伊版アカデミー賞5部門ノミネートのノワールアクション映画「暗黒街」予告完成！

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［映画.com ニュース］　イタリア版アカデミー賞にあたるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で、5部門にノミネートされたノワールアクション映画「暗黒街」の予告編が、このほど公開された。「この街は、人間の血と涙と、性液で腐敗している。」というショッキングな文言が躍るなか、利権に群がる悪党たちの血で血を洗う死闘が収められている。

2011年11月、当時首相だったシルビオ・ベルルスコーニ氏が、未成年売春など数々のスキャンダルにより辞職した国家的混乱をストーリーに盛り込んだ今作。カジノを含む再開発法案成立を目論む与党の大物議員フィリッポ・マルグラーディ（通称：ピッポ）の背後には、裏社会を仕切る伝説のマフィア“サムライ”がうごめいていた。ある夜、ピッポが関わった「事件」をきっかけに、利権争いは凶悪な悪党同士の殺し合いへと発展。やがて政治家、数多の犯罪組織、売春婦、さらには教会をも巻き込み、争いが激化していく。

予告には、大雨のなか人が車にひかれる模様をはじめ、バスルームやスーパーマーケットでの銃撃など、容赦ない暴力描写の数々が。さらに国境を越えて多くの観客を熱狂させた、キャスト陣のエモーショナルな熱演、多様なキャラクター性、過激な性描写の一端を見ることができる。

メガホンをとったのはステファノ・ソッリマ監督。今作で見せた手腕が認められ、クライムスリラー「ボーダーライン」の続編「Soldado（原題）」の監督に抜てきされハリウッド進出を果たした新鋭だ。出演には「天使と悪魔」「ラッシュ プライドと友情」のピエルフランチェスコ・ファビーノ、「我らの生活」のエリオ・ジェルマーノ、「ベティ・ブルー　愛と激情の日々」のジャン＝ユーグ・アングラードらが名を連ねている。

「暗黒街」は、特集上映「ワールド・エクストリーム・シネマ2017」内で、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷では10月14日～11月3日、大阪シネ・リーブル梅田では11月4～17日に公開される。