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“ナチスがもっとも畏れた男”の実像とは?アイヒマンを追いつめた実在の検事を専門家が解説

2016年12月12日 15:30

映画のモデルとなった人物の研究に携わる本田稔氏「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」

映画のモデルとなった人物の研究に携わる本田稔氏
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[映画.com ニュース]2016年のドイツ映画賞で6冠を達成したサスペンス映画「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」の公開を記念し、世界人権デーにあたる12月10日、東京・港区の東京ドイツ文化センターでトークイベントが行われた。

ホロコースト(大量虐殺)に深く関わった元ナチス親衛隊将校アドルフ・アイヒマンの拘束作戦の裏側に迫る本作。西ドイツのユダヤ人検事フリッツ・バウアー(ブルクハルト・クラウスナー)が、彼の失脚を狙うナチス残党の策略をかいくぐり、長年海外に逃亡していたアイヒマン潜伏情報をイスラエルの諜報機関モサドに提供して拘束作戦を成功に導いた実話にスポットを当てる。

トークイベントには本作の主人公であり、ナチスの戦争犯罪の追及に生涯を捧げたバウアーの評伝「フリッツ・バウアー アイヒマンを追いつめた検事総長」(ローネン・シュタインケ著)の翻訳を手がけた立命館大学法学部教授の本田稔氏が登壇し、バウアーを「戦闘的法律家と呼ぶにふさわしい人物」と評した。

また、映画については「キャリアにおける冷遇、宗教や性的指向について悩みを抱えていたプライベートも描き、過去と向き合い、戦うバウアーの実像が理解できる。戦後70年を経て、現代のドイツ社会が第2次世界大戦とは何だったのか、どう向き合うべきなのかという問いに、自ら答えを出そうと試みている」と評価した。一方、聞き手を務めたジャーナリストの斎藤貴男氏は「すばらしく感動的な作品。バウアーが決してスーパーマンではなく、等身大の人間として描かれている」と作品を絶賛していた。

ドイツの気鋭ラース・クラウメ監督がメガホンをとり、「ブリッジ・オブ・スパイ」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」など、ドイツのみならず米ハリウッドでも活躍するブルクハルト・クラウスナーが主演。さらに「東ベルリンから来た女」「あの日のように抱きしめて」のロナルト・ツェアフェルトら、ドイツ内外で活躍する俳優たちが顔をそろえた。

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」は、2017年1月7日から全国公開。

(映画.com速報)
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