岡田准一、降旗康男×木村大作“巨匠”コンビ9年ぶりタッグ作「追憶」に主演!
2016年3月18日 05:00

[映画.com ニュース] 「駅/STATION」「夜叉」「鉄道員」など数多くの名作を世に送り出してきた、降旗康男監督と木村大作キャメラマンが9年ぶり15作目のタッグを組む「追憶」の製作が決まり、名実ともに国民的俳優へと躍進を遂げた岡田准一が主演を務めることが明らかになった。
降旗監督と木村キャメラマンが現場をともにするのは、「憑神」(2007、妻夫木聡主演)以来となる。故高倉健さんをはじめ、長年にわたり時代を代表する映画俳優を撮り続けてきた2人は、今作を「新しい旅の始まり」と断言。全世代から幅広い人気を誇る岡田を主演に迎えるだけでなく、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、安藤サクラ、吉岡秀隆という豪華な面々を共演に据え、日本映画界を新たなステージへと導く。
今作は、高倉さんの遺作「あなたへ」を執筆した青島武と映画監督・瀧本智行による完全オリジナルストーリーで、降旗監督と木村キャメラマンも惚れ込んでいるという。幼少期をともに過ごした少年3人が25年の時を経て、ある殺人事件を捜査する刑事、容疑者、被害者という形で再会を果たし、事件の真相、心の奥底に封印してきた忌まわしい過去と対峙していく姿を描くヒューマンドラマだ。
名匠2人は、岡田の持つ“陰”の部分を高く評価。「岡田准一さんとは初めてですが、人間に内在する“陰”を演じきれる日本映画界では数少ない主演俳優だと思っているので、その“陰”をうまく引き出したいと思います」(降旗)、「岡田准一さんは、俳優にとって一番大切な“目”を持っていると思います。彼の横顔の伏し目に潜む“陰”を撮りたいです」(木村)。
岡田が演じるのは、過去から逃れるために刑事になったが、ある殺人事件をきっかけに過去の自分と向き合っていく男・四方篤。「映画界の至宝の方々とお仕事ができることを光栄に思います。素晴らしいキャストの皆様と、ひとつひとつを大切につむぎながら、降旗監督と木村大作さんの背中を追いかけていきたいと思います。おふたりのエネルギーに影響を受けながら、映画を愛する方々の愛をしっかり見てきます」とコメントを寄せ、並々ならぬ覚悟をにじませている。
一方、四方の旧友で事件の捜査線上に浮上する容疑者・田所啓太に扮するのが、小栗だ。「こういった作品に声をかけていただけるとは思っていなかったので、ただ単純にとにかく存在していて良かったなと思います」と感無量の様子。そして、「若き日々より、いつかまた一緒に仕事をしようと語っていた岡田さんとこういう形でお会いできるのもとても大きな縁を感じます。素晴らしいスタッフ、キャスト陣と心に語りかけられる作品づくりをできることを、今から心待ちにしています」と話している。
なお四方、田所の幼なじみで事件の被害者となる川端悟には、柄本が息吹を注ぐ。撮影は、富山をはじめ北陸でロケを敢行。妥協を許さぬ木村キャメラマンが撮る、荒ぶる日本海、立山連峰を望む街並み、美しい間垣の集落、能登半島に沈む夕陽など“厳しく、寂しく、美しい”景色は、見る者の心を揺さぶることになるはずだ。
「追憶」は、2017年に全国で公開予定。
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