松山ケンイチ「聖の青春」に主演!大幅体重増で夭折の天才棋士・村山聖氏を体現
2016年2月3日 06:00

[映画.com ニュース] 俳優・松山ケンイチが、難病を患いながらも将棋に生涯を捧げ、29歳の若さで死去した夭折の天才棋士・村山聖氏を描いた映画「聖の青春」に主演することがわかった。村山氏の精神と肉体を体現するため、松山は東京将棋会館に通いつめただけでなく、周囲が心配するほど体重を増加させ役作りに励んでいる。
原作は、第13回新潮学芸賞を受賞した大崎善生氏の処女小説。Amazonレビューでは5つ星の評価を得ており、「人生の1冊」「勇気が湧いてくる」「まぶしすぎる人生」「小説でこんなに泣いたことはない」など絶賛評が寄せられた傑作ノンフィクションだ。
1994年、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指すプロ棋士・村山氏は、15歳のころから弟子入りしていた師匠・森信雄氏のもとを離れ、上京しようとしていた。幼少期に腎臓の難病「ネフローゼ」を患いながら、常に死を感じながら将棋に命を捧げていった。前人未到の快挙を達成した同い年の羽生善治氏から刺激を受け、将棋界で快進撃を続けた村山氏。そんな折、がんが見つかり、医者に「このまま将棋を指し続けると死ぬ」と忠告されるが、病に耐えながらも将棋を指し続けると決意する。
命を燃やす姿に心打たれたという松山は、出演を決めた理由を「全身全霊をかけても足りない役だと思いました」と説明。人物像を理解するため、ゆかりの人々やネフローゼの患者に取材したうえで撮影に臨んでおり、「病を背負われているので、内面が一番難しいです」と役作りの難度を語る。それでも、「ヒロインが羽生善治さんという硬派な作品です。将棋が好きな方はもちろん、人生をつまらなく感じている方も、何かに夢中になっている方でも、こんな人間がいたんだと惹かれる作品です」といい、「“村山聖”は、必ず見る人の心に何かを残します」と作品をアピールしている。
メガホンをとるのは、「宇宙兄弟」の森義隆監督。「村山聖の生き様は、『人生とは何なのか』という普遍的な問いを私たちに突きつけてきます」と話し、「30歳の松山ケンイチが、映画のなかで、29年という村山聖の短い人生を全力で生き抜いた先に、その答えの一端があるのだと信じて、日々撮影に挑んでいます」とコメントを寄せている。
また原作者の大崎氏は、松山と初対面した際を「村山聖さんに似ているのに驚いた。体重を増やして役にそなえたという。右手の爪は村山をまねて長く伸びていた。(師匠の)森さんがいたら『村山君、こんなに長い間どこにいっとったんや』と手をさすったかもしれない」と振り返る。そして、「村山聖が17年ぶりにこの世に戻ってくる。松山ケンイチに姿を借りて。限定的なカーニバルのようなものだ」と感慨深げで、「もちろん私もはやく村山くんに会いたい。1人でも多くの人にこのお祭りに参加してもらいたい」と語っている。
「聖の青春」は、1月9日から都内近郊や大阪で撮影されており、2月中旬にクランクアップ予定。今秋に公開される。
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