木下グループ第1回新人監督賞グランプリに山田篤宏氏、乃木坂MV手掛けた俊英
2017年7月26日 14:15

[映画.com ニュース] 木下グループが主催する第1回新人監督賞の審査結果が7月26日、都内で発表され、グランプリに山田篤宏監督の「AWAKE(仮題)」、準グランプリに荒木伸二監督の「人数の町」が輝いた。
昨年9月15日~今年1月31日に、脚本を含めた企画を公募。応募のあった241作品を同グループのキノフィルムズのスタッフが10本に絞り込み、そこから審査委員長として河瀬直美監督が加わり最終選考を行った。
グランプリの「AWAKE(仮題)」は、AIとプロ棋士の「将棋電王戦」でプロ棋士がハメ手でAIに勝った実話を基にしたオリジナルストーリーで、幼い頃からライバルだった2人が天才棋士とAI将棋の開発者として対局する人間ドラマ。河瀬監督は、「選ばれし者と選ばれなかった者の間に横たわる違いやかっとうを丁寧にすくい上げ、人間ドラマに昇華させた手腕に期待」と評した。
山田監督は、ニューヨーク大学で映画を学び、その卒業制作「My First Kiss」が第3回山形国際ムービーフェスティバルのグランプリを獲得。そのスカラシップで長編映画「ハッピーエンディング」を監督した。乃木坂46の「君は僕と会わないほうがよかったのかな」などのMVも手掛けており、「書くこと自体は苦手なので、脚本を評価されたのが本当にうれしい」と感慨深げに話した。
淳グランプリの「人数の町」は、応募作の中で唯一のSF作品で、仕事もなく露頭に迷う青年が、連れて行かれた人間を数字で呼ぶ町に疑念を抱き逃亡を図る哲学的要素を盛り込んだファンタジー。荒木監督は、ダウンタウンの松本人志が出演するリクルートのCM「バイトするならタウンワーク」などを演出しており、「初めて公募を見た時、河瀬監督の写真があったので、世界で勝負しろということなのかなと思い、自分が一番好きなものを出してやろうと応募した」と語った。
両作は今後、キノフィルムズが製作費5000万円を上限として企画開発し、来年度中の公開を目指していく。自らも将棋を指す山田監督は、現在の将棋ブームに戸惑いを感じつつも「AIなど現代的なテーマも入っているし、伝えようはある。エンタテインメントとして、将棋を知らない人にも楽しんでもらい、見たら将棋をちょっと好きになってもらえたら。ここを通過点として、いい作品を作り上げることを目標としてやっていきたい」と意欲を見せていた。
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