTLE-1」で働き始めたことで、徐々にプロレスに魅了されていく江ノ島カナコ(佐藤)と、10年来の恋人である売れない役者・村上ヒデオ(瑛太)の奮闘を描いた人情コメディ。出産からの銀幕復帰を果たした佐藤は、「(物語に)役者さんあるあるがいろいろ出てきて。これは、すぐにやりたいと思いました」と述懐し、「ヒデオが遭遇する、急に売れ出した人がどうするとか、売れている人が売れなくなったらこう言われるとか。自分にも言われている気分になっていました」と話す。武監督は「学生の時に、新宿武蔵野館でアルバイトをしていた」そうで、客席を見渡し「特別な景色。『やったな』という感じですね」と万感の思いを口にした。
さらに瑛太は、演じたヒデオに強い共感を得ていた模様。「自分も俳優という職業に就きましたが、仕事が来ず、100円ショップでキャベツだけ買って、食べていた時期もあります」と極貧だった時期を告白し、「そのころを思い出した。オーディションで『絶対にほかのやつと違うことをやる』と取り組んだり」と苦労した下積み時代に思いを馳せる。そして「『俳優の“俳”は“人に非ず”と書く』とヒデオは言います。崖から飛び降りる覚悟で生きる、そういう勇気みたいなものに、原点回帰できました。予定調和じゃつまらないし、ただのお仕事にしたくない。挑戦し続けたいということを、ヒデオに感じさせてもらいました」と、うつむきがちだが情熱のこもった口調で明かした。
今作は韓国で開催中の第22回釜山国際映画祭に招待されており、佐藤&瑛太&武監督が1泊2日の日程で現地入り。佐藤は「劇中に、ヒデオが『カンヌのレッドカーペット歩かせてやるよ』と言うシーンがあります。釜山のレッドカーペットを初めて歩いて、こういうのが特別な景色なんだと、ヒデオを信じてよかったと思った」と感慨を語る。瑛太も「演じたヒデオの夢を、半分叶えられたかなと思います」と同調し、「お客さんの迫力に圧倒されましたね。韓国の方たちの映画への愛がすごい」と脱帽していた。
また瑛太は、武監督がボクシングを題材に描き、国内外で高く評価された「百円の恋」(安藤サクラ主演)を引き合いに、「僕自身は『リングサイド・ストーリー』は『百円の恋』を超えたと思っています」と自信をみなぎらせる。続けて「安藤サクラ、この映画を見に来い!」と挑戦状を叩きつけ、観客の喝さいを浴びていた。
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