「花戦さ」千利休・佐藤浩市、秀吉・市川猿之助に「もっと踏んで」と直訴!
2017年5月29日 17:00

[映画.com ニュース] 京都に実在した花僧の数奇な半生を描く「花戦さ」の完成報告記者会見が5月29日、都内で行われ、主人公の池坊専好を演じる野村萬斎をはじめ、市川猿之助(豊臣秀吉役)、佐藤浩市(千利休役)ら豪華キャスト陣が一堂に会した。
戦国の世、民を苦しめる天下人・豊臣秀吉に、花の美しさを武器に戦いを挑む池坊専好の姿を描いたエンタテインメント時代劇。時代劇映画の出演は「のぼうの城」(2012)以来となる萬斎は、「でくのぼうが、池坊(いけのぼう)になった」と笑いをさそい、「人生の半分を生きたような、濃密な時間を過ごした。ずいぶん面白おかしく演じさせてもらいましたし、演じることの楽しさを知る機会になった」と振り返った。
猿之助は「素晴らしい大先輩たちとご一緒し、大変豊かな時間を過ごし、歌舞伎役者としての幅を広げていただいた」と感謝の意。佐藤は「チャンバラがなくても、時代劇を見たなという充足感たっぷりの映画。こういう映画が年に数本あればうれしいし、時代劇が未来永劫(えいごう)、伝わっていくことを祈ります」と本作への思いを語った。
そんな猿之助と佐藤だが、劇中には「秀吉が鬼気迫る表情で利休の頭を踏みつける」という衝撃的なシーンも。踏みつける側の猿之助は「なんて役なんだろうと、本当にいやでした。でも、役だからしょうがないので(笑)、内心ごめんなさいという気持ちで」と恐縮しきり。萬斎は「本当に憎々しさがすばらしい。こんなにいやなヤツなのに、チャーミングに見える」と暴君ぶりに太鼓判を押した。
一方、踏みつけられた佐藤は「型を大切にする伝統芸能の方々は、“圧”をかけずにエアーなんですよ。でも、僕は路傍(ろぼう)の石みたいな俳優で、圧がないと(笑)。だから、『もっと踏んで、もっと踏んで!』とお願いしました。違う意味にとられちゃいそうですけど」と舞台裏を明かしていた。
会見には中井貴一(織田信長役)、佐々木蔵之介(前田利家役)、高橋克実(吉右衛門役)、山内圭哉(専伯役)、和田正人(専武役)、森川葵(れん役)、吉田栄作(石田三成役)、篠原哲雄監督が出席。篠原監督は「華道や茶道が人々を癒し、社会に力を発揮した“日本文化の基礎”の物語が描けたと思っております」と手ごたえを示していた。
「花戦さ」は、6月3日から全国公開。
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